

いつものように、事前のリサーチもしたのだが、
久々に全く理解できない映画だった。
第一、人間関係がはっきりしない。
これはヒンディー語が良く判らないと言う事が多分にあるのだが。
第二に父親を殺された主人公の自己中心的な仇討ちで、
そこまでやるかと思うほど残虐である。


全体的に

簡単に人を殺しすぎるし、残虐なシーンの連続である。
ちなみにA認証(

(日本では大した事はない程度の)


普通、日本の任侠映画であっても最初に殺人を犯す場面では、
殺人者にはためらいや感情の動きが感じ取れるのだが、
インド映画だからか、ごく普通に殺人が行われる。

田舎ならではの言い回しや下品なジョークに
インド人達は歓声を上げて大喜びだったが、
ヒンディー語の解らない私には全く面白くなかった。
後で聞いたところによるとビハール州の方言も結構あったそうだ。
女性3人+男性5人で観に行ったのだが、
途中休憩で女性達からは「帰りたい。」

この映画は5時間物でそれを2分割しての上映だが、
私でも後半を見たいとこれっぽちも思わなかった。


物語は1941年、西ベンガル州に近いビハール州ワーセルプルに実在する、
ムスリムのクレーシー家とカーン家の諍い事から始まる。
クレーシー家のスルターナー・ダークーは盗賊であった。
カーン家のシャーヒド(ジャイディープ・アフラーワト)は
この盗賊になりすまし列車強盗をしていた事がバレて仲間を殺されてしまう。
シャーヒドは妻と側近のファルハーンと共に炭坑の町ダンバードへ夜逃げするが、
主人公サルダール(マノージ・バジパイ)を出産した時に妻が死んでしまう。
1947年インド独立時に炭坑はラマーディール・スィン
(ティグマーンシュ・ドゥーリヤー)の所有となり、
シャーヒドは彼の仲間に入るが、乗っ取りを企んで殺されしまう。
ファルハーンがサルダールを連れて逃亡する。

時は過ぎてサルダール(写真右)はギャングになり、
父親を殺したラマーディールに復習する機会を狙っていた。
ムスリムの妻と3人の息子がいたが、
妻に内緒でヒンドゥー教徒のドゥルガー(写真左)との間にも息子を1人作っていた。
サルダールがシャーヒドの息子であると知ったラマーディールは、
クレーシー家のスルターンと手を組みサルダールを殺そうとする。
サルダールも武器を準備しようと次男ファイザルをバラナシ送るが
警察に逮捕されてしまう。しかしなんとか拳銃を手に入れる事に成功する。
長男ダーニシュはクレーシー家の娘と結婚し、
次男ファイザルもモホスィナーと言う娘といい感じになる。
しかし、なんとドゥルガーがサルダールを裏切って、
敵方に通報した事によりサルダールは襲撃されていまう。
ここで一部は終了し二部に続くのであった。

