簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

鷲羽山 (下津井電鉄廃線跡を歩く)

2018-12-19 | Weblog


 切通の道を抜けると前方は明るく開け、標高45mの地点沿線では福林湖越え
の60mに次ぐ高所にある「鷲羽山駅跡」に到着だ。よく整備された駅跡には、
この沿線では珍しいトイレも併設されている。



 絶景のビュースポットである。目の下に下津井田ノ浦漁港の密集した民家群
が見え、その先はもう瀬戸内海の青い海が広がっている。
左手には、海峡への第一歩となる吊り橋「下津井瀬戸大橋(1447m)」の高さ
146mの主塔が聳え立っている。
橋の先は櫃石島、香川県の坂出市で、この橋の中央辺りが県境になっている。



 普通吊り橋には、主塔の両側に橋げたを吊る太いケーブルを固定する橋台が
有るが、ここでは鷲羽山トンネルの両側に埋め込まれている。世界的にも珍し
い工法だそうで、これは瀬戸内の素晴らしい景観に配慮してのことだそうだ。



 鷲羽山(133.5m)は、瀬戸内海国立公園の一翼を担っている。
瀬戸内海に突き出た姿が、丁度鷲が羽を広げたように見えることから名付けら
れている。
ここからの瀬戸大橋の連なりの眺望は素晴らしい。橋とその下を行きかう大型
小型の船舶が青海に白い波跡を引きながら進む様は正に一幅の絵を見るようだ。



 特に夕暮れ時の、刻一刻と夕日が沈み、島や海が茜色に染まり、大橋がシル
エットのように浮かび上がってくる光景は、息をのむほどに美しく、県下でも
唯一「日本の夕日百選」に選ばれている。
そんな鷲羽山の山頂までこの駅跡からなら600mほどで、その近くには鷲羽山
のことが楽しく学べるビジターセンターもある。(続)



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