先日ブラームスの「ハンガリー舞曲」をご紹介しましたが、今日はドヴォルザークの「スラヴ舞曲」をご紹介しましょう。この2曲、タイトルも似ていますが実はいろいろと関連があります。まず、チェコの無名作曲家だったドヴォルザークの才能を高く評価し、楽壇に紹介したのがブラームスだったということ。そのブラームスにあやかり、本作も最初から彼の「ハンガリー舞曲」を念頭において作曲されたということです。結果的に本作は大変な評判を呼び、後のドヴォルザークの名声の礎を築くことになります。
もちろん本作はただの二番煎じでありません。まず、「ハンガリー舞曲」が純粋なブラームスの作曲ではなく、ジプシー民謡の編曲が多く含まれているのに、本作はチェコの民族音楽の要素をふんだんに使いながらもあくまでドヴォルザーク自身の作曲であること。また、最初はピアノ曲用に作られたのは両者とも同じですが、本作はドヴォルザーク本人がオーケストラバージョンも手掛けています(「ハンガリー舞曲」の管弦楽版のほとんどは後にいろいろな作曲家が編曲したものだとか)。
作品は第1集8曲と第2集8曲の計16曲からなっています。第1集はチェコの民族舞曲のみで構成されていますが、第2集にはスロバキア、ポーランド、クロアチアなど他のスラヴ民族の舞曲も入っています。どの曲も村の祭りで歌われるような素朴なメロディが持ち味ですが、それをドヴォルザークならではの色彩豊かなオーケストレーションで味付けしています。似たような曲が多いと言えば多いですが、その中でも急速調のフリアントをベースにした第1番&第8番、牧歌的なポルカの第3番、浮き浮きするような第9番オドゼメック、哀愁を帯びた第10番マズルカ&第12番ドゥムカ、最後を飾る美しい第16番ソウセツカー等がお薦めです。CDはヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルのものを買いました。他にもセル、マゼール、アーノンクールらの演奏もありますが、やはり地元チェコ産が雰囲気が出ていいでしょう。
もちろん本作はただの二番煎じでありません。まず、「ハンガリー舞曲」が純粋なブラームスの作曲ではなく、ジプシー民謡の編曲が多く含まれているのに、本作はチェコの民族音楽の要素をふんだんに使いながらもあくまでドヴォルザーク自身の作曲であること。また、最初はピアノ曲用に作られたのは両者とも同じですが、本作はドヴォルザーク本人がオーケストラバージョンも手掛けています(「ハンガリー舞曲」の管弦楽版のほとんどは後にいろいろな作曲家が編曲したものだとか)。
作品は第1集8曲と第2集8曲の計16曲からなっています。第1集はチェコの民族舞曲のみで構成されていますが、第2集にはスロバキア、ポーランド、クロアチアなど他のスラヴ民族の舞曲も入っています。どの曲も村の祭りで歌われるような素朴なメロディが持ち味ですが、それをドヴォルザークならではの色彩豊かなオーケストレーションで味付けしています。似たような曲が多いと言えば多いですが、その中でも急速調のフリアントをベースにした第1番&第8番、牧歌的なポルカの第3番、浮き浮きするような第9番オドゼメック、哀愁を帯びた第10番マズルカ&第12番ドゥムカ、最後を飾る美しい第16番ソウセツカー等がお薦めです。CDはヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルのものを買いました。他にもセル、マゼール、アーノンクールらの演奏もありますが、やはり地元チェコ産が雰囲気が出ていいでしょう。