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大町に新商業施設

2012-07-23 23:18:05 | 秋田のいろいろ
秋田駅や「エリアなかいち」から旭川を挟んで反対側は、通町(とおりまち)や大町と呼ばれる商業地区。いちおう、秋田駅前と並んで秋田市中心市街地の核とされる場所。
江戸時代からの商人の町であり、昭和には地元百貨店「本金(ほんきん。現在は駅前に移転し西武秋田店)」や「秋田名店街」、ダイエー秋田店があった「秋田ニューシティ」などもあり、賑わっていた。

現在も地元のお店はがんばっていて、先日の秋田魁新報によれば通町商店街に空き店舗は1件もない(撤退してもすぐ後が入る)のだそうだ。
しかし、近年は大型商業施設は不振で、ダイエー撤退とニューシティ解体に伴う跡地活用、そして本金・名店街跡の「ファッションアベニューAD」→「イーホテルショッピングモール」の大部分が閉鎖予定であることなど、先行きが見えない。


そんな大町に、新たな計画が浮上した。
19日付秋田魁新報経済面に「商業施設の整備検討/秋田市大町の市有地/商店街振興組合 採算性など調査へ」という記事が出た。
「大町商店街振興組合が、「サン・パティオ大町」裏にある市有地(1066平方メートル)を活用し、複数テナントが入る商業施設の整備計画の検討を始める。17日には中小企業庁の補助事業に採択され」たそうで、その結果、施設整備が見込めれば、経営者や市民などが出資するまちづくり会社を設立して、建設・運営に当たる。2年以内の着工を目指し、サンパティオなど周辺施設と接続して回遊性を持たせることも視野に入れているという。


場所は、秋田駅から西へ1キロほど、旭川のすぐ西側を並行する川反通り。住所では大町一丁目。
赤い部分(Googleマップより)
goo地図ではこちら↓ ※拡大縮小・ドラッグによる移動ができます

だるま祭りが行われる星辻神社とジャズ喫茶の「ジャズスポット・ロンド」の間で、上記の通りサンパティオのほか、地ビール醸造所の「プラッツ」とは背中合わせ。
イーホテルショッピングモールからは1ブロック北、ニューシティ後からは1ブロック北・1ブロック東にある。
星辻神社前から南方向。矢印が予定地

予定地前。右奥の瓦屋根がプラッツ。さらに奥の白い高い建物がイーホテルショッピングモール
道路から見ると、予定地・サンパティオに向かって緩い上り勾配になっている。

予定地。「魁」とあるのは「さきがけ大町センター」
まさにサンパティオの裏、プラッツの横と接していて、接続方法・使い方次第ではいろいろ使えそう。


新聞記事中にもあったが、建設予定地や現在のサンパティオなどは、かつて秋田魁新報社の本社があった土地。(1994年に山王臨海町へ移転)
旧本社正面は現在のサンパティオ付近=大町通り側にあり、川反通りは裏だったが、こちら側から新聞用紙が大きなロールで搬入されていたのを子どもの頃に眺めたかすかな記憶がある(この場所じゃないかも?)。

予定地は、ずっと砂利敷きの空き地のようになっていて、よく分からない空間だった。
新聞によれば、1996年に、秋田市の保戸野地区と旭北地区の合同コミュニティーセンターと中央公民館を併せた「中央地域シビックセンター」用地とするため、秋田市土地開発公社(秋田市の外郭団体)が取得したものの、駐車場不足などで2001年にその計画を白紙撤回。その後は市有地となり、現在は民間に貸して駐車場として使われているとのこと。
「市有地となり」だそうだけど、現地にはまだ、
「土地開発公社所有地」の看板がある
※現地は保戸野(ほどの)地区と旭北(きょくほく)地区の境界に当たる。保戸野と旭北のコミセンは、後に別々に新設。中央公民館はニューシティ内→秋田市文化会館内と移転。


サンパティオには、それなりに人が来ているようだし、その裏のここに新しい店・施設ができれば、この辺りが活性化するだろう。
飲食店がほとんどで昼の人通りが少ない川反通りに、まとまって店ができるのはおそらく初となり、人の流れも変わるかもしれない。
サンパティオの敷地面積は2253平方メートルで、ここはその半分ほどの1066平方メートル。どんな店がどのくらいできるかにもよるとは思うけれど。


でも、この計画によってこの付近は、ニューシティ跡地とイーホテルショッピングモールと合わせて、3つの商業施設または商業施設跡地の今後の使い方が取り沙汰されているエリアとなる。
3つとも賑やかな商業施設になったら、それは素晴らしいことだけど、昨今の状況を見るにそうなるとは思えない。ヘタすれば3つとも共倒れになる危険性すらある。

ニューシティ跡地にプロバスケの施設が…という話はなかったことになったのだろうか? 何らかの商業施設を作りたいとか言っていた辻さんは、今はどうお考えなのだろうか?
間もなくいったん閉鎖するイーホテルショッピングモールは、改装して数年後に…と言っているけれど、具体性・実現性はあるのだろうか?(以前の中華街構想の二の舞にならないか?)
ニューシティと旧ADの使い道を先に決めてもらったほうが良さそうな気もしなくもない。


イーホテルショッピングモールといえば、
イーホテルショッピングモール(旧ファッションアベニューAD)
ニューシティの所有者でもあった「辻兵(つじひょう)」の店舗(ギフトや学生服部門)は、ニューシティ閉鎖後、向かいのイーホテルショッピングモール2階に入っていたが、同モールの閉鎖に先立ち、1階の北西角(上の写真手前)に再移転した(6月21日から新店舗で営業)。ホテル部分の真下で、昔、日本旅行があった場所かな。

それに伴い、モールの通路入口「AD」の表示のそばにあった赤文字の「喜 辻兵」も移された。
再掲)以前はADの下にあった

こちらに移設
なお、「AD」の表示は今なおそのまま…


何度も書いているけれど、「イーホテルショッピングモール」の名はまったく市民に定着しないし、長くて書きづらくて言いづらい。
6月に開催された「ヤートセ秋田祭」の通行止め案内看板
この地図で、イーホテルショッピングモールは、
単なる「E」… ※2016年時点でも、同じ看板が使い回されている。

2014年2月に分かった、イーホテルショッピングモールのその後の変化

【2015年9月2日追記】その後、サンパティオ裏の商業施設については着工はおろか何の進展もなさそうな状況が3年続いた。
2015年9月に、市街地再生のいくつかの動きが明らかになると、その1つとして秋田市がこの施設整備を「支援する」構想が含まれた。やっと動くのか。
【2015年11月13日追記】
2015年11月10日付秋田魁新報 秋田市地域面で「店舗兼住宅 伝統とモダンさ 大町に「秋田町屋」を」として、具体的な構想が報道された。
・「大町商店街振興組合の有志ら」が計画。
・土地は市から「借り受け」る。
・11月中にも「まちづくり会社を設立」。商業者や市民から「出資を募る」。
・秋田杉を活用した店舗兼住宅。
具体的な着工・オープン時期等は言及されていない。
【2016年12月17日追記】
↑上記から1年以上経った、2016年12月5日に、「まちづくりマネジメント」社が設立された。
地元商業者10人の出資で、今後は町内会などからの出資も募る。社長は地ビール・あくらの高堂氏。
上記と内容は変わっていないようで、コンセプトは「歩いて楽しめる回遊型空間」。
名称は魁には出ていないが、河北新報によれば「大町街屋」。
完成は河北新報によれば「2019年3月末ごろの完成を目指す」、秋田魁新報によれば「早ければ2019年の完成を目指す」。

※2016年末に予定地の裏側に当たる「さきがけ大町センター」が閉館した
※2018年には、予定地に横町にある旧大島商会のれんが造の建物が移築される計画が出た。
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