【独自】農林中金の奥理事長が1.5兆円超の赤字の引責で辞任、JAグループ内からは「遅きに失した」との声
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
農林中央金庫の奥和登理事長が辞任する方針を固めたことが18日、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。2025年3月期決算で1.5兆円超の最終赤字に陥ることの責任を取る。農林中金は、同決算期に巨額赤字に沈む見込みを発表した24年5月の決算会見当日、奥理事長の続投を決めていた。JAグループ内からは「引責辞任のタイミングは遅きに失した」との声が上がる。特集『JAグループ崩落』の#5では、農林中金の次期理事長の実名と、トップ交代の裏事情、残された経営課題を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文) 08年のリーマンショック時に農林中金の理事長だった上野博史氏は、巨額赤字を計上して1兆9000億円の増資をせざるを得なくなった責任を取って辞任した。この上野氏の例を踏まえ、農林中金に出資する農協からは「奥和登氏が理事長に居座るのはおかしい」(農協役員)といった声が上がっていた。
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