秋田の「さっぽろ屋」が潰れた。
まず、報道で分かった事実から。
以下は、あいまいな記憶に基づくものもあり、間違っているかもしれません。
「さっぽろ屋」は、秋田県内の飲食店向けやスーパーなどで売る家庭向けの麺を製造・販売していた。学校からトラックが出てくるのを見たことがあるので、ソフト麺ややきそばなど、学校給食向けもあったのかもしれない。
なぜ「さっぽろ」なのかは知らないけれど、マスコットキャラクター「さっちゃん」が製品や配送トラックに描かれ、「さっちゃんマークのさっぽろ屋」として、秋田県民に親しまれていた。
秋田では、「ヤマヨ(本社・秋田市泉、1913年創業)」と並ぶ、地元の麺屋さんだった。(「たけやパン」と同じように、てっきり全国展開していると思い込んでいた人も多いのではないだろうか。)
たしか、だいぶ昔はテレビCMが流れていたはず(火曜19時のサザエさんの再放送だったか? あれは「林泉堂」?)。
「伏伸庵」に名称変更したのはつい最近で知らなかったが、さっちゃんマークのトラックを最近見たような気もする。
【10日追記】伏伸庵は、河辺岩見にある「伏伸の滝」が由来だろう。
一部新聞では、価格競争や大手との競争に勝てなかったともあった。
スーパーの家庭向け麺類では、保存・輸送技術の発達で県外企業製のものも売られているし、例えば横手市十文字の「林泉堂」みたいな新たな県内メーカーによる製品も目を引くし、ヤマヨは川反の「横町紀文の千秋麺」を家庭向けにした新商品を出すなど製品開発に励んでいるようだ。
そんな中、さっちゃんの目玉商品とか新商品は、記憶にない。「稲庭ラーメン」なる商品はあったようだが。
なお、インターネットには、「有限会社さっぽろ屋」当時のホームページが残っている(http://www.chuokai-akita.or.jp/akitanomen/sapporoya/)。ホームページ作成時点では、秋田市川尻若葉町に本社があったようだ。
さっちゃんがいた!
また、別のホームページ「秋田ラーメン.コム(http://www.akitaramen.com/kaisya.html)」によれば、創業地は旭南ではなく「川尻沼田(住居表示前の川尻字沼田のことか)」で、現在の川尻大川町や山王沼田町付近の模様。以後、1967年に旭南に工場を移転、1972年に本社・工場を川尻大川反へ移転、1986年に工場を河辺へ移転、1989年に本社を川尻若葉町へ移転。という経過になっている。
業務用に仕入れていた飲食店では困っている所があるかもしれない。個人的には商品自体に思い入れはなく、なくなって困るわけでもないが、「さっちゃん」にもうお目にかかれないと思うと、寂しい。
【23時追記】何でも扱う食堂や社食・学食の類では、麺もつゆもさっぽろ屋のものを仕入れて出していた所があったかもしれない。そんなお店では、今までの味が楽しめなくなることになりそう。
まず、報道で分かった事実から。
秋田市河辺の製麺業「伏伸庵(ふのしあん)」が3月1日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債総額は約4億円。
同社は、1965年に現社長が秋田市旭南で個人創業(後述のようにやや異なる情報もある)。1970年2月に法人化して「さっぽろ屋」。1986年11月に河辺に工場を建設して拡大。ピークの1993年6月期には約11億2千万円の売り上げを計上していたが、2012年6月期には約2億7千万円まで落ち込んでいた。
今年2月に、さっぽろ屋から伏伸庵に商号を変更していた。
といったところ。同社は、1965年に現社長が秋田市旭南で個人創業(後述のようにやや異なる情報もある)。1970年2月に法人化して「さっぽろ屋」。1986年11月に河辺に工場を建設して拡大。ピークの1993年6月期には約11億2千万円の売り上げを計上していたが、2012年6月期には約2億7千万円まで落ち込んでいた。
今年2月に、さっぽろ屋から伏伸庵に商号を変更していた。
以下は、あいまいな記憶に基づくものもあり、間違っているかもしれません。
「さっぽろ屋」は、秋田県内の飲食店向けやスーパーなどで売る家庭向けの麺を製造・販売していた。学校からトラックが出てくるのを見たことがあるので、ソフト麺ややきそばなど、学校給食向けもあったのかもしれない。
なぜ「さっぽろ」なのかは知らないけれど、マスコットキャラクター「さっちゃん」が製品や配送トラックに描かれ、「さっちゃんマークのさっぽろ屋」として、秋田県民に親しまれていた。
秋田では、「ヤマヨ(本社・秋田市泉、1913年創業)」と並ぶ、地元の麺屋さんだった。(「たけやパン」と同じように、てっきり全国展開していると思い込んでいた人も多いのではないだろうか。)
たしか、だいぶ昔はテレビCMが流れていたはず(火曜19時のサザエさんの再放送だったか? あれは「林泉堂」?)。
「伏伸庵」に名称変更したのはつい最近で知らなかったが、さっちゃんマークのトラックを最近見たような気もする。
【10日追記】伏伸庵は、河辺岩見にある「伏伸の滝」が由来だろう。
一部新聞では、価格競争や大手との競争に勝てなかったともあった。
スーパーの家庭向け麺類では、保存・輸送技術の発達で県外企業製のものも売られているし、例えば横手市十文字の「林泉堂」みたいな新たな県内メーカーによる製品も目を引くし、ヤマヨは川反の「横町紀文の千秋麺」を家庭向けにした新商品を出すなど製品開発に励んでいるようだ。
そんな中、さっちゃんの目玉商品とか新商品は、記憶にない。「稲庭ラーメン」なる商品はあったようだが。
なお、インターネットには、「有限会社さっぽろ屋」当時のホームページが残っている(http://www.chuokai-akita.or.jp/akitanomen/sapporoya/)。ホームページ作成時点では、秋田市川尻若葉町に本社があったようだ。

また、別のホームページ「秋田ラーメン.コム(http://www.akitaramen.com/kaisya.html)」によれば、創業地は旭南ではなく「川尻沼田(住居表示前の川尻字沼田のことか)」で、現在の川尻大川町や山王沼田町付近の模様。以後、1967年に旭南に工場を移転、1972年に本社・工場を川尻大川反へ移転、1986年に工場を河辺へ移転、1989年に本社を川尻若葉町へ移転。という経過になっている。
業務用に仕入れていた飲食店では困っている所があるかもしれない。個人的には商品自体に思い入れはなく、なくなって困るわけでもないが、「さっちゃん」にもうお目にかかれないと思うと、寂しい。
【23時追記】何でも扱う食堂や社食・学食の類では、麺もつゆもさっぽろ屋のものを仕入れて出していた所があったかもしれない。そんなお店では、今までの味が楽しめなくなることになりそう。