英国のメイ首相まで批判するようになったトランプ大統領
いつまで大統領を続けるつもりなのか。
いつまで米国民はそれを許すつもりなのか。
そう思わざるを得ないトランプ大統領の外交の危険さが、ここにきてますます目に余るようになってきた。
北朝鮮との外交関係を断絶すべきだ。
こう国連加盟国に米国のヘイリー大使は求めたという。
こんな国連外交などありえないことだ。
しかし、北朝鮮に対する外交よりも、はるかに異常で危険なのが対アラブ外交だ。
このままでは米国は危うい。
「トランプ大統領はイスラエルの米国大使館をエルサレムに移すことを積極的に考えている」、そう、ペンス副大統領が11月28日に、イスラエル建国70年の記念会合で述べたらしい。
イスラエルへのリップサービスであるといっても、あまりにも危険な外交だ。
そう思っていたら、今度はトランプ大統領みずからが、英国の極右団体の作成したイスラム教徒を侮辱する動画をリツイートしたらしい。
それを知った英国のメイ首相の報道官が、その極右団体は社会の分断を図る団体だ、間違っている、と批判したら、トランプ大統領はすかさずツイッターで反論したという。
「テリーザ(メイ首相のファーストネーム)は私ではなく、英国内で進行中の破壊的なイスラム過激派のテロに集中しろ」と。
ついにアングロサクソン同盟の英国の首相まで批判するようになった。
英国のほうがアラブについてはるかに知っているというのにである。
要するにトランプ大統領は、自分を少しでも批判するなら、だれかれ見境なく、即座に反撃するのだ。
そんなトランプ大統領を見て、安倍首相は怖くて何もトランプに言えないに違いない。
安倍首相の対米従属は、トランプ大統領に対する安倍首相の意気地なしの裏返しである(了)