カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~バドシャー・ペールワーン~

2021年05月05日 22時20分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「レスリング王者」。
カンナダ語映画のスター・スディープ主演で、スニル・
シェッティーのカンナダ語映画デビュー作品。
オリジナルタイトルは「ペールワーン」(レスラー)、
私はスポーツ根性物は好きであるし、格闘技も大好きである。

  <ストーリー> 

サルカール(スニル・シェッティー)はレスリングのチャンピオンを
育てると言う事を人生の目標としていた。ある日、3人の若者を相手に
喧嘩をしている少年を見る。喧嘩に勝った少年は自分より小さい子供に
食料を与えていた。サルカールは声をかけ身寄りのない少年を引き取り、
自分の息子として育てる事に決め道場でカラリヤパットを教える。

ボクサーのトニー(カビール・ドゥーハン・シン)は必要以上に相手を、
痛めつけ殺してしまう事もあり、コーチは困り果ててサルカールの
元を訪ねる。キッチャ(スディープ)は無敵のレスラーとなり、
大会で優勝する。

ある日、キッチャは寺院でルクミニ(アカンクシャ・シン)を
見かけて一目惚れ。

 寺院で見染める所がいかにも南インド映画的であるが、
 寺院での伝統的衣装と街中でのミニスカート姿のギャップが。
 あと最近のヒンディー語映画では脈絡のないダンスシーンは、
 減ってきているが、南インド映画は昔ながらのエッセンスがある。

デリーで開催されるレスリング大会にサルカールとキッチャが
招待されるが、そこにはサルカールのライバル・ラジャ・マハラナ・
プラタップ・シン(スシャント・シン)も招待されていた。

キッチャはルクミニと良い仲になるがルクミニの父親は手切れ金を
渡し別れさせようとする。サルカールはそんなキッチャに
レスリングのチャンピオンになるのか?それともルクミニを
取るのか選択を迫る。キッチャは考え事をしていて交通事故に遭う。
それでもキッチャはレスリングでラジャを負かし世代交代を告げる。

ルクミニの父親は他の男性と結婚式を挙げさせようとするが、
キッチャが現れて結婚式を挙げてしまう。強引にルクミニと結婚
したキッチャはルクミニを連れて自宅に帰るが、サルカールは
キッチャを勘当し家から追い出してしまう。

4年後・・・ルクミニと結婚したキッチャは娘を肩車している。
勘当された後、二人は貧しいながらも幸せな家庭を築いていた。
サルカールはレスリングのチャンピオンを育てようとしていたが、
有望な選手は現れなかった。

キッチャの前に突然ラジャが現れ、4年前の雪辱を晴らすため、
挑発する。トニーはコーチを脅迫し試合を組むように要求する。
コーチは有望選手を集めるためにキッチャを探す。
ルクミニの父親は病気になりサルカールを訪ね、ルクミニとキッチャを
許して欲しいと伝える。ラジャはキッチャの娘を誘拐しキッチャの前で
殺そうとする。そこへサルカールが登場し悪人をやっつける。
サルカールはキッチャを許し家族を自宅に連れて帰る。

トニーのコーチはキッチャを見つけボクシングの試合にスカウトする。
キッチャは工事現場で働く貧しい子供達の夢を叶えるために、
お金を稼ぐためにボクシングの試合に出場する事にする。

 ボクシングのトレーニングを始めるキッチャだがレスリングと
 ボクシングは全く違う競技なのでかなり無理がある。

試合当日、トニーは一方的に勝ち進む。キッチャは勝手が違うので、
最初はやれてしまうがボクシングとは違うトリッキーな動きで、
勝ち進み決勝でトニーと戦う事になる。インタビューで国の為に、
子供為に賞金を使いたいと話しキッチャは話題になる。

試合は一方的にトニーのペース。たまにキッチャのパンチも当たるが、
ストップしない方がおかしいくらい。ダウンしたキッチャは、
子供の頃を回顧する。目が見えなくなったキッチャだが必死に
パンチを振るい最後は豪快なアッパーカットが決まりKOする。

めでたし、めでたし。

 ボクシングは難しい。見るのとやるのとでは大きく違う。
 経験者か素人かは一目瞭然である。インド映画では、
 リアリティを追及していないので(ボクシング以外でも)、
 これでいいのかもしれないが・・・・。

 レスリングからボクシングへ完全に強引に無理やり持っていく。
 インド映画ならではの切り替えだった。
 ヒンディー語映画(ボリウッド)が洗練されてきたのに、
 南インド映画や地方映画は古い時代のエッセンスが、
 まだまだ生きているのであった。

コメント
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