いろいろあったものの、開学にこぎつけられそうな秋田公立美術大学。
秋田市新屋にある秋田公立美術工芸短期大学を4年制化して、大学となる。
あと10日だから、何か準備がされているかと思って、昨日20日に行ってみた。
もう表示が新しくなっている!
正面にある金属製の大学名の表示板が、既に美大名義になっていた。板自体は前と同じで、文字を貼り替えたのだろう。
(再掲)短大時代の表示板
意外だったのが、下段にやや小さい文字で「秋田公立美術工芸短期大学」とあること。
考えてみれば、現在の短大1年次の学生が卒業するまであと1年間は、(形式的には)短期大学が存在し続けないといけないからね。(さらにもう1年以上留年したらどうなるんだろう?)
そういえば、秋田大学の教育文化学部、工学資源学部や弘前大学の理工学部、農学生命科学部のような学部改組・改称があった時も、従前の学部(それぞれ教育、鉱山、理学、農学)で入学・在籍していた学生は、卒業まで旧学部の学生として在籍し、旧学部の看板も残っていたはずだから、それらと同じことだ。
【2014年4月29日追記】翌2014年3月17日の秋田魁新報 秋田市地域面「秋田公立美工短大 2年生と専攻科146人最後の入学生に証書」によれば、美短は開学以来2529人が卒業、366人が修了した(2013年度末まで)。
2014年度も美短は「在学生がいるため、全学生が卒業するまで存続する。」そうで、実際に2014年4月時点で表示板は上の写真のまま。しばらくは美短と美大が共存する表札が見られそうだ。※「在学生がいる」ってのは、留年者ということか。短大卒業後に入る1年制の専攻科はもうないのかな?
※表示板のその後はこの記事後半にて。
美大の看板では、ほんとうに美短が消滅する際は、美短部分の文字を剥がすだけで、うまく美大の看板に変わりそうなデザインに見える。
ただ、まだ開学していない段階で、メインの表札に当たる看板をさらしておいていいのだろうか。開学式典などで、除幕式でも行いそうなものだけど…
美短前の県道56号線(新国道)。背後が秋田大橋、奥が大森山
まず、中央交通と羽後交通の「美術工芸短大入口」バス停。中央交通は「美術大学前」に改称されるそうだが、まだ表示は変わっていなかった(今からだと早すぎるか)。
羽後交通はどうなるだろうか
道路に立っている「ここを曲がれば大学」という看板は書き換えられていた。
もう少し文字が大きいほうが見やすい気もするけれど…(画像を暗めに調整しています)
以前の表示が下に透けている。「秋田公立美術工芸短期大学/短期大学附属高等学院」とあったようだ。
新しいものは大学名が大きく、下に小さく「秋田公立美術工芸短期大学/大学附属高等学院・新屋図書館」。
短大や附属高等学院はいいとして、「新屋図書館」が新たに書き加えられた。「新屋図書館」は秋田市立図書館の分館であり、大学と同じ敷地ではあるが、管轄は秋田市教育委員会。大学の附属図書館とは別の組織・建物。
こういう標識は道路管理者でなく、表示されている施設が設置するらしい。これの場合、秋田市が設置したのだろうから、市立図書館もいっしょに入れてやるかということになったのだろうか。
大学周辺の歩道などにある、案内表示も新しくなっていた。
ちょうど施工業者の人が、工事写真を撮影していたので、完成したばかりだったようだ。
デザインは従来と同じ(右の建物は新屋図書館、緑のシートは民家)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b9/ab64c7495a2d43f49c5dccc4095b27ce.jpg)
表示板の大きさに対して、文字がかなり小さい。グレーの地に濃いグレーの文字で、人によっては読みづらそう。
美短敷地内に8棟ある、かつての国立米倉庫【2025年1月28日訂正】国立農業倉庫のうち3棟が「アトリエももさだ」として使われている。(残りは大学と新屋図書館が使用)
アトリエももさだとは、秋田市が関与する財団法人が運営する、美短の設備や人材を地域へ開放して活用してもらう施設。「ももさだ」は、新屋地区の古い呼び名。
正式には「大学開放センターアトリエももさだ」だったのだが、
小さくて見えないですが…
下に小さく「秋田公立美術大学 社会貢献センター」とある。(それにしても字が小さすぎる!)
どうも、4年制化と同時に「大学開放センター」から「社会貢献センター」に名称が変わるらしい。
4年制化に伴って新築された建物も、もちろん完成していた。※工事中の記事(リンク先後半)
研究棟(右側の建物の手前部分が増築)
サークル棟(奥)と彫刻実習棟(手前)
研究棟はともかく、彫刻実習棟とサークル棟は相変わらずそっけない。既存校舎との渡り廊下などもないようで、雨や雪の日は移動が大変ではないだろうか。
学内案内図にも、新しい建物が反映されていた
以上のように大学本体は、4月1日を待つだけといった趣だったが、それ以外では、まだ修正が必要な場所が残っていた。
アトリエももさだの駐車場の案内図(体育館の向きも長短が逆でおかしい)
県道に立つ新屋図書館とももさだ連名の看板/附属高等学院の表札
避難場所の看板
これは直さないだろうけど、電柱(電線や電話線)の表示。
東北電力が「工芸学校線」、NTTは「倉庫」
電線・電話線の線名(?)は古くからのものが多く、なくなったり改名された施設の名称が残っていることがよくある。
美短の前身である「秋田市立美術工芸専門学校」は、さらに前は「秋田市立工芸学校」だったという。電力線はその名を取っている。その工芸学校が新屋にあったのは、1962年から1975年までの間だから、その頃に引かれた線だろうか。
NTTの「倉庫」とは、上記の旧国立米倉庫【2025年1月28日訂正】旧・国立農業倉庫のことだろう。倉庫としては、1935年から1990年まで使われた。
※続き(開学後)はこちら
※看板類のその後はこの記事後半
もう1つ、表示が変わると言えば、先日紹介した(リンク先後半)、秋田市の通町橋たもとの「ホテルはくと」。今日から「アパホテル」になった。
屋上の看板は、3月19日と20日に変更作業が行われ、アパホテルに変わった。
作業中
足場がしっかりしているのでイトーヨーカドー秋田店閉店後の作業よりはやりやすそうだけど…
通町橋から
高い位置にあって下からはあまり目に付かないが、離れると従来の白地とは正反対の黒地に白文字だからおやっと思う。
玄関
数日前は、玄関横にアパホテルに変わることの告知が出ていた。庇には「Hotel Hakuto」。
今日見ると、告知は撤去されており、庇の表示はもちろん「APA HOTEL」に変わっていた。
玄関には、贈られた花がいくつか飾られていた。
総じて思ったより控えめな表示だけど、やっぱりこの方がいらっしゃいました。
おなじみの社長「オープン記念特価 シングル3900円~」
【22日追記】22日付秋田魁新報経済面によれば、グループ代表、ホテル社長夫妻が秋田に来て、記者会見を開いた。
「75%を超える稼働率を目指したい」「JR秋田駅前に2、3号店をつくっていきたい」と話したとのこと。
昔の写真を探したら、こんなのが出てきた。
2005年6月撮影。通町橋を渡る市営バスと、ホテルはくとの旧建物
旧建物が閉鎖される1年前の撮影。
この頃は、屋上の看板が見慣れた「はくと」ではなく、「クルーザーバレー フナコシヤ」となっていた。
※アパホテル秋田千秋公園の2021年の話題。
秋田市新屋にある秋田公立美術工芸短期大学を4年制化して、大学となる。
あと10日だから、何か準備がされているかと思って、昨日20日に行ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/21/4744f096f2d598a79b75ca7105457b8e.jpg)
正面にある金属製の大学名の表示板が、既に美大名義になっていた。板自体は前と同じで、文字を貼り替えたのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/a2/2f5f35f09336e7e40ad13b28282a0150.jpg)
意外だったのが、下段にやや小さい文字で「秋田公立美術工芸短期大学」とあること。
考えてみれば、現在の短大1年次の学生が卒業するまであと1年間は、(形式的には)短期大学が存在し続けないといけないからね。(さらにもう1年以上留年したらどうなるんだろう?)
そういえば、秋田大学の教育文化学部、工学資源学部や弘前大学の理工学部、農学生命科学部のような学部改組・改称があった時も、従前の学部(それぞれ教育、鉱山、理学、農学)で入学・在籍していた学生は、卒業まで旧学部の学生として在籍し、旧学部の看板も残っていたはずだから、それらと同じことだ。
【2014年4月29日追記】翌2014年3月17日の秋田魁新報 秋田市地域面「秋田公立美工短大 2年生と専攻科146人最後の入学生に証書」によれば、美短は開学以来2529人が卒業、366人が修了した(2013年度末まで)。
2014年度も美短は「在学生がいるため、全学生が卒業するまで存続する。」そうで、実際に2014年4月時点で表示板は上の写真のまま。しばらくは美短と美大が共存する表札が見られそうだ。※「在学生がいる」ってのは、留年者ということか。短大卒業後に入る1年制の専攻科はもうないのかな?
※表示板のその後はこの記事後半にて。
美大の看板では、ほんとうに美短が消滅する際は、美短部分の文字を剥がすだけで、うまく美大の看板に変わりそうなデザインに見える。
ただ、まだ開学していない段階で、メインの表札に当たる看板をさらしておいていいのだろうか。開学式典などで、除幕式でも行いそうなものだけど…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/53/0b15c7b3f2a718d2b64a3e446600b83e.jpg)
まず、中央交通と羽後交通の「美術工芸短大入口」バス停。中央交通は「美術大学前」に改称されるそうだが、まだ表示は変わっていなかった(今からだと早すぎるか)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/93/98e6534fca15185346744b6b8d5744f7.jpg)
道路に立っている「ここを曲がれば大学」という看板は書き換えられていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/22/c8c5de789571c1ab90c12f92ff7904da.jpg)
以前の表示が下に透けている。「秋田公立美術工芸短期大学/短期大学附属高等学院」とあったようだ。
新しいものは大学名が大きく、下に小さく「秋田公立美術工芸短期大学/大学附属高等学院・新屋図書館」。
短大や附属高等学院はいいとして、「新屋図書館」が新たに書き加えられた。「新屋図書館」は秋田市立図書館の分館であり、大学と同じ敷地ではあるが、管轄は秋田市教育委員会。大学の附属図書館とは別の組織・建物。
こういう標識は道路管理者でなく、表示されている施設が設置するらしい。これの場合、秋田市が設置したのだろうから、市立図書館もいっしょに入れてやるかということになったのだろうか。
大学周辺の歩道などにある、案内表示も新しくなっていた。
ちょうど施工業者の人が、工事写真を撮影していたので、完成したばかりだったようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b6/2abf529b8f73e8fb097b46c7def7c75a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b9/ab64c7495a2d43f49c5dccc4095b27ce.jpg)
表示板の大きさに対して、文字がかなり小さい。グレーの地に濃いグレーの文字で、人によっては読みづらそう。
美短敷地内に8棟ある、かつての
アトリエももさだとは、秋田市が関与する財団法人が運営する、美短の設備や人材を地域へ開放して活用してもらう施設。「ももさだ」は、新屋地区の古い呼び名。
正式には「大学開放センターアトリエももさだ」だったのだが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/c8/29743941343f8e12998e3a03b21fe976.jpg)
下に小さく「秋田公立美術大学 社会貢献センター」とある。(それにしても字が小さすぎる!)
どうも、4年制化と同時に「大学開放センター」から「社会貢献センター」に名称が変わるらしい。
4年制化に伴って新築された建物も、もちろん完成していた。※工事中の記事(リンク先後半)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/df/1fb5624237996a16fea968b975474501.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/85/7a3f45aaddad9f02b0ab91ed1246cdec.jpg)
研究棟はともかく、彫刻実習棟とサークル棟は相変わらずそっけない。既存校舎との渡り廊下などもないようで、雨や雪の日は移動が大変ではないだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/d7/6224c548017310c686f9c7152b9f5015.jpg)
以上のように大学本体は、4月1日を待つだけといった趣だったが、それ以外では、まだ修正が必要な場所が残っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/76/b3a39d4d2784ff244663952a13bf3eba.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b6/a0e62e629b0e7875fc86fe2e1e5201c6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/64/319b61977e95e108dda741f5bb7460ca.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/6c/c66285e2fd4ed831125437cb1aab8d08.jpg)
これは直さないだろうけど、電柱(電線や電話線)の表示。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/22/090a725b2a0972a9e9fbe0729d8a5613.jpg)
電線・電話線の線名(?)は古くからのものが多く、なくなったり改名された施設の名称が残っていることがよくある。
美短の前身である「秋田市立美術工芸専門学校」は、さらに前は「秋田市立工芸学校」だったという。電力線はその名を取っている。その工芸学校が新屋にあったのは、1962年から1975年までの間だから、その頃に引かれた線だろうか。
NTTの「倉庫」とは、上記の旧
※続き(開学後)はこちら
※看板類のその後はこの記事後半
もう1つ、表示が変わると言えば、先日紹介した(リンク先後半)、秋田市の通町橋たもとの「ホテルはくと」。今日から「アパホテル」になった。
屋上の看板は、3月19日と20日に変更作業が行われ、アパホテルに変わった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/20/efada53fa18375b9a441c1476a85369e.jpg)
足場がしっかりしているのでイトーヨーカドー秋田店閉店後の作業よりはやりやすそうだけど…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/31/d551b1bf559dc1124bc04f1ee7abbb86.jpg)
高い位置にあって下からはあまり目に付かないが、離れると従来の白地とは正反対の黒地に白文字だからおやっと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a3/6dd7da4239846551854446394e0a4e7c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/7d/f791f04748d7b492aa2b00b43009677b.jpg)
数日前は、玄関横にアパホテルに変わることの告知が出ていた。庇には「Hotel Hakuto」。
今日見ると、告知は撤去されており、庇の表示はもちろん「APA HOTEL」に変わっていた。
玄関には、贈られた花がいくつか飾られていた。
総じて思ったより控えめな表示だけど、やっぱりこの方がいらっしゃいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/30/60a2a8cbc7ca994ea429323da04fe58c.jpg)
【22日追記】22日付秋田魁新報経済面によれば、グループ代表、ホテル社長夫妻が秋田に来て、記者会見を開いた。
「75%を超える稼働率を目指したい」「JR秋田駅前に2、3号店をつくっていきたい」と話したとのこと。
昔の写真を探したら、こんなのが出てきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/6a/ef43f361f16ab2bf2d4b64d1696a045c.jpg)
旧建物が閉鎖される1年前の撮影。
この頃は、屋上の看板が見慣れた「はくと」ではなく、「クルーザーバレー フナコシヤ」となっていた。
※アパホテル秋田千秋公園の2021年の話題。