簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

安曇野アートライン(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-05-10 | Weblog
 北アルプスの麓を走る大糸線は、高瀬川や穗高川、その支流の乳川等
に挟まれた地を進む。車窓からでは窺い知れないが、地図を見るとこの
地が扇状地であることが良く解る。
川の流れはまるで体内の大小血管のように、離合集散を幾つも繰り返し、
太くなりまた細くなり、複雑な線模様を描きながら流れ下っている。





 そんな沿線の安曇野市にある豊科駅から、白馬村にある白馬駅の間は
凡そ50㎞、JRなら途中の乗り換え待ちを入れても70分程、車なら1時
間半ほどの距離である。
 その狭い範囲には大小幾つものミュージアムが集中して立地していて、
これは全国的に見ても極めて珍しいことらしい。
その内容は、日本の近代彫刻や絵画から、山岳美術、絵本の原画、写真、
陶器、ヨーロッパの近代美術まで多岐に渡る。





 この美術館や博物館をラインで結んだものを「安曇野アートライン」
と呼んでいる。
現在では平成10(1998)年に18館が加盟して結成された「安曇野アー
トライン推進協議会」を中心に、マップや共通券の発行など様々な活動
を行っていると言う。
また美しい自然とミュージアムとの融合を図ろうとするのか、「安曇野
アートライン」は、沿線の風景そのものもアートとして捉えている。





 北アルプスの織りなす山岳風景も、日本の原風景を思わす広々と広が
る安曇野の里も、その辻に佇む微笑ましいお姿の道祖神も、清らかな湧
水の流れも、木々や野の花までも、全てがその構成要素となる。
安曇野は、どこを切り取っても見事な一幅の画となり、アートの里と呼
ぶに相応しい。(続)




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