2020年の作品、タイトルはヒンディー語で「質問」。
実際の親子が母親とその息子を演じている。
田舎の生活と教育の現状を描いた作品。
<ストーリー>
二人の教師らしき男性が数人の子供を指揮しインド国家を
斉唱させている。
シーンは変わってサトウキビ畑。
ガンガー(アンジャリ・ジャダーブ)とラージクマール
(ラージクマール・マンデ)はサトウキビを収穫する季節労働者である。
二人は収穫の仕事が移動するため1年のうち3カ月は他の場所へ行く。
10歳になる息子ガネーシュ(ガネーシュ・ジャダーブ)は、
その度に両親に付いて行かざるを得ない。
ガネーシュは家でも一生懸命に勉強している。母親に教科書を
朗読し聞かせている。母親も父親の留守中に勉強を教える。
別の家の娘は縁談が持ち上がる。
貧しい暮らしを強いられている家庭では、
働けど、働けど、生活は全く楽にならず、
先祖から繰り返されてきた生活を同じように子供たちに伝えて行く。
日ごろ、デリーと言う首都に暮らしていると、
このような暮らしを見る事はほとんどないのであるが、
全く変わらない生活をしている人々が少なくないと言う事を、
忘れてはならないし、生活の格差がどんどん広がって行く事に
恐怖を感じるのであった。