カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ディル・ヘー・トゥムハーラー~

2020年06月05日 22時17分59秒 | 映画 / MOVIE

2002年公開の作品でタイトルはヒンディー語で、
「心は君のもの」。タイトルの通り恋愛映画であるが、
異父姉妹と母親、家族愛がテーマである。

アルジュン・ランパールはコミカルな3枚目役をこなしている。
外見からラブストーリーの2枚目役は考えられるが、
こんなものもできるのか?試されていたのかもしれない。

この20年を振り返って映画を観ていると、
その時代のスターが出ている。今でも活躍している人もいるが、
懐かしい名前もある。その一人、レーカー。
アミターブ・バッチャンの愛人だったと言う事は、
インド人なら誰でも知っているらしい。

女優の場合は結婚などで休業又は引退も結構あるし、
ボリウッドで生き残っていくのは大変である。

  <ストーリー> 

サリタ(レーカー)は二人の娘ニンミ(マヒマ・チョードリー)と
シャル(プリティ・ジンター)と暮らしているが、
シャルは亡くなった夫シャカールと愛人との子供である。

シャカールはシャルと愛人と出かけた夜に自動車事故を起こし、
最期にサリタに謝罪をし、シャルを育てて欲しいと頼んだ。
仕方なくサリタは二人を連れてヒマーチャル・プラデシュ州の
パランプルへ引っ越した。

サリタは愛人の娘のシャルの育児は子守に任せて、
実の娘のニンミだけを可愛がっていた。
シャルを見るたびに夫と愛人との様子を
思い出してしまうのも理解できるが、
受け入れられないとしても完全に差別してるのは心が狭い。

異母姉妹である事を知らない二人だったが、
ニンミとシャルは本当の姉妹の様に仲が良かった。そして、
幼馴染のサミール(ジミー・シェルギル)はシャルを愛していた。

20年後・・・・
サリタはパランプルの市長として、
特産物のリンゴの生産について問題を抱えている。

シャルは母親に対しては愛情の裏返しで感情的になるが、
活発な女の子に育ち、リンゴを扱う、
カンナ・インダストリーズの支店に就職をした。
ある日、デヴ(アルジュン・ランパール)と言う青年が、
後輩として入社してきた。

デヴはオーナー(アロック・ナート)の息子であったが、
全くイケてないダサイ青年の格好で、
支店を調査するためにやって来たのだった。

デヴを顎で使うシャルはデヴに運転をさせてニンミの店に行った。
そこでニンミはデヴに助けられて心が動く。
ニンミはシャルと逆で女の子らしい可愛い女の子。

サリタはデリーへ行ってオーナーのカンナに直談判する事を、
決断するが心労で倒れてしまい、シャルが代わりに行く事になる。
デヴの運転でデリーへ行く途中で二人の間に愛が芽生える。

シャルはデヴがオーナーの息子だと知らなかったため、
デヴを身代わりに仕立てて家に戻る。そして詰めかけている、
リンゴ農家の人々の姿を見せる。
デヴは町議会へ乗り込みリンゴ・ジュースを売り出す事で、
農家を助ける提案をする。そこへ父親が現れ、
デヴが本物の息子である事が解る。

会社ではシャルが腹話術師のサミールをCMに起用して、
ジュースを売り出す提案をする。

ある日、デヴがシャルの家にプレゼントを贈ったのだが、
宛名が書かれていなかったためニンミが、
自分への物だと誤解してしまった。
大喜びのニンミとサリタだったが・・・・
シャルはニンミがデヴの事を愛している事を知り、
自分の気持ちを抑えようとしてデヴを避け始めた。
デヴは避けられている理由が解らない。

サリタはデヴの父親に会いに行きニンミの話をするが、
デヴの部屋にシャルがいる事に気がつき、
家に帰って夫の不貞を呪った。それを見たニンミに、
サリタはシャルが愛人の娘である事を話してしまった。
そしてシャルにも・・・。

全てを知ってしまった姉妹だったが、
お互いを本当の姉妹だと思って暮らしてきた。
ニンミはシャルにデヴを愛しているのかと聞くが、
シャルはサミールを愛していると言った・・・・。

シャルはデヴとサミールに本当の事を話し、
ニンミだけが何も知らないまま、
デヴと結婚する事になった。

結婚式の日にサリタに反対する一派がやって来て、
シャルの生みの母の事を告げに来た。
そんな家庭と家族関係を結ぶのはカンナ家の恥だと言う。

それを聞いたシャルはデヴの家に行きみんなの前で話す。
デヴの父親はシャルの正直さと勇気を称え、
デヴを愛しているのかと聞いたが、
シャルは愛していないと答えた。

シャルの後をつけたサリタはその様子を見て、
シャルの自分とニンミに対する愛の深さを知った。
そして家に帰った二人は母娘の結びつきを確認する。

ニンミとデヴの結婚式は始まったが、
サミールの様子がおかしいのに気づいたニンミが理由を問うと、
シャルとデヴは愛し合っているのだと告げた。
それを聞いたニンミは二人を結婚させるのだった。

 インド映画は歌って踊ってが多く、
 1話の中に喜怒哀楽いろんな要素が入っているので、 
 マサラ・ムービーと言われている。

 コメディタッチの冒頭から始まって3時間に中だるみなく、
 そして最後の30分は涙なくしては語れない。
 登場人物の心の動き、久々にこういうタイプの感動作品を観た。
 間違いなく名作である。

 あ、アルジュン・ランパールの演技とかではなく、
 作品としてね。

 この映画はプリティ・ジンタの映画ではあるけれど、
 母親役のレーカーはもちろん、姉役のマヒマ・チョードリー、
 デヴの父親役のアロク・ナートもいい味出していた。

 それからこれはインド映画にはよくあるのだが、
 腹話術師のサミールを日本に招待したいと言う
 日本人が登場するのだが、日本人ではなかった。
 まぁ中国人あたりだろう。こういう事が水を差すのである。

 シャールク・カーンの「ラブ・ネ・バナー・ディ・ジョディ」、
 カンガナ・ラーナウトの「クィーン」とか。
 良い作品なのに・・・あ~あ~と思う。
 言ってくれれば出演するのになぁ・・・・笑。

コメント
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