簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

イチジク

2010-07-14 | Weblog
一昨年の冬。
近くのホームセンターでイチジクの苗木を購入した。
太さが親指ほどで、長さが1メートルほどの根巻苗だ。
早速我が家の南の庭、比較的日当たりのいい場所に植え付けた。

一昨年の春。
たった一本真っ直ぐ伸びた心細いほど細い幹に変化が現れた。
温かくなる日差しにつれ、所々に新芽が芽吹いてきた。
どうやら、枯れることも無くしっかり根付いたようだ。

一昨年の夏。
芽吹いた新芽は日に日に大きくなり、やがて勢いよくはじけ、ジャンケンでパーをして
いるような薄緑色の若葉をいっぱい付けた。



イチジクがこれほどまでに旺盛な成長力を持った木であることを初めて知った。
狭い場所なのに遠慮もなく幹を伸ばし、枝を広げ、葉を茂らせ、周りの木々を圧倒し始
めた。

 【写真:いずれもイチジクのイメージ】

しかし、肝心な果実の方は一つも付けることも無く秋を迎え、やがて葉を落とし、冬を
越した。

昨年の冬。
幹は堂々とした太さに成長していた。
その幹から四方八方に伸びた枝も、購入した当初の苗木の幹の太さを凌いでいる。
広く余裕がある場所ならこのまま放任しておけるのだが、残念ながら、我が家の規格に
は大き過ぎる。
幹からは1メートル四方を目途に伸びすぎた枝を切り剪定する。

昨年の春。
温かくなると枝を切られたことに、まるで反骨するかのような勢いで新芽を吹き、いた
るところに葉を広げた。
このころ、近所のイチジクの木を見てみるともうすでに親指大の濃緑色の果実を幾つも
付けている。
しかし、我が家の木にはどこを探してもそれが見当たらない。
果実を付けないまま、この年も秋を迎え、やがて葉を落とし、二度目の冬を越した。(続)



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