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大型バスの使い道

2012-07-15 23:44:41 | 秋田市営バス
2日続けてバスの話題が続きます。「市営バス」カテゴリーにしますが、まずは今の中央交通の話から。

先日、秋田市に現れた、三菱ふそうバス・トラック製の大型路線バス「エアロスター」。(小田急バスの中古が秋田中央交通へ来たもの)
いただいたコメントによれば、その後、ディーラーへ入庫していたそうだし、僕も走っているのをしばらく見ていなかった(運が悪いのかもしれないが)。

と思っていたら、冒頭の写真のように秋田駅東口に登場。やっぱり大型バスは長くて大きい。
行き先表示は「秋田中央交通」で車内は満員。
御所野のイオンモール秋田の無料送迎バス(シャトルバス)に使われていた。(この時が初めてではなく、以前もあった)


御所野イオンのシャトルバスは、2011年5月から毎週火曜日に運行されていた。
今年3月からは、火曜のほか毎週日曜日にも運行され(火曜と日曜でダイヤが異なる)、さらに7月は一部の金曜日・土曜日や祝日にも運行されている。
※ご利用の際は、運行日やダイヤをイオンモール秋田の公式ページ等で、各自ご確認願います。

シャトルバスには、以前は貸切版三平バスをはじめ、中央交通の貸切専用の車両が使われていた。しかし、最近は同社の緑色の一般路線バスが使われることが多くなった。
使われる路線車両は、見た限りではすべて大型バスで、臨海営業所所属。
元秋田市交通局の路線貸切兼用車両で「秋田八丈」塗装だった車両など、日頃、新屋方面などの路線バスでよく見かけたり乗ったりする車両が登板することもある。
この車両もシャトルに使われたことがあるはず
そして、
この車両は?
行き先表示がLEDでなく幕式のままの「369」というバスが使われていた。
中央交通の大型路線バスはすべてLED化されたと思っていたが、まだ未交換の車両があったとは知らなかった。(したがって所属営業所は不明)
普段はどこを走っているのだろう?(国際教養大学方面だろうか?【16日訂正】そういうわけでもないようです。)

332も369もノースアジア大学スクールバス専属車両と同型。(富士重工ボディのいすゞLVキュービック。見かけは日産ディーゼルのバスと同じだけど中身はいすゞ)
どれも小田急の中古かと思ったが、少なくとも「332」は東京都交通局(都営バス)の中古らしい。他も中ドアの形状からすれば、首都圏のどこかの事業者の中古だろう。


そして、来たばかりのエアロスターのノンステップ「929」もシャトルバスに使われるようになった。
こうして見るとやはり平べったい。画像の縦横比を間違ってしまったかのよう

右はツーステップの中型バス。ノンステップのほうが床が低いのが分かる


シャトルバスに路線用車両を使うことは、貸切用車両では積み残しが出てしまうという収容力の問題だろう。
立ち客が出てしまうけれど、20分程度の乗車時間で、無料であり、若者の利用が多いことを考えると、まあ仕方ない。

でも、中央交通にとって、いや秋田において唯一の大型ノンステップバス「929」を、こんな用途に使うのはどうだろう?
その一方で、以前何度か紹介した、かなり古いツーステップの大型車「319」が、今日も一般路線を走行していた。
※以前撮影
運賃をもらい、足腰の悪い人や高齢者の利用も多いであろう一般路線にこそ、ノンステップを投入するべきではないだろうか。→以下の2013年6月3日付追記参照。
※一般路線を走ることもあるにはあります
※その後、新屋線で乗車できた

【10月15日追記】上の写真の古いバス「319」は10月15日時点でもまだ走っており、久々に新屋線で乗車した。
車内はほとんどが1人掛けのシート。座席柄は青のチェックで、ドア側前方はロングシート(うち一部が優先席で赤のチェック)。運転席側前方だけは座席が紺色の単色。もしかしたらもともとはここもロングシートで、移籍時に付け替えたのかもしれない。
「平成13年度(?)安全運転事業者なんとか 神奈川県」というシールが貼ってあった。降車ボタンはネコの絵入り。
乗り心地はギシギシして良くなく、スピードも出ない感じ(単に慎重な運転をしていただけかもしれないが)だった。
【12月7日追記】12月2日日曜日時点でも、イオンシャトルにエアロスターノンステップ、路線バスに「319」が使われていた。
【2013年1月4日追記】「319」は正月にも走っていた。この記事末尾に画像あり。
【2013年6月3日追記】「319」はまだ活躍中。2013年5月には、ついにイオンモールのシャトルバスにも使われた。
【2015年4月11日追記】その後、2013年6月24日を最後に見かけなくなった。ついに廃車になった模様。


以前紹介したように、旧秋田市交通局では長さ9メートル・幅2.3メートルの「中型バス」を積極的に導入し、長さ10メートル・幅2.5メートルの「大型バス」は、限られた台数を限られた路線やダイヤにしか使っていなかった。
秋田中央交通でも中型を多く導入していたが、市営バスの移管後、それがさらに明確になった。市営バスでは大型が走っていた路線でも、移管後に中型限定となってしまった路線がいくつかある。(後述)

秋田の人口とバスの利用実態、それに道路状況(狭い道が多いことや積雪)を踏まえると、中型バスがふさわしいサイズなのかもしれない。
しかし、イオンのシャトルバスのような大量の需要に備えて、ある程度は大型も保有しておくということだろうか。
でも、大型バスを投入するべきであろう種苗交換会プロ野球の増発・特発バスには、実際には中型バスが主に使われるなど、必ずしも大型バスが実力を発揮しているとは思えないこともある。
せっかくのノンステップバスや大型バスなのだから、もっと有効に、適材適所で使ってほしい。

※中央交通の大型バスについてはこの記事後半で少し紹介しています


ここからやっと市営バスの話題。
ところで、旧秋田市営バス路線の中で、大型バスが充当されていた路線って、どれだろう?
※中型バスの記事(上のリンク先)で触れたように、市営バスの大型バスは中型バスと混用されていたため、「100%大型バスが走る」という路線は存在しなかった。
1993年に秋田市交通局が初めてのワンステップバス(この記事後半)を導入した時、それが「15路線を走る」と報道されていた記憶がある。
このバスは大型バス扱いだったので、当時の市営バスの大型バスは15路線を走っていたと考えられる。

記憶を頼りにその路線名を挙げてみる。※間違いがあるかもしれません
頭に「×」があるのは、現在運行する中央交通では大型バスを使っていない路線。

交通局線(現・臨海営業所線)、スケート場線×山王線(たけやパン発着)(現在は県庁経由大川反車庫行きに統合)、
新屋線、新屋西線、川尻割山線、商業高校線
新国道経由土崎線、×寺内経由土崎線、×将軍野線(通町/県庁/新国道各経由とも)、新港線(新屋方面/南高校発着とも)(【17日追記】新港線は移管直後は中型限定だったが、近年大型が復活)、
×柳原経由御野場団地線[大型バス担当便は南高校発着の一部]、×泉秋操線(現・泉ハイタウン線)、×東営業所線(現・駅東団地線)[大型バス担当便はかなり少なかったはず]
以上、14路線。

新屋高校線と大森山公園線は新屋線に含むのかどうかとか、東営業所線の城東消防署経由と東小学校経由(現在は廃止)の区別はどうかとか、微妙な数え方の違いかと思う。【17日追記】「通町経由交通局線」(と「大川経由交通局線」も?)にも大型が使われていたが、上記「交通局線(これは県庁経由のこと)」に含むのか?
 かつては泉秋操線や通町経由将軍野線にも大型バスが入っていた

※2022年にはシャトルバスとして、将軍野線・泉ハイタウン線の経路を久々に大型路線バスが走った
コメント (2)
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