本澤二郎の「日本の風景」(4815)
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本澤二郎の「日本の風景」(4815)
<上総の国望陀郡茅野村から隣接・林村庄屋を襲った放射能!>
ここ数日、暇を見ては桃の実に袋をかぶせている。風で大分落下したが、それでもまだ残っているので、奇跡を信じての作業だ。運よく数個でも大きくなれば、最高の気分に浸れるだろう。そんな時、電話が鳴った。「自宅のツツジが見事な花を咲かせている。見てはどうか」という御園邸からの誘いに二つ返事で応じた。せっかくの機会なので数人連れて出かけた。
場所は、問題の放射能汚染現場近くの袖ヶ浦市林地区。9年ほど前から汚染廃棄物や放射能汚染ゴミなど50万、60万㎥を埋め込んで、その上に太陽光で蓋をかけるという恐ろしい、なんとも恐ろしい悪魔の産廃業者と、加えて日高金属という埼玉県に本社のある中国人経営の悪辣な企業から垂れ流される有毒汚染水で、水源地の河川や地下水も汚染してしまった。それを放置してきた千葉県と袖ヶ浦市の責任は万死に値する。
渓流の松川もカニや魚が生きられなくなって久しい。深山幽谷から命名した正に桃源郷のような幽谷地区も、人が安全に生きるための心臓部を破壊してしまった。地区の住民がここ2,3年の間にがん患者が次々と出て、住民は恐れおののき、初めて事態の深刻さに目を覚ました。だが、ウグイスなどの小鳥は今も気付いていない。色も臭いもしない放射能の危険を察知できないのだ。
しかし、天命なのか?林地区の住民の一人が市役所の放射能測定機を借りて、問題の盛土でも測定してみると、高い放射能を発見した!有毒汚染水を水質検査すると、こちらも厳しい結果が出た。人びとは驚愕し、うろたえて袖ケ浦市役所に駆け込んだのだが。人殺しさえもいとわないやくざ企業は、既に自治体を巻き込んでいた!
思うに木更津市茅野は、江戸時代は上総の国望陀郡茅野村、何度も紹介しているが、非戦論を初めてこの世に提唱した松本英子の生まれ故郷だ。林地区は同林村。隣り合っている温暖な幕府直轄地域・天領である。後者は一帯の水田を潤す水源地。そこが崩壊するような事態に追い込まれていた。
現在は、君津郡市を流れる小櫃川にも注ぐ水道水の水源の一つである。30万人の水道水が危険な事態に追い込まれている。飲み水厳禁であろう。既に森田健作というタレント知事の時代に、君津市の水源地にもフクシマの放射能ゴミ1万トン以上が投棄され、法廷闘争にもなっている。林地区の放射能ゴミも森田時代である。「タレントとやくざ」は昔から。やくざが跋扈する房総半島の産廃・土建業者が、東北の膨大すぎる復興利権にまとわりついた悪魔のビジネスの実績だったのか。その可能性が大きい。
御園邸の見事なツツジも、小鳥と同じく放射能知らずに美しく咲き誇っていた。ここが初めて林村の庄屋であることを教えられ、なるほどと頷いてしまった。庭園だけでなく、昔風の資産家の二つの棟の中は、まるで博物館のようだ。その部屋の一角には、元文相の砂田重民が国会近くのTBR事務所で使用していた黒檀の机も。夫人が若いころ秘書として仕えていた関係である。侵略戦争時の興味深い話もここには眠っている。
この問題が発覚して以降、御園家の防犯システムは完璧。アリ一匹も逃さないほどで、まるで要塞化?している。やくざなど寄りつけない。そういえば、筆者が勤務していた東京タイムズ鴨川通信部の吉田正司さんは、二人の息子を千葉県警の警察官にした。地元のやくざ代議士とのトラブルに備えていたのだ。筆者のハマコー批判記事に彼は感動したものだが、御園家の次男も警視庁で出世、最後は関東管区の責任者になっている。危機に備えた教えも興味深い。
房総半島で生き延びるには、やくざとの対決に備えなければ、安全を確保できないのだ。インターネット掲示板には「千葉県に住むな」という投稿も見られるほどだ。政治に手を突っ込んだ人物の多くは、やくざと仲良しになるか、常に逃げ回るか。「木更津レイプ殺人事件」で学んだばかりの筆者である。
<木更津市の産廃業者・ワコーは君津市県議にも大金献金が発覚!>
朝日新聞のT記者が、御園邸にお土産を持参していた。それは新たに浮かび上がっている問題のある県議の政治資金収支報告書。社会部記者にとって、政治資金の収支報告書は事件の山を意味するものだが、政治記者はピンとこないのが悔しい。初めて見たのだが、政党の支部などは選挙管理委員会に報告義務を負っているため、それらは現在ネットで自由に見ることが出来る。
そこに件のワコーエコテックの石井俊也名義で大金(令和元年50万円、同2年200万円)を高額献金していた。ワコーの暴走と政治献金に因果関係が見て取れる。このほかにもあろう。産廃業者と政治屋の怪しい関係の全てではないが、一部を掴むことが出来た。
<仰天!フクシマ利権で御殿を建てた元丸暴刑事Kはいま娘の旦那の芸人細川にも御殿建設中=巨額脱税を指摘する声も>
元千葉県警の丸暴担当だったKが、その後にやくざと連携しながら暴利をむさぼっていく様子の一部を既に明らかにした。警察とやくざ暴力団は身内同士だということを「木更津レイプ殺人事件」の取材でもしっかりと理解していたものだから、驚きながらも頷いてしまった。
やくざの金儲けは女性を強姦し、性奴隷にしたあと性ビジネスを強要する。それだけではない。彼らはカネが動く世界を政治屋を通して察知し、莫大な金儲けの手段にしてしまう。警察回りの社会部記者を出し抜いて、日々奮戦して暴利を懐に入れている。
「Kはフクシマ利権を活用して地元君津市にフクシマ御殿を建てた。娘の市議が芸人の細川にぶら下がるや、彼にも豪邸を建てている」(君津市の住民)ことは、今や誰もが知っている。
「Kは家の管理に4、5人の外国人を雇っている。外の管理を男に、家の中を女にさせている。民間人が家の管理にこれほどの外国人を雇っている日本人がほかにいるだろうか。異例ではないか」(同)と、驚きというよりもあきれ返っているという。
一介の丸暴担当刑事の羽振りの良さは、今では日本でも随一と見られている。国税庁の調査を求める市民は少なくない。
<水田三喜男・池田淳・水野清の下で政治を学んだ御園豊の悲壮な決意>
悪辣な政治屋・やくざ業者・腐敗役人と対決して、一歩もひるまない御園豊元国会議員公設第一秘書。本人から詳しく聞いてみると、元大蔵大臣を長く務めた水田三喜男、ついで後継者の千葉県出納長だった池田淳、さらに水野清に仕えて政治の勉強をしてきた。水田は平和軍縮派の宇都宮徳馬の盟友で、旧制水戸校時代は恵まれた体力から、陸軍大将の息子である宇都宮の護衛をしていた。宇都宮は京都帝国大学時代に天皇制批判をして豚箱に入った勇者だ。
水田の後継者の池田も、続く水野も護憲リベラルの宏池会所属の代議士だった。御園本人も県議選に挑戦したことがあるが、いかんせん幽谷の人口が少なくて失敗したが、元庄屋の子孫として目の前の放射能や松川の汚染に沈黙するわけにはいかない。「原状回復して元の桃源郷にする」と固い決意を披歴している。30万市民と東京湾汚染阻止も実現すると意気軒高である。
2023年5月25日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
(毎日)松野博一官房長官は24日の記者会見で、日本原子力研究開発機構の高速実験炉「常陽」(茨城県)が原子力規制委員会の審査を事実上通過したことについて、「早期の運転再開が期待される。運転を通じた技術、人材の維持・強化を図っていくことが重要だ」と述べた。
韓国のフクシマ放射能猛毒トリチウム海洋投棄問題視察団
日本政府と東電は、ALPS処理水について今春から夏頃の海洋放出を目指している。岸田文雄首相は今月7日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との首脳会談で、「韓国国内で懸念の声が大きいことをよく理解しており、理解を深める観点から視察団を受け入れる」と伝え、異例といえる視察団受け入れに合意していた。
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