当初の予定では、この先52番、53番と打ってそのあと、JR予讃線に沿って歩ける
ところまで、出来れば伊予北条あたりまで行ければと考えていたが、相棒に翌日抜け
られない所用が舞い込み、今回の歩きはこの道後温泉で打ち切ることにしていた。
境内の茶店で、“石手名物・やきもち”を求め、アツアツを食べながら、今回の最終地、
道後温泉までの1キロ余りを歩く。
俳句の町らしく、用水の流れる道筋の植え込みの中には、子規や漱石、山頭火など
の句が立派な石に刻まれ、紹介されている。
それを巡る観光客らしき姿もチラホラと散見され、観光地らしい。
その温泉には、お昼過ぎに到着した。
「私も今日はここに泊まりました」、長珍屋で同宿であった一人歩きの男性と、エント
ランスに向かう坂の途中で出会った。
あの日、お互いに宿の情報を交換し合ったとき、我々は道後が最後なのでゆっくり
する予定だと言うことで、この宿の名を伝えていた。
先着した彼は、「荷物を預けたところだ、温泉に行ってくる」と、紙袋を下げ、早々と町に
出かけて行った。
折角道後に泊まるのだからと、少し奮発(と言ってもお遍路さんパックで格安)して、
温泉街の高台にあるこの宿をとった。
まだチェックインのできる時間でもないので、フロントに荷を預け、タオルと着替え一式
だけを持って彼の後を追うように、道後温泉に出かけてみる。(続)
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