竹藪の道を下り、辺りの視界が開けたその先で、弥谷寺の本堂前から見下ろした
高松自動車道を潜る。
大池の横を抜け国道11号線に出て左折、暫く歩いて県道48号線に入り、長閑な田
畑と、住宅地の道を歩くとやがて広い辻に出る。
ここを右に行くと73番札所・出釈迦寺で、左にとると72番札所・曼荼羅寺であり、
ここでは73番を先に打った方が、ルート上便利がいいとも言われているが、順番通
り打つことにする。
駐車場の脇にうどん屋さんが有り、「歩きお遍路さんのみ 讃岐うどん お接待い
たします」との看板を掲げていた。中を覗くと二人ほどお接待を受けている様子。
お腹よりも喉の渇きを覚えていたので、ここは横目で睨みながらスルーして、山門
に向かう。
山門を潜ると正面に本堂、右に本坊、左手が大師堂と鐘楼がこじんまりと纏まっ
て配置されている。境内直ぐ右手に昔は「不老松」と呼ばれる大師お手植えと伝わ
る古木が有ったらしいが、今は枯れて、その場所にしだれ桜が植えられていた。
再び辻に戻り、だらだらとした上り坂を数百メートル程登ると、73番札所・出釈迦
寺の石段が見えて来る。 干支別守り本尊の前をさらに進み、石段を登るとそこに
山門を構えていて、それを潜ると境内である。
参道から境内にかけては何もかもが新しくなったような明るい感じの札所である。
ここには捨身ガ嶽禅定と呼ばれる断崖の行場が有り、鎖で登る難所らしい。
往復で1時間以上はかかるらしく、とても行くだけの元気がない。
ここからは善通寺であろうか、眼下に大きく広がった町並みが見下ろせる。(続)
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