広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

“誤訳”博ついに閉幕?

2012-04-13 22:42:03 | 地震
【15日追記】
東北観光博サイトの誤訳が報道されたこともあり、当ブログへ多数のアクセスをいただいています。
当ブログでは誤訳に関して複数の記事をアップしています。
以下の各記事ですので、余裕のある方は順番にご覧いただくことをおすすめします。
 4月7日 → 4月8日 → 4月12日 → 4月13日(この記事) → 4月25日


今日(4月13日)21時44分に、名古屋の中日新聞のサイトに「誤訳多発で東北博HP閉鎖」という記事(共同通信からの配信)がアップされたのを、発見。
誤訳が多発していていた東北観光博の各外国語版のページの公開を中止して、修正作業に集中するということのようだ。
昨日の記事でも述べたように、これが妥当な対応だろう。


東北観光博の公式ホームページには、「東北観光博ポータルサイト他言語版 一時閉鎖について」というページがアップされ、
「不適切な翻訳があるとのご指 摘があり、これまでの間、適正化に努めてまいりましたが、修正に一定の時間を要す ることから、他言語サイトを一時閉鎖することといたしました」(不自然な空白は原文ママ)
「再開は、4月下旬を予定しております。」
などとある。
ページ上部の「English/韓国語/…」という言語へのリンクをクリックすると、各言語での同じ内容の文が表示される。

今まではマスコミを通しての情報ばかりで、公式には何の説明もなく、やっと間違いがあることを認めたかという感じもする(あの北朝鮮でさえ、ミサイルだか衛星だかの打ち上げ失敗を、自ら即日認めたんだからねぇ…)。


あと2週間後には公開を再開するらしいが、そのくらいの期間で大丈夫か、やや気がかりだけど、今日をもって「東北“誤訳”博」が閉幕することを願いたい。


【14日追記】
秋田魁新報の14日の紙面とサイトにも、上記共同通信の記事が掲載された。その見出しは「誤訳多発で東北観光博HP閉鎖」。これだと、観光博のホームページ全体が閉鎖されたように受け取れてしまう。

外国語ページの閉鎖を受けて、宮城県を中心とした東北地方のブロック紙である河北新報(のサイト)にも、やっと初めてこの件の記事が登場し、Yahoo!ニュースにも転載。Yahoo! JAPANトップページのトピックスにも「東北博のHP一部閉鎖 誤訳多発」として掲載された。

それによれば、「観光庁観光地域振興課は「自動翻訳の誤りを見つけるボランティアを募り、総力戦で翻訳ミスを修正し、4月下旬には外国語版を再開したい」と話している。」そうだ。
ボランティアはそれはそれでいいけど、「ボランティアを募」るのはいつから? 「4月下旬」までは遅くてもあと2週間しかありませんよ。ボランティアがやったとしても最終チェックはやはり責任ある立場の者が行うべきだと思うが、その時間的余裕は?
本当に間に合うの?

【14日もう1つ追記】
観光博公式サイトに掲載されていたのと同じ告知が、観光庁のトップページにも掲載され、担当部門(観光地域振興部 観光地域振興課)の連絡先も掲載されていた。それは東京。
観光庁は地方出先機関がないらしく東京で対応するしかないのだろうが、その距離の遠さも今回の不誠実な対応の原因かもしれない。

今回のトラブルでは、普段は主にクルマや公共交通機関を所管する「東北運輸局」が、各県との調整に当たっている(当たらされている?)ようなフシがある。同じ国土交通省とはいえ、ご苦労なことです。
これでは、わざわざ国交省本体から観光庁を独立させた意味がない。本当に観光を振興するなら「東北観光局」でも作らないといけないんじゃないだろうか。
【追記】↑「今回のトラブル」というのは「誤訳発覚後の各県やマスコミへの対応」という意味です。発覚前のページ作成や翻訳の段階のことではありません。直接的に関係はないであろう「東京の観光庁」の尻拭いを「仙台の運輸局」がさせられて、東北運輸局さんは大変だなというのがこの文章(この記事全体ではなくこの部分の)の趣旨です。(ツイッターでここを引用して誤解されている方がいらっしゃるようなので追記しておきます。)


個人的には、国土交通省は親しみのある国の役所だった。
公共交通や道路や河川など興味のある分野を所管しているし、正確な地形図や天気予報を手がける国土地理院や気象庁も国交省の機関。
日本と日本国民の生活になくてはならない組織であり、過剰な合理化や人員削減はするべきではないと思っていたが、今回の一件はとても残念だった。

※続きはこちら
コメント (4)
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