簾 満月「バスの助手席」

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髭茶屋追分 (東海道五十七次歩き旅・山城国)

2024-11-27 | Weblog
 髭茶屋追分けは、大津市と京都市との境付近にあり、三条大橋に向
かう街道は大津市、大阪に向かう道は京都市となっている。
追分には古い道標があり、「みきハ京ミち」、「ひだりハふしミみち」
と彫られている。



 右にとると東海道五十三次の上がり京・三条大橋へ、左へ折れるとこ
れが東海道五十七次だ。
伏見街道、京街道とも言い、途中四宿を経て大阪・高麗橋に到る道だ。
傍らには、「蓮如上人御塚」と彫られた碑も立っている。



 ここからは南西方向に山階小学校が有り、その北側に「蓮如上人御廟
所」が有らしい。室町時代の浄土真宗の中興の祖・蓮如上人の塚(御廟
所)に向かう道でもあるようだ。
蓮如は85年の生涯をこの山科の地で終えている。



 これらの道標は三叉路に有り、車がカーブの折りにでも当てたのか、
根元や中程には補強板が当てられ補修されている。
 今の技術ならもう少しましに修繕できるのではと思いたくなる程に、
何とも不粋で痛々しい補修が成されている。

 これ以上の被害を防ぐためか、両側には丸型クッションドラム(衝
撃緩衝装置)も有るが、これで衝突を防げるようにはとても思えない。



 この追分け辺りでは、道が狭いにもかかわらず結構車の通行が多い。
直ぐ横の幹線道の抜け道になっているのかも知れない。

 それでも五十七次を進むにつれ、車の通行は減ってくる。
途中には大徳寺、船岡山、宇治などと刻まれた曰くありげの古い石柱
の道標や、趣のある民家も見られ、民家の庭先にさりげなく車石が置
かれていたりしているのが如何にも旧街道らしい。



 追分で108m程有った標高は、徐々に下り400m程進んで高架を潜る
辺りでは100mを切り、ここからも緩やかに下っていく。
 高架の上は、名神高速道路の本線から外れて設けられた京都東ICが
有り、右手方向で国道1号線に接続される交通の要地となっている。(続)





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