一般的にベートーヴェンの後継者と言えばブラームスを思い浮かべますが、その中間世代に位置するシューマンはどうしても過小評価になりがちです。ピアノ曲や歌曲の分野では第一人者として知られている彼ですが、交響曲や管弦楽作品はあまり省みられることはありませんね。ただ、彼の作風はまさにドイツ・ロマン主義の王道ど真ん中を行くもので、交響曲も実に堂々たる内容です。全部で4つの交響曲を残しているシューマンですが、今日取り上げるのは「ライン」の別名で親しまれる第3番、そして第4番です。ただ、実は第4番は第3番の9年も前に書かれたもので、本来は第2番となるべきところを後に大幅に改訂され。第4番となった経緯があるとか。そのせいか第3番の方がより楽曲として洗練度を増している気がします。
第3番は5楽章から成りますが、演奏時間は35分弱。第4番も4楽章で30分弱。どちらもコンパクトですね。マーラーの交響曲を聴いた後だと余計にそう感じます。ただ、どちらも短い中にドイツ・ロマン派音楽の粋がぎゅっと詰まった魅力的な作品です。特に第3番の第1楽章は雄大な雰囲気に満ちあふれた名旋律だと思います。第2、第3楽章は地味ですが荘厳な雰囲気の第4楽章、開放的な第5楽章もいいですね。続く第4番ですが、第1楽章はやや重苦しい雰囲気で始まりますが、中間部以降は華やかな展開に。続くゆったりした第2楽章を経て、中間部の美しい第3楽章、そして堂々としたフィナーレの第4楽章で締めくくります。CDはラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団のものを買いました。このCDには「マンフレッド」序曲が収録されており、これがまた充実の内容。バイロンの詩劇のために作曲されたらしいですが、独立した管弦楽作品として頻繁に演奏されるだけあって、ドラマチックな名曲です。
第3番は5楽章から成りますが、演奏時間は35分弱。第4番も4楽章で30分弱。どちらもコンパクトですね。マーラーの交響曲を聴いた後だと余計にそう感じます。ただ、どちらも短い中にドイツ・ロマン派音楽の粋がぎゅっと詰まった魅力的な作品です。特に第3番の第1楽章は雄大な雰囲気に満ちあふれた名旋律だと思います。第2、第3楽章は地味ですが荘厳な雰囲気の第4楽章、開放的な第5楽章もいいですね。続く第4番ですが、第1楽章はやや重苦しい雰囲気で始まりますが、中間部以降は華やかな展開に。続くゆったりした第2楽章を経て、中間部の美しい第3楽章、そして堂々としたフィナーレの第4楽章で締めくくります。CDはラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団のものを買いました。このCDには「マンフレッド」序曲が収録されており、これがまた充実の内容。バイロンの詩劇のために作曲されたらしいですが、独立した管弦楽作品として頻繁に演奏されるだけあって、ドラマチックな名曲です。