カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~カランク~

2021年05月21日 21時16分09秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「恥」。
デリーから羽田行きのJALの機内上映で観た。
ヒンディー語映画は2本あったのだがもう1本も歴史物
「タナジ」であった。なぜ娯楽作品ではないこの作品が
選ばれたのか?大手プロダクションだからか?

キャスティングは豪華で、若手のワルン・ダワン、アーリヤ・
バット、ソナクシ・シンハ、アディッティヤ・ロイ・カプールに
往年のスター、サンジェイ・ダットにマドゥーリ・デクシット。

舞台は1945年以前の独立前のパキスタンのラホール近く
にあるハスナバードと言う町。インドのマディア・プラデッシュ州の
グワリオール城でロケをしていたので(下手に知っていたため)、
位置的に錯誤してしまったのだが、パキスタンのラホール近くから
インド領のアムリトサルへ逃げると言うストーリーだった

  <ストーリー> 

サティヤ(ソナクシ・シンハ)はデヴ(アディッティヤ・ロイ・
カプール)と結婚していたが癌を患っており余命いくばくも
なかったため、故郷に戻り幼馴染のループ(アーリヤ・バット)に
デヴと結婚して欲しいと依頼する。ループは承諾するがデヴは
サティヤを愛しておりループとはプラトニックの関係になると
告げる。ループはショックを受け、ヒラ・マンディにある売春宿の
女主人バハール(マドゥーリ・デクシット)の所に行き歌を習い始め、
同時にデヴの新聞社で記者として働き始める。

鍛冶屋のザファル(ワルン・ダワン)はループがデヴの妻である事を
知り、デヴの父親であるバルラジ(サンジェイ・ダット)に復讐する
為に近づいて行く。ザファルはバハールとバルラジとの間にできた
子供でバルラジに捨てられたのであった。

ループは人妻であると断るがザファルに惹かれて行く。バハールは
ループの歌が上達した事を不思議に思うが自身の息子のザファルと
心を通わせている事を知り、交際を反対する。

サティヤの死後、宗教的な対立が起き、ザファルの友人アブドゥル
(クナル・ケム)がイスラム教徒を先導しデヴの新聞社を襲う。
ザファルはループとデヴを逃がす為、アムリトサル行の列車に
乗せようと努力するがアブドゥルによって殺されてしまう。
ループはなんとか追手を逃れてデウと供にアムリトサルへ逃げる。

10年後、デヴとループは記者の取材を受けている。

 ヒンドゥー教徒であるループとイスラム教徒であるザファルの
 禁断の愛はよくあるストーリーである。ループの家が富豪であり、
 ザファルは鍛冶屋である。この貧富の差(女性が上位)も
 よくあるストーリーである。そしてそれだけではなくループが
 人妻である事、ループの夫とザファルが異母兄弟である事、
 盛りだくさんである。

 これにイスラム教徒とヒンドゥー教徒&シク教徒の宗教対立が
 絡んでくる。

 サティヤが癌で余命いくばくもなく、死んでしまうのだけど、
 申し訳ないのだがソナクシが健康体で、死にかけているようには、
 全く見えなかった。これはキャスティングミスだと思う。
 インド映画にリアリティはない・・・のだけれど。役柄に合った
 キャスティングをすべきだし、キャスティグされたら、
 役柄に合った役作りをすべきだと思うけどね。

 1945年の印パ分離独立の際には宗教的な大虐殺があり、
 大きな犠牲をはらっての独立があった。インドもパキスタンも
 この事は決して忘れてはならない事だと思う。

コメント
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