先生であるまゆみさんと、同じ受講生の輪島のsさんの3人で、最後の授業打ち上げ後、東山茶屋街の町屋塾で泊まった。
夜、片町から主計町を通り、東山まで受講生のHさんが、家が近くだということで案内してもらった。大きな欅の木がある神社などを通ったのだが、暗くて自分のいるところがどのあたりか分からないまま、町屋塾に着き襖1枚隔てた部屋と3階の不思議な造りの風呂。何もかもが初めてなのに懐かしい気がする。ここは、宇都宮千佳さんという舞踏家の方が経営している。
夜、遅くまで話し込みながら、翌日は体に優しそうな野菜中心の朝食の後、弓道の話で盛り上がってしまった。体の使い方、骨を合わせていくこと、長い間弓を引いていないまゆみさんの説は枯れていない。整体師であることも、専門的な体の筋肉や骨のことから語るので、説得力がある。
千佳さんはまゆみさんと親しく、紹介された時「武道家」と、聞き間違え「甲野善紀」さんの話をしたら、それでも盛り上がり、舞踏と武道がぐちゃぐちゃになった。とにかく、宇都宮さんのおもてなしと、食後のコーヒーのひと時に、他にお客さんがいないとはいえ、両手を伸ばしてあーたらこーたら筋肉と骨の話は楽しかった。
後は、私が実践して効果が出たら、皆に伝えたい。今は言えない。今の段階では、私の射に説得力がないからである。稽古が楽しみになってきた。飛躍的にうまくなったらどうしよう。