主に来年度に向けた、秋田のバスの話題をいくつか。
●中心市街地循環バス
秋田市が中央交通に委託して運行している、「秋田市中心市街地循環バス」。※中央交通は市から委託されて運行業務を行なっているだけであり、中央交通が主体の事業ではない。
昨年7月から「実証運行」として運行が始まり、今年2月いっぱい運行される予定だった。
その後、昨年12月12日の秋田魁新報によれば、運行期間が延長されて来年度(2013年4月以降)も運行されそうな書きぶりだった。
今年2月に秋田市や中央交通のホームページで「2013年3月まで運行期間を延長する」ことが告知されたものの、4月以降については分からないまま現在に至っていた。
おそらく、市議会の議決を経ていないとかの理由で、来年度の運行計画を発表できないのだろう。利用者の立場からすれば不親切。
その後も今日まで、秋田市からの告知はないが、3月7日の秋田魁新報地域面や3月15日の中央交通ホームページの更新で、4月以降も運行されることが分かった。
魁では「2013年度も秋田中央交通に委託して続ける方針」「(議会に提出している)一般会計当初予算案に、関連経費849万円を計上した。」とあり、2014年度以降は分からない。中央交通ホームページでは、「平成25年4月1日(月)より、通年運行いたします。」となっている。
運行ルート、ダイヤ、運賃は現在と同じ。
2月定例市議会は14日で閉会しているので、予算案可決を受けて、中央交通のサイトにアップされたのだろうか。
【28日追記】秋田市のサイトには、27日になってやっと「循環バスの運行継続について」が担当室のページに追記(市のトップページからリンクあり)され、「平成25年4月1日から本格運行することになりました!」などと掲載された。
魁によれば、来年度は若干の変化が予定されている。
「300円で乗り放題の「一日乗車券」を導入する方針を決めた。7月にも販売を始めたい考え。」「循環バス車内で販売する予定。」
とのこと。
1日4回以上乗る人をターゲットにしているわけで、価格としては妥当かな(弘前市内の弘南バス3路線で利用できる一日乗車券は500円)。でも、秋田市の循環バスのルートで、1日4回も乗る人って、どれくらいいるだろうか。
さらに、
「(一般路線バスと)区別しやすくするため、塗装を変えた車両を7月ごろから運行する予定。」
どんなデザインになるだろうか、期待したい。※デザイン募集についてこの記事中ほど
7月に塗装変更して年度いっぱいでは短すぎるから、2014年度以降も運行されるということだろうか。
さて、気がつけば、消費税増税が確実になりそうな状況。税率は2014年4月には8%、2015年10月には10%になるとか。
となると、秋田市に限らず、100円バスを運行している所は、苦しいに違いない。
今の税率5%で100円だと税抜き約95円だから、計算上は8%だと約103円、10%だと約105円になる。
今だってギリギリの経営を迫られているだろうから、消費税分は上乗せしたいだろうけれど、そうすれば端数が出て手間だし、客離れにつながるかもしれない。
2段階で税率が上がるから、改訂作業が二度手間になるのも面倒だろう。
●コインバス
2011年11月から秋田市が行なっている、70歳以上の市民が1回100円で路線バスに乗車できる「高齢者コインバス事業」。
3月8日の朝日新聞秋田版によれば、「対象年齢を2~3歳程度引き下げる方向で検討に入った。」とのこと。
「現在の年間1億円弱の負担金はすえおく方針だ。」ともあった。
現在より対象者が増えるのにおカネは今と変わらないとは、中央交通の負担分が増えるということか、あるいは当初の想定より利用者が少なかったので、その分対象年齢を引き下げたということか。
対象年齢を一律に引き下げるのではなく、例えば「運転免許を持っていない(返納した)65歳~69歳の人」みたいな条件を付けるのもいいかもしれない。
コインバス事業の利用者が多いのは、バスに乗っていて感覚としては分かっていたが、数字としては、
「開始後1年間で、70歳以下も含めた年間利用者は、中央交通が9.1%(約70万人)、マイタウン・バスも4.3%(約8千人)増えた。」
2011年10月から1年間は、雪が多かったり、夏暑かったりしたので、それによる全体の利用者数が増えたことも一因かもしれないが、同時期に大幅な減便が行われたことを考えれば、大きな増加だ。
買物広場から太平線岩見三内行きに乗る人々。思いのほか多くの人がいたが、ほとんどがコインバス対象者か
コインバス事業自体は悪いとは思わないが、以前から繰り返しているように、バス会社や行政には他にもできることがあるはず。
街や利用実態の変化に伴うルートの見直しや“空白域”への新規運行、不均一なダイヤの分散(等間隔に近い運行)、鉄道も含めた利用しやすい公共交通の構築、等々。
そういうことが盛り込まれているはずの「秋田市公共交通政策ビジョン」は、今年度末で一区切りのはずだが、実現されたもの・されそうなものは少ない。
今の秋田市の人口や規模なら、もっと公共交通を利用しやすくできる余地はあるはずだし、高齢者以外も利用しやすくなれば、利用者や事業者の収入は9.1%以上に増加させられるはず。
●全便羽後交通
秋田-横手-湯沢で運行されている高速バスは、中央交通と羽後交通が共同運行している。※乗った時の記事
3月1日付で中央交通のホームページに「高速湯沢線 運行担当ダイヤ変更のお知らせ」がアップされた。
「3月4日(月)から3月31日(日)まで高速湯沢線が全ダイヤ羽後交通(株)で運行致します。」という。(羽後交通のホームページには掲載されていない)
バス停には「全ダイヤ羽後交通運行のお知らせ」
3月のほぼ1か月間、共同運行でなくなることになる。
(以前にもあって知らなかっただけかもしれないが、)他の路線やバス会社も含めて、こういう現象は珍しい。
交通公社前の時刻表
交通公社前の時刻表は、羽後交通が作成したもので、急行本荘線と同じ紙にまとまっている。
そのため、湯沢線の中央交通担当便に「中」印が付けられている。(お知らせ掲示は中央交通名義)
高速湯沢線は1日6往復運行されていて、4往復が羽後交通、2往復が中央交通の担当。
ダイヤを見ると、行路(車両運用や乗務員のパターン)は羽後交通が2つ、中央交通が1つでまかなえる。(=1日当たり羽後交通は2台・2名、中央交通は1台・1名で回せる)
その1つ分だけを羽後交通が代行すれば済む話ではある。
しかし、その中央交通の行路というのは、
秋田6時15分発→湯沢10時00分発→秋田13時35分発→湯沢17時15分発→秋田19時30分着
と秋田側が基準。(秋田市のバス会社担当ダイヤなのだから当然)
これを羽後交通が代行するとなれば、車両と乗務員が秋田市で一夜を過ごさなければならなくなる。秋田市内には羽後交通の路線バスの営業所などはない。臨海バイパスに案内所はあるから、そこで宿泊や駐車はできるだろうか。
【29日追記】急行本荘線は、秋田で宿泊する運用になっているようなので、だとすれば秋田に宿泊場所はあるのだろう。
以前も触れたように、高速湯沢線は両社で車両のグレードに差がある。
中央交通は貸切に準ずる車両(こけし塗装など)なのに対し、羽後交通は路線バスにシートベルトとETCを付けたみたいな、古い日野ブルーリボンしか見たことがない。
羽後交通による代走分にはどんな車両が入るだろう。
羽後交通の高速湯沢線。窓配置や使わない中ドアが特徴的
確認できた限りでは、代走分も従来からの羽後交通担当便も、どれもいつもと同じ古い日野ブルーリボンが走っている。(車番まで見ていないので、もしかしたら通常は使われない車両が応援で入っているのかもしれないが、見かけ上は)
ナンバーは「709」だけど側面後部には秋田市営バスのように「293」とある
羽後交通が所有する、高速道路対応の日野ブルーリボンには余裕があるようだ。
中央交通便の代走をしていた車両。上の写真のと同仕様っぽいが、正面に「H」のエンブレムがある
いつも中央交通便に乗っている人には、今月いっぱいはグレードダウンになってしまう。
それにしても、なぜ中央交通で運行できなくなっているのだろう。車両1台&乗務員1名ぽっちなのに。
確実な理由は思いつかないが、考えられることとしては、
・航空ダイヤの変更に伴い、中央交通の空港リムジンバスにおいて(あるいは他の高速バスで)、必要台数が増えて、湯沢線の車両と乗務員を回した。
・中央交通の乗務員の退職やその補充の遅れから、やり繰りがつかなくなった。
といったことだろうか。いずれにせよ、羽後交通の事情ではなく、中央交通側の都合によるものだろう。
あと、まったく余計なお世話だけど、代走分の運賃収入の配分も気になる。
※車両についてその後の記事
●バス停名変更
中央交通のサイトに15日付で4月1日の「停留所名称変更のお知らせ」もアップされた。最近は、こういう情報公開をしてくれるのはありがたい。
今年は改称される停留所は少なく、2つだけ。
1つは、五城目線の「羽城TDK前」が「阿弥陀堂前」に変更。
潟上市昭和にあった「TDK羽城株式会社」が由来だが、同社は昨年7月に関連会社へ吸収の上(TDK-MCC羽城工場)、昨年11月で工場としても閉鎖されてしまったようだ。
秋田市外なのでイメージが湧かないが、実情に即したということでしょう。(じゃあ、長崎屋とか交通公社はどうなんだということになりますが)
もう1つは、美短の4年制化に伴う改称。(告知文書では、新屋線の系統番号710~713しか記載されていないが、新港線150・151も通りますよ)
「美術工芸短大入口」が「美術大学前」となる。
これはきわめて妥当だと思う。大学名だけでなく、「入口」が「前」に変わったから。
現在の美短入口バス停と美短の正門との間は100メートルもなく、これで「入口」なのはおかしいと前から思っていた。同じ新屋線の「ハローワーク前」など、もっと遠い(200メートルはある)のに「前」の停留所もあるのだから。
これは、美短の前身である「美術工芸専門学校」が、バス停から離れた位置(今の附属高等学院の所?)にあったので、バス停名が「美工専入口」だったのを、美短開学に際してそのまま「美短入口」にしてしまい、そのまま中央交通に移管されて今に至るのだと推察する。
4年制化がいい機会だったようだ。
※バス停の「入口」か「前」かについては、いずれ別記事にするつもりです。
同じ場所に、羽後交通の急行本荘線の同名バス停もあるけれど、そちらはどうなるだろうか。(新屋支所前→日吉神社前の時は羽後交通が半年遅れた)
※変更後の様子
●ダイヤ改正は?
15日付の秋田市の広報紙に、「4月からバスダイヤが変わります。詳細は中央交通へ」と小さく出ていた。
最近の中央交通なら、ダイヤが変わるのならそろそろホームページにアップしてくれるはずだが、まだ出ていない。
それに、最近は大きな改正は秋に行われることが多く、路線の改廃が行われる際に事前に開かれる地域交通ナントカ会議も未開催のようだから、今回は小規模な改訂ではないかと思う。
それにしても、昔の市営バスがあった頃なら、広報に時刻表が折り込まれたものだったが…
※その後の情報
●中心市街地循環バス
秋田市が中央交通に委託して運行している、「秋田市中心市街地循環バス」。※中央交通は市から委託されて運行業務を行なっているだけであり、中央交通が主体の事業ではない。
昨年7月から「実証運行」として運行が始まり、今年2月いっぱい運行される予定だった。
その後、昨年12月12日の秋田魁新報によれば、運行期間が延長されて来年度(2013年4月以降)も運行されそうな書きぶりだった。
今年2月に秋田市や中央交通のホームページで「2013年3月まで運行期間を延長する」ことが告知されたものの、4月以降については分からないまま現在に至っていた。
おそらく、市議会の議決を経ていないとかの理由で、来年度の運行計画を発表できないのだろう。利用者の立場からすれば不親切。
その後も今日まで、秋田市からの告知はないが、3月7日の秋田魁新報地域面や3月15日の中央交通ホームページの更新で、4月以降も運行されることが分かった。
魁では「2013年度も秋田中央交通に委託して続ける方針」「(議会に提出している)一般会計当初予算案に、関連経費849万円を計上した。」とあり、2014年度以降は分からない。中央交通ホームページでは、「平成25年4月1日(月)より、通年運行いたします。」となっている。
運行ルート、ダイヤ、運賃は現在と同じ。
2月定例市議会は14日で閉会しているので、予算案可決を受けて、中央交通のサイトにアップされたのだろうか。
【28日追記】秋田市のサイトには、27日になってやっと「循環バスの運行継続について」が担当室のページに追記(市のトップページからリンクあり)され、「平成25年4月1日から本格運行することになりました!」などと掲載された。
魁によれば、来年度は若干の変化が予定されている。
「300円で乗り放題の「一日乗車券」を導入する方針を決めた。7月にも販売を始めたい考え。」「循環バス車内で販売する予定。」
とのこと。
1日4回以上乗る人をターゲットにしているわけで、価格としては妥当かな(弘前市内の弘南バス3路線で利用できる一日乗車券は500円)。でも、秋田市の循環バスのルートで、1日4回も乗る人って、どれくらいいるだろうか。
さらに、
「(一般路線バスと)区別しやすくするため、塗装を変えた車両を7月ごろから運行する予定。」
どんなデザインになるだろうか、期待したい。※デザイン募集についてこの記事中ほど
7月に塗装変更して年度いっぱいでは短すぎるから、2014年度以降も運行されるということだろうか。
さて、気がつけば、消費税増税が確実になりそうな状況。税率は2014年4月には8%、2015年10月には10%になるとか。
となると、秋田市に限らず、100円バスを運行している所は、苦しいに違いない。
今の税率5%で100円だと税抜き約95円だから、計算上は8%だと約103円、10%だと約105円になる。
今だってギリギリの経営を迫られているだろうから、消費税分は上乗せしたいだろうけれど、そうすれば端数が出て手間だし、客離れにつながるかもしれない。
2段階で税率が上がるから、改訂作業が二度手間になるのも面倒だろう。
●コインバス
2011年11月から秋田市が行なっている、70歳以上の市民が1回100円で路線バスに乗車できる「高齢者コインバス事業」。
3月8日の朝日新聞秋田版によれば、「対象年齢を2~3歳程度引き下げる方向で検討に入った。」とのこと。
「現在の年間1億円弱の負担金はすえおく方針だ。」ともあった。
現在より対象者が増えるのにおカネは今と変わらないとは、中央交通の負担分が増えるということか、あるいは当初の想定より利用者が少なかったので、その分対象年齢を引き下げたということか。
対象年齢を一律に引き下げるのではなく、例えば「運転免許を持っていない(返納した)65歳~69歳の人」みたいな条件を付けるのもいいかもしれない。
コインバス事業の利用者が多いのは、バスに乗っていて感覚としては分かっていたが、数字としては、
「開始後1年間で、70歳以下も含めた年間利用者は、中央交通が9.1%(約70万人)、マイタウン・バスも4.3%(約8千人)増えた。」
2011年10月から1年間は、雪が多かったり、夏暑かったりしたので、それによる全体の利用者数が増えたことも一因かもしれないが、同時期に大幅な減便が行われたことを考えれば、大きな増加だ。
買物広場から太平線岩見三内行きに乗る人々。思いのほか多くの人がいたが、ほとんどがコインバス対象者か
コインバス事業自体は悪いとは思わないが、以前から繰り返しているように、バス会社や行政には他にもできることがあるはず。
街や利用実態の変化に伴うルートの見直しや“空白域”への新規運行、不均一なダイヤの分散(等間隔に近い運行)、鉄道も含めた利用しやすい公共交通の構築、等々。
そういうことが盛り込まれているはずの「秋田市公共交通政策ビジョン」は、今年度末で一区切りのはずだが、実現されたもの・されそうなものは少ない。
今の秋田市の人口や規模なら、もっと公共交通を利用しやすくできる余地はあるはずだし、高齢者以外も利用しやすくなれば、利用者や事業者の収入は9.1%以上に増加させられるはず。
●全便羽後交通
秋田-横手-湯沢で運行されている高速バスは、中央交通と羽後交通が共同運行している。※乗った時の記事
3月1日付で中央交通のホームページに「高速湯沢線 運行担当ダイヤ変更のお知らせ」がアップされた。
「3月4日(月)から3月31日(日)まで高速湯沢線が全ダイヤ羽後交通(株)で運行致します。」という。(羽後交通のホームページには掲載されていない)
バス停には「全ダイヤ羽後交通運行のお知らせ」
3月のほぼ1か月間、共同運行でなくなることになる。
(以前にもあって知らなかっただけかもしれないが、)他の路線やバス会社も含めて、こういう現象は珍しい。
交通公社前の時刻表
交通公社前の時刻表は、羽後交通が作成したもので、急行本荘線と同じ紙にまとまっている。
そのため、湯沢線の中央交通担当便に「中」印が付けられている。(お知らせ掲示は中央交通名義)
高速湯沢線は1日6往復運行されていて、4往復が羽後交通、2往復が中央交通の担当。
ダイヤを見ると、行路(車両運用や乗務員のパターン)は羽後交通が2つ、中央交通が1つでまかなえる。(=1日当たり羽後交通は2台・2名、中央交通は1台・1名で回せる)
その1つ分だけを羽後交通が代行すれば済む話ではある。
しかし、その中央交通の行路というのは、
秋田6時15分発→湯沢10時00分発→秋田13時35分発→湯沢17時15分発→秋田19時30分着
と秋田側が基準。(秋田市のバス会社担当ダイヤなのだから当然)
これを羽後交通が代行するとなれば、車両と乗務員が秋田市で一夜を過ごさなければならなくなる。秋田市内には羽後交通の路線バスの営業所などはない。臨海バイパスに案内所はあるから、そこで宿泊や駐車はできるだろうか。
【29日追記】急行本荘線は、秋田で宿泊する運用になっているようなので、だとすれば秋田に宿泊場所はあるのだろう。
以前も触れたように、高速湯沢線は両社で車両のグレードに差がある。
中央交通は貸切に準ずる車両(こけし塗装など)なのに対し、羽後交通は路線バスにシートベルトとETCを付けたみたいな、古い日野ブルーリボンしか見たことがない。
羽後交通による代走分にはどんな車両が入るだろう。
羽後交通の高速湯沢線。窓配置や使わない中ドアが特徴的
確認できた限りでは、代走分も従来からの羽後交通担当便も、どれもいつもと同じ古い日野ブルーリボンが走っている。(車番まで見ていないので、もしかしたら通常は使われない車両が応援で入っているのかもしれないが、見かけ上は)
ナンバーは「709」だけど側面後部には秋田市営バスのように「293」とある
羽後交通が所有する、高速道路対応の日野ブルーリボンには余裕があるようだ。
中央交通便の代走をしていた車両。上の写真のと同仕様っぽいが、正面に「H」のエンブレムがある
いつも中央交通便に乗っている人には、今月いっぱいはグレードダウンになってしまう。
それにしても、なぜ中央交通で運行できなくなっているのだろう。車両1台&乗務員1名ぽっちなのに。
確実な理由は思いつかないが、考えられることとしては、
・航空ダイヤの変更に伴い、中央交通の空港リムジンバスにおいて(あるいは他の高速バスで)、必要台数が増えて、湯沢線の車両と乗務員を回した。
・中央交通の乗務員の退職やその補充の遅れから、やり繰りがつかなくなった。
といったことだろうか。いずれにせよ、羽後交通の事情ではなく、中央交通側の都合によるものだろう。
あと、まったく余計なお世話だけど、代走分の運賃収入の配分も気になる。
※車両についてその後の記事
●バス停名変更
中央交通のサイトに15日付で4月1日の「停留所名称変更のお知らせ」もアップされた。最近は、こういう情報公開をしてくれるのはありがたい。
今年は改称される停留所は少なく、2つだけ。
1つは、五城目線の「羽城TDK前」が「阿弥陀堂前」に変更。
潟上市昭和にあった「TDK羽城株式会社」が由来だが、同社は昨年7月に関連会社へ吸収の上(TDK-MCC羽城工場)、昨年11月で工場としても閉鎖されてしまったようだ。
秋田市外なのでイメージが湧かないが、実情に即したということでしょう。(じゃあ、長崎屋とか交通公社はどうなんだということになりますが)
もう1つは、美短の4年制化に伴う改称。(告知文書では、新屋線の系統番号710~713しか記載されていないが、新港線150・151も通りますよ)
「美術工芸短大入口」が「美術大学前」となる。
これはきわめて妥当だと思う。大学名だけでなく、「入口」が「前」に変わったから。
現在の美短入口バス停と美短の正門との間は100メートルもなく、これで「入口」なのはおかしいと前から思っていた。同じ新屋線の「ハローワーク前」など、もっと遠い(200メートルはある)のに「前」の停留所もあるのだから。
これは、美短の前身である「美術工芸専門学校」が、バス停から離れた位置(今の附属高等学院の所?)にあったので、バス停名が「美工専入口」だったのを、美短開学に際してそのまま「美短入口」にしてしまい、そのまま中央交通に移管されて今に至るのだと推察する。
4年制化がいい機会だったようだ。
※バス停の「入口」か「前」かについては、いずれ別記事にするつもりです。
同じ場所に、羽後交通の急行本荘線の同名バス停もあるけれど、そちらはどうなるだろうか。(新屋支所前→日吉神社前の時は羽後交通が半年遅れた)
※変更後の様子
●ダイヤ改正は?
15日付の秋田市の広報紙に、「4月からバスダイヤが変わります。詳細は中央交通へ」と小さく出ていた。
最近の中央交通なら、ダイヤが変わるのならそろそろホームページにアップしてくれるはずだが、まだ出ていない。
それに、最近は大きな改正は秋に行われることが多く、路線の改廃が行われる際に事前に開かれる地域交通ナントカ会議も未開催のようだから、今回は小規模な改訂ではないかと思う。
それにしても、昔の市営バスがあった頃なら、広報に時刻表が折り込まれたものだったが…
※その後の情報