まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

友、遠方より来る

2012-05-08 | 暮らし

主人の友達が訪ねてきた。かれこれ十年ぶりだ。連休の隙間をぬっての来訪。たいしたごちそうもできないが、とにかくおもてなしを。刺身とサラダと筍の煮物と・・。

庭のぼたんは、家を建ててくれた〇崎さんが、新築の記念に贈ってくれたもの。見事に咲いているが、不思議なことに、〇崎さんが亡くなった年に枯れそうになり、花が咲かなかった。その花を眺めながら、話に花を咲かせる。

日本中を転々と転勤し、今は横浜。定年後には故郷に帰ると言いながら、子会社でまた上に立って、手腕を発揮している。北は北海道から、南は四国まで。なので、なかなか会うことができなかった。

 

話は盛り上がり、同級生がもうひとり加わり、わたしもお相伴にあずかるころは、頬に赤みがさしている。友達はいいものだと思う。

「奥さん、まだ働いているの。」「そろそろ辞めたいんだけど、なかなか言い出しにくくて」

「迷っているなら、目覚めの良いほうを選んだらいいよ。」目覚めの良い朝か・・・、なるほどねぇ。

話は、あちこちに飛びながら、「母親がいつ帰ってくるんやって言うからね」長男の帰りを待つ母って、野口英世のおかあさんだね。「はやくきてくだされ、はやくきてくだされ」って、手紙に書いていたよね。定年を迎えても戻れず、子供たちは関東を拠点に活躍し、結婚をすれば、ますます帰りにくくなる。そんな友の話を聞きながら、久々に盃をかわす主人は、なつかし嬉し。

あっという間に夜中の11時になってしまった。今度はいつ来られるのか。