旧道は左にカーブしながら高速道路とは離れ、山科区勧修寺から伏見
区深草に入る。右手に京都国際ローンテニスクラブを見る辺りでは、天
気は再び回復し青空も見えてきた。
左手の木立が茂る薄暗い所に大岩神社の赤い鳥居が立っていて、そこ
に「京都一周トレイル」と書かれた案内板が立っている。
トレイルとは一般道とは違う自然散策の遊歩道を、歩いたり、走った
りして巡ることで、最近では環境省も普及に取り組んでいるらしい。
自然で清廉な空気を堪能することで、森林浴をしているようなセラピー
効果や、そんな環境の中で運動することで脂肪を燃焼させるダイエット効
果も期待できるという。
京都一周トレイルは、京都市をはじめ、京都府山岳連盟、在京の各鉄
道・バス会社、市観光協会等からなる「京都一周トレイル会」により整
備がされているようだ。
京都の東南、伏見桃山から、比叡山、大原、鞍馬を経て、高雄、嵐山、
苔寺に至る全長約83.3㎞のコースと、豊かな森林や清流、田園風景に恵
まれた京北地域をめぐる全長約48.7㎞のコースが設けられているらしい。
ここの標識は、ケーブル比叡駅を出て、吉田山、大文字山(465m)、
東山(220m)、稲荷山(165m)等を経て伏見稲荷駅に到る「東山コー
ス」(24.6㎞)のものだ。
途中には銀閣寺、霊鑑寺、泉涌寺や伏見稲荷など有名寺社が含まれている。
先に進み、育英館大学京都サテライト校で、通称大岩街道から離れ右
斜めに入って行く。この辺りに僅かに残された正真正銘の旧道らしく、
道筋には結構古い家が並んでいて、緩く曲がった道が如何にもそれらし
い雰囲気を醸し出している。(続)
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