広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ポストの上

2008-10-08 19:09:30 | その他もろもろ
「郵便ポストの上にあるオブジェ」といえば、東北地方の方なら察しが付く方も多いと思う。
秋田駅前のポストの上には竿燈の提灯、横手市ではかまくら、青森県弘前市ではりんご(これについては近日中に別記事でご紹介できるはず)など、その土地の名物などをかたどった像が乗っている。
全国的に見ると、このようなポストがほとんどない地方もあり、東北地方(郵便事業会社東北支社、旧・東北郵政局管内)には比較的多いようだ。

今まで旅行先で撮影したものをご紹介すると・・・
 
 いずれもコンパクトデジカメで撮影。
左上から、秋田県北秋田市鷹ノ巣駅前(綴子の大太鼓)、富山駅前(薬売り)、熊本中央郵便局(タヌキ)。

「綴子の大太鼓」はギネスブック掲載の伝統行事、富山の薬売りは言うまでもなく有名だけど、熊本のポストにタヌキが乗っている理由は分からない方が多いと思う。

熊本中央郵便局は橋のたもとにあり、その橋は「船場橋」という。その橋は路面電車も走っていて、郵便局前の停留所は「洗馬橋」。なぜか漢字表記は違うが、いずれも「せんばばし」と読む。
熊本で“せんば”といえば、そしてタヌキといえば・・・

そう、童謡「あんたがたどこさ」で「せんば山には狸がおってさ」と歌われた、その舞台がここだとする説にちなんでいるのだ。
ちなみに、現在は山ではなく、駅近くの古くからの住宅街といった街並み。熊本駅からそう遠くなく、夏目漱石が熊本大学の教員だった頃によく訪れたという書店も近くに昔の面影を残して営業していた。


熊本市は戦前は九州の中心都市だったそうで、その名残で、いくつかの国の出先機関は現在も福岡でなく熊本に置かれている。
日本郵政グループ各社の九州支社(かつての九州郵政局)は熊本の街のど真ん中、熊本城の下に立派なビルを構えていた。

鷹ノ巣駅前のポストの2020年の状況
コメント (3)
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