2012年のテルグ語映画だがタイトルはヒンディー語で「蝿」。
テルグ語の現代は「エーガ」。蝿の敵討ちである。
<ストーリー>
ある夜、女の子が眠りについた父親にお話しを聞かせてほしいとせがむ。
その様子が蝿のように煩かったため、父親は蝿の話をする事にする。
「むか~し、むかしある街に一匹の蝿が住んでいた。
蝿と一緒に悪い男も住んでいた。」
「男の名前はなんて言うの?」
「スディープだ。」
場面は変わってスディープ(スディープ)が射撃の練習をしている。
すると隣のレンジで美女が練習を始める。スディープは美女に近づき、
身体を密着して教え始める。(この美女が商売相手の妻であった。)
スディープが商談をまとめるため上手くたらし込んだのだった。
スディープは自分の魅力にひれ伏さない女性はいないと豪語する。
またまた場面は変わる。ある夜、ビンドゥ(サマンタ・アッキネニ)は、
作業中に停電になって困っていた。向かいに住むジャニ(ジャニ)は、
そんな様子をみてビンドゥを助ける。
ジャニは2年間もビンドゥに片思いしてつきまとっていたが、
全く見向きもされていなかった。
ある日、スディープの会社がビンドゥのNGOに寄付する事になり、
ビンドゥはスディープに会いに行く。スディープはビンドゥを見初め
150万Rs(約240万円)もの大金を寄付し顧問になる。
スディープはビンドゥを誘うがそこに現れたジャニをビンドゥの
恋人だと思い込み殺そうとする。ジャニの想いがようやく
ビンドゥに伝わった時、ジャニは誘拐されスディープに
殺されてしまう。その時ビンドゥから「愛している」と言う
メッセージが届きジャニは死ぬが魂が蝿の卵に落ちる。
10日後、一匹の蝿が羽化した。蝿は様々な困難を乗り越えて
スディープの家にたどり着きアイスティーの中に落ちる。
蝿は自分がジャニでありスディープに殺された事を思い出し、
スディープに向かって行くが無力であった。
蝿はビンドゥの家に行きアピールするが気づかれるはずもなかった。
ビンドゥは死んだジャニを必死で忘れようとしていた。
スディープはそんなビンドゥに近づき自分のものにしようと
していたが、蝿は二人の間に現れて邪魔する。
スディープがビンドゥとデリーに行く事になったが、
蝿が邪魔をしてスディープの車を事故らせてしまう。
そして窓ガラスに「お前を殺す」と文字を書く。
スディープは軽傷だったが、蝿が復讐に来たと思い、
その手には殺虫剤が握られていた。ビンドゥが蝿に殺虫剤を
噴射した際、ジャニに贈ろうとしたネックレスが切れる。
ビンドゥは何かを察知する。蝿はビンドゥの家に行き、
自分がジャニであり、スディープに殺されたと告げる。
ジャニとビンドゥはスディープを殺すために協力するが、
なかなか上手くいかない。スディープは今や蝿を退治する事で
頭の中がいっぱいになり大事な商談で相手を怒らせてしまい、
国税局に密告されてしまう。裏金が見つかると思ったスディープは、
金庫を開けようとするが、蝿が妨害して大金を燃やしてしまう。
スディープが祈祷師の所に行くと、そこはジャニを殺した場所だった。
スディープは蝿がジャニである事を知る。祈祷師は二羽の鳥を操り、
蝿を退治しようとするが、蝿は防犯装置を操りスディープを
閉じ込めてしまう。何とか助かったスディープは防犯カメラを見て、
蝿を家の中に入れたのがビンドゥだと言う事を突き止める。
そしてビンドゥを自宅に呼び、囮にして蠅をおびき寄せる。
蝿はスディープと対決し採取的には自分を犠牲にしてスディープ
もろとも自宅を爆発させる。ビンドゥの前にハラハラと蝿の羽が
落ちてくるとビンドゥはそれをお守りにする。
数日後・・・ビンドゥの前にナンパ師が現れると、どこからともなく
蝿が現れてビンドゥを守る。
馬鹿馬鹿しいと思っていたのだが、馬鹿馬鹿しさの中にも
面白さがあった。蝿に翻弄されるスディープ、蝿とビンドゥの
やり取りも面白かった。まぁ観てもいいかなぁと思う。