簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

寄り道 (東海道歩き旅・山城の国)

2024-10-14 | Weblog
 旧東海道・三条通りは平坦に成り、車道・歩道に人々の賑わいを増し
ながら、粟田口から中心市街地に入ってきた。
観光人気の高い京都らしくこの界隈にも有名なスポットが目白押しで、
観光客の散策する姿を頻りに目にする事になる。



 この辺りに来るのは、何年ぶりで有ろうか。
京の町中には、魅力的な場所が多く、矢張りむげには通り過ぎる事が出
来ない。ここまで来れば終点の三条大橋は目前で、最早急ぐ必要も無く
旧東海道・三条通りを外れ、ついつい寄り道をしてしまう。



 先程は何十年ぶりかに琵琶湖疎水・インクラインから南禅寺を見に街
道を外れたばかりなのに又寄り道をする。
どのみちゴールすれば、その後は自宅に帰るだけで予定はない。ゴール
には明るい陽の有る内に着ければ良い気安さがそうさせているのである。



 三条夷子町の交叉点を左に曲がると、少し上り気味の道で、暫く行く
と有名な門跡寺院・天台宗の青蓮院がある。
天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡(他に三千院、妙法院)の一つだ。
現在は、京都五箇室門跡(他に妙法院門跡、三千院門跡、曼殊院門跡、
毘沙門堂門跡)の一つに数えられている。



 門跡寺院とは、門主(住職)が、皇室或いは摂関家によって受け継が
れてきたお寺のことを言う。この院は、古くから皇室との関わりが深く、
格式の高い門跡寺院とされている。
嘗ては所在地から、「粟田御所」とも呼ばれていた。



 流石にゆっくりと内部を拝観するまでの余裕は無ない。
門前の有名な大楠の木を見て、入り口の変わらぬ佇まいを眺めるだけだ。
ほんのすこしの寄り道で、三条通りに戻り、今度こそ上がりを目指す。(続)





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コメント
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