広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前城雪燈籠まつり

2013-02-19 23:13:51 | 津軽のいろいろ
8日から11日まで、恒例の「弘前城雪燈籠まつり」が開催された。今年で36回目となるようで、32万人の人出だったとのこと。
弘前駅の巨大リンゴは、雪の結晶&綿雪バージョン
5年ほど前に雪燈籠まつりは1度昼に見たことがあったが、燈籠なのだから、夜の様子も見たいと思っていた。
弘前市役所周辺はライトアップやイルミネーション

追手門前で大きな雪燈籠が迎えてくれる
いつものクセで、何気なく公園南側の市役所前の追手門から公園に入ってしまった。
追手門周辺にも雪燈籠などはあるが、主会場である本丸や北側の「レクリェーション広場」へは遠い。しかも、寒い夜なのに人出が多いし、足元は圧雪状態で滑りやすく(除雪はされている)、なかなか進まない。
公共交通でのアクセスは良くないが、北門(亀甲門)から入ったほうが、園内の移動が少なくて楽そう。


今の時期は本丸へは無料で入れる。天守閣もライトアップされているけど、雪が降っていたし、基本的に他のシーズンと変わらないので写真は省略。
本丸の西側は開けていて、天気がいい昼間なら、蓮池越しに岩木山を望める。雪燈籠まつりの夜は、ここが違った意味で見どころになる。
元々の段差や雪の壁があって、少し登らないといけないのだが、その先に広がる光景には、誰もが感動していた。
写真だと迫力に欠けますが
眼下の蓮池の対岸に、明かりの入った無数のミニかまくらが並んでいるのだ。とても美しい。
 
公園内の他の場所も合わせてだが、約300個のミニかまくらが作られたとのこと。


本丸北側の「北の郭」では、「弘前雪明かり」というイベントが行われていた。
雪燈籠まつりと区別がつかないが、主催者が違い、白神山地世界遺産登録20周年事業らしい。中央弘前駅そばでも開催されたようだ。
やや人工的だが、きれい
来場者にロウソク(が入った筒)を渡し、会場内に自由に置いてもらう趣向。


下って四の丸、レクリエーション広場へと進み、雪燈籠まつりのメイン会場へ。
さくらまつりの時は、露店(出店)が並ぶ場所だが、雪燈籠まつりでも約20店が21時頃まで営業していたとのこと。
追手門側とか本丸には露店がなかったが、夏のアイス屋台みたいな甘酒の屋台でもあれば、売れるかも。

滑る道をみんな上手に歩いているから、多くが地元の人のようだ。
特に四の丸に下りるカーブした坂が、とても怖かった。暗いし人が多いし。他の箇所では砂を撒いていたが、ここにも撒いてほしい。
あと、小さな子どもが、ソリ(スノーボート)に乗って大人に引っ張られて移動している姿がちらほら見られたが、これは滑りやすい人混みでは、危険に感じた。通路では、ソリは手に持って移動するように規制したほうがいいかもしれない。

雪燈籠まつりの目玉が、大雪像。例年、市内の洋館などが陸上自衛隊弘前駐屯地によって作られる。
今年は公園近くにある「日本基督教団弘前教会」

実物より小さいかと思うが、高さ9メートル


大雪像の向かいでは、
「雪まつりスベリ台」
これも恒例のそり滑り台だが、“ナイター”もやっていたとは知らなかった。けっこう高くて楽しそう。
タイヤチューブみたいなのを貸してもらえるようだ。滑っていたのは子どもだけだったけど、大人がやってもいいのかな?


これも美しいと思ったのが、近年始まったらしい「津軽錦絵大回廊」。
人が多いですが
要は長さ数十メートルの雪の壁を通路の両側に作り、そこに夏のねぷたまつりで使った「見返り」などの絵をはめ込んで、夜は明かりを灯すもの。
ねぷたで使い終えた絵を“再利用”しているわけだが、冬にねぷたを見られる。斬新だし、津軽らしい。

上の写真の通り人が多くてゆっくり見られないが、
待てば途切れる瞬間が訪れる


最後に、本丸から見下ろしたミニかまくらがある「西の郭」へ。
東側から西へ本丸・蓮池・西の郭・桜のトンネル・西濠・公園外という位置関係になる。
普段からあまり人が通らない場所だけに、かまくらの灯りに包まれた静かで幻想的な空間だった。(本丸から見られていると思うと、ちょっと恥ずかしいのは、自意識過剰ですね)
 
ミニかまくらといっても、秋田市の新屋のようなバケツで作るミニかまくらよりはずっと大きく、腰の高さぐらいある。

寒かったけど、幻想的で美しい光景を見られた。
雪燈籠まつりは、昼よりも夜のほうがいいかもしれない。(今回は昼間は雪が強く降っていて、面倒になって見に行きませんでした…)
コメント
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