ATM。

インドにもＡＴＭはある。
ものすごい田舎に行かなければ、
観光地であればどんな小さい村でも大抵ある。

しかも嬉しい事に２４時間営業で、
インドの銀行であれば同じ銀行のＡＴＭでは、
手数料なしで現金が引き出せる。
これは日本より優れている。

またインドの銀行口座の場合、
引き出すと同時に登録している携帯電話にメッセージが来るので、
どこでいついくら引き出した（使用した）のかが解る。

そしてＡＴＭにはライフルなど持った警備員がいる。
インドのＡＴＭはカードは吸い込まれない・・・
などと書いている人がいるが１００％ではない。
銀行によってＡＴＭによっては日本と同様に吸い込まれる機械もある。

私は２度吸い込まれてしまい警備員に助けられた事がある。
最初は銀行に併設されているＡＴＭだったのだが、
警備員が中に入って係を呼んでくるのかと思ったら・・・
フォークを持って来てそれでカードを取り出してくれた。
唖然とした。

２度目は警備員が自分のカードを挿入して、
吸い込まれた私のカードを押したら、
なんと不思議・・・カードが出て来た。
この時は警備員が神様に見えた。
その足でお菓子屋に行ってお菓子を買って届けた。

警備員が良い人の場合もあるし、
詐欺師の場合もあるが、それはその時の運だ。

そして・・・・さすがはインドなので、
故障していたり現金が入っていない事もよくある。
やっと見つけたＡＴＭにこんな張り紙がしてあったら、
ショックのあまりその場に倒れてしまうかもしれない。

　


さて警備員が詐欺師・・・・
これは実際に私が被害に遭っているので参考までに記載しておく。
（その時は私がマヌケだったので反省している。）

手口はこうだ！
ＡＴＭにカードを入れ暗唱番号を入力した時点で
警備員が声をかけて来た。
「マダム、ノーキャッシュ！
　隣の銀行のＡＴＭでやって。」

えーー早く言ってよと思いならその場を離れた。
そして隣の銀行のＡＴＭで無事にお金を引き出して、
その場を離れたら・・・携帯電話にメッセージが送られて来た。

声をかけた警備員が不正に引き出したに違いなかった。
この場合、私が最初のＡＴＭを離れる時に、
キャンセルやリセットボタンを押して、
初期画面に変わった事を確認していれば防げた事だ。

インドのＡＴＭにも防犯カメラが設置されているが、
あまりあてにならない。私は警察にも被害届を出したし、
銀行にもその旨の申請をしたが、なしのつぶてである。

まぁ自分がマヌケだったので、
授業料を払ったと思う事にした。
その後はしつこいくらいに・・・
キャンセルとリセットボタンを押しているのは言うまでもない。

初インドから２０年、インドに移住して８年半の私でも、
過去にはこんなマヌケな事をしでかしている。
最近は携帯をすられたし・・・・。

とにかく、気をつけていてもウッカリと言う事もあるし、
予想していない事が起きるのがインドである。
気を引き締めていこう。


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