本澤二郎の「日本の風景」(4811)
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本澤二郎の「日本の風景」(4811)
<極右・カルト神社本庁・日本会議主催のG7広島サミットは厳島でウクライナ必勝祈願?宗教界の反発は必至>
「安倍を超えた」とばかり一人はしゃぎ回る岸田文雄のG7サミットの日程は、やはり原始カルト教団の神社本庁・日本会議の意向に沿ったものだった。安倍の伊勢神宮サミットに次ぐ厳島神社サミット。戦前の国家神道復活を連想させた。「新しい戦前」ではなく、戦前そのものであろう。
全国から赤紙一枚で召集された前途ある若者は、神社で必勝祈願して戦地で犬死にした。岸田は歴史を放棄して、東条英機よろしく再び死線を超えた。今回はG7もろとも地獄に堕ちろうというのか。うがちすぎではない。「靖国神社をのぞくと300万死者が歓迎する」との深刻な皮肉と悲鳴が聞こえてきている。民主主義が消えた一瞬か。
厳島神社を見学するという参拝場面を、NHKは、全て映像として全国放映したことも分かった。解説までつけたが、神社関係者だった。伊勢はどうだったか知らないが、水没する大鳥居を背景にした記念撮影では、フランスのマクロンだけが喜びの手を振らなかった。歴史の教訓が頭をよぎったものだろう。
イタリアの首相は、大洪水を理由にいち早く日本を離れた。代わりにウクライナの好戦派・ゼレンスキーが登場し、新聞テレビはG7会議を煽り続けた。この先には総選挙という段取りか。
野党らしさを発揮しない野党は、自業自得・党利党略で落ち込む。一人抵抗した参院議員を懲罰動議にする国会の暴走は、与野党ともである。
<憲法の政教分離違反と歴史を忘れたG7首脳の愚かさを露呈>
戦前の愚かすぎる侵略戦争は、ヒロヒト天皇だけが走っても不可能だった。家々の神棚と各地の無数の神社群が、幼いころから人々の精神を狂わせた成果である。原始カルト教団の神道を国教にした、そのためだった。
戦前の国家神道、現在の神社本庁・日本会議である。自民党内に古くから巣食う神道政治議員連盟だ。原始のお祓い宗教など吹けば飛ぶような代物だが、これが国家権力と一体化すると、人間の心を狂わせる。
しかも、ヒロヒトと同様に反省も謝罪もしない。
亀井静香らは「原爆を落とした米国の大統領は広島に来る資格がない」と雑誌で吠えている。他方、侵略戦争を起こした国家神道の側は、その原因を作り出したことについて沈黙している。
独英仏の首脳は、政教分離や歴史を忘れてしまったのか。各国ともインフレ
と経済不振できりきり舞いしている。「骨休みの神社観光」という程度だったとしても、戦争神社参拝は狂っている。呪われたG7首脳会議だった。彼らの前途はどうなるか?じっくり見守りたい。バイデンの再選は厳しい。「神風」はありえない、吹くことは100%ない。
<厳島神社は戦前の国家神道の一翼を担って侵略戦争主導=反省も謝罪もしない天皇ヒロヒトと同罪=戦後ヒロヒトは生物・神社は観光業>
神社群の行事と言えば祭り。人寄せ祭りで、なにか宗教的教義が存在するか、誰も知らない。無いのだから当然だろう。近くに森がある。そこに建物を建てる、それだけのことである。先日、知り合いが「家のそばの神社の中を調べたら、出征兵士の名簿だけがあった」と明かしてくれた。
一度だけ出雲大社を見学した。案内の人に戦争中何をしたか?質問すると、彼は「戦意高揚」と応えた。全国の神社群は、財閥の資源略奪戦争で人々を狩り出す役目を担った。兵士はそこで必勝祈願をした。そして犬死にした。紙に名前を靖国に飾る、それだけのことである。
国民に対してヒロヒトは反省も謝罪もしない。そのため神社もしない。人間を紙切れ同然の扱いである。戦後になってヒロヒトは、軍部独走という捏造を宣伝させて、自らは生物研究に走り、神社群は観光で生き抜いている。許されるだろうか。侵略戦争は、戦後78年を経ても総括されていない。
<広島の平和記念(原爆)資料館訪問も神社参拝で帳消し>
広島の原爆資料館を案内した岸田文雄?40分も何をしていたのか。本当に案内できる才能があるのか。貴重な場面をなぜ公開しないのか?もしも、岸田に被ばく者の心が分かれば、核兵器材料のプルトニウムを作り出す原子力発電所を、岸信介のように爆走させるだろうか。
岸田は嘘をついている。彼の目的は一つ。新聞テレビを総動員して、総選挙が出来るように世論操作し、その結果、支持率を上げて解散で圧勝、自民単独で3分の2を掴むことにある。
まともな政治家であれば、侵略戦争の元凶である国家神道を引きずる神社参拝などするはずがない。憲法違反した広島ビジョンに成果はない!
2023年5月21日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
腐敗の神社本庁!
全国8万社の神社を包括する神社本庁の傘下組織である東京都神社庁(小野貴嗣庁長)の幹部が、複数年にわたって神社庁の口座などから約3000万円を自身の口座に移し、生活費や競馬代として使っていたことがわかった。この幹部は1月に東京都神社庁を解雇されている。
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