本日はブルーノート4300番台シリーズからサド・ジョーンズ&メル・ルイスの双頭リーダーによるビッグバンド作品をピックアップします。サド・メル楽団については以前ソリッド・ステイト盤のエントリーでも解説済みですが、カウント・ベイシー楽団出身のサド・ジョーンズとウェストコーストの名ドラマーだったメル・ルイスの双頭リーダーによるビッグバンドです。ベテランor若手、黒人or白人を問わない多彩なメンバー構成が特徴で、本作にも総勢25名が参加しています。全員は多すぎるのでソロを取るメンバーだけを列挙すると、トランペットがリーダーのサドに加えスヌーキー・ヤング、マーヴィン・スタム、ダニー・ムーア。サックスがエディ・ダニエルズ、ビリー・ハーパー、ジェローム・リチャードソン、ジェリー・ドジオン。トロンボーンがベニー・パウエル。ピアノがローランド・ハナ、ベースがリチャード・デイヴィス、そしてドラムがメルと言う顔ぶれです。
全8曲サド・ジョーンズのオリジナル曲で、バラードありアップテンポあり、古典的ビッグバンド風の曲ありフリージャズっぽい曲ありとバラエティ豊かな構成です。ベイシー楽団で輝かしい経歴を持つサドですが、過去の栄光にとらわれず、1970年という時代に対応した曲作りをしているのはさすがですね。切れ味鋭いホーンセクションが冴えわたる“Dedication”、ロックテイストあふれるファンキーな“Us”“Ahunk Ahunk”、10分を超える大作の中で各メンバーがアグレッシブなソロを繰り広げる“Fingers”と意欲的なラインナップが続きます。ただ、本作の目玉はやはりバラードの2曲“A Child Is Born”“Consummation”ではないでしょうか?特に前者はサドの代表曲として数多くのジャズメンにカバーされた名曲中の名曲。波間をたゆたうようなホーンアンサンブルの中をサドが美しいフリューゲルホルンを聴かせてくれます。アップテンポの曲が多いだけに一際光る究極のバラード演奏です。
全8曲サド・ジョーンズのオリジナル曲で、バラードありアップテンポあり、古典的ビッグバンド風の曲ありフリージャズっぽい曲ありとバラエティ豊かな構成です。ベイシー楽団で輝かしい経歴を持つサドですが、過去の栄光にとらわれず、1970年という時代に対応した曲作りをしているのはさすがですね。切れ味鋭いホーンセクションが冴えわたる“Dedication”、ロックテイストあふれるファンキーな“Us”“Ahunk Ahunk”、10分を超える大作の中で各メンバーがアグレッシブなソロを繰り広げる“Fingers”と意欲的なラインナップが続きます。ただ、本作の目玉はやはりバラードの2曲“A Child Is Born”“Consummation”ではないでしょうか?特に前者はサドの代表曲として数多くのジャズメンにカバーされた名曲中の名曲。波間をたゆたうようなホーンアンサンブルの中をサドが美しいフリューゲルホルンを聴かせてくれます。アップテンポの曲が多いだけに一際光る究極のバラード演奏です。