広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

異動記事

2013-03-24 23:51:16 | 秋田の季節・風景
まず、以前の風景の話題の続き。
昨日の記事後半で紹介した、千秋公園の穴門の堀の結氷。
(再掲)3月20日撮影
それが、今日は、
水面が見え、青空が映る
わずか4日ほどで、ほとんど融けてしまっていた。最高気温は22日が8.9度で、あとは4度くらいで低めだったとはいえ、やっぱりプラスの温度で氷は融けるわけだ。
北側の一角(写真奥)に薄い氷が残っていた

そして、2週間前の続きで、秋田駅東口アルヴェ14階からの風景。
太平山の残雪は変わらないか?

前回は真っ白だった、下北手地区の田んぼ。
(再掲)
今日は、
田んぼは茶色い土が見えているし、背後の低い山の雪も減っている
確実に春に近づいています。



春、年度末といえば、人事異動。
秋田では、大きな企業(JR、銀行、マスコミ、電力会社)、JAなどの組織、国や地方自治体の人事異動が、新聞に掲載される。特に3月下旬には、秋田魁新報の紙面の多くが、異動名簿に割かれる。

これも、高校入試のテレビ解答速報みたいな、地方独特の風習かと思ったら、そうでもないらしい。
東京都の教職員異動は東京新聞だけではあるが掲載されるそうだ。それに、都道府県教育委員会自身が、PDF形式の異動名簿を公式サイトにアップしているところも多い。中日新聞では「先生サーチ」と称して、ネット上で氏名や学校で検索できるサービスを読者向けに提供している。
秋田県教育委員会のサイトには掲載されていないし、魁のサイトにもない。


昨日23日土曜日の秋田魁新報は、22日に発表された秋田県教職員(異動総数2693人)と秋田市役所(348人。市長選を控えているため小規模で、美大独立に伴う所属変更者数も含むようだ)という大所が重なり、13~17面が教職員、22面が秋田市、23・24面が他の市町村と、全36面のうち8面が異動名簿になっている。

新聞社としては、昔は手入力(というか活字を拾う?)で大変だったろうが、今はデータをもらっているだろうから、ラクだろう。
そういえば、昔は魁に夕刊があって、教職員の異動は発表当日の夕刊に出ていた。となると発表後半日ぐらいで全てを入力していたことになるけれど、どうだったんだろう?


公立学校の教職員の異動は、役所や企業のとはまた別格。
23日の秋田魁新報では、13~17面の異動名簿のほか、1面に概要、3面に「解説」を掲載した。
全国紙でも、別刷りで全員の名簿を掲載する。
朝日新聞の別刷り「教員異動特報」(裏面との2面構成)
全国紙の異動名簿は2022年に変化があった

魁、全国紙とも掲載される名簿の形式も違う。
魁の秋田市の異動名簿
他の役所などは、「▽異動先(旧所属)氏名」の順に改行せずに続けて掲載しているのに対し、教職員は1人につき1行を取って「新任校 現任校 氏名」と掲載していて、比較的見やすく探しやすい。(教育庁など一部は改行なしで掲載)
魁の教職員異動名簿の一部。秋田市と比べて余裕あるレイアウト
高校・支援学校長は、異動した全員の顔写真と略歴も掲載される。
それだけ、学校の先生は身近な存在ということだろうか。

ただ、いくらレイアウトが見やすいといっても、びっしり並ぶ文字の中から、特定の名前や現任校名(新任校の順の掲載なので)を探し出すのは難しい。特に市町村やエリアを越えた広域の異動や現場を離れて教育庁などへ異動する人の名前は、見落とす可能性が高い。
他県のようにネットで見られるようにしてくれれば、簡単に検索できるのだけど。

【2017年3月23日追記】2017年からは、秋田魁新報のサイト(秋田魁新報電子版)にも異動の情報が掲載されるようになった。紙面の名簿の余白を使って、QRコード付きの告知が掲載され、「パソコンやスマートフォンで検索が可能です。閲覧には会員登録が必要です。」としている。
【2018年3月22日追記】2018年も同様だが「有料会員登録が必要です」となり、無料会員登録(ウェブSコース)では閲覧できないことが明示され、最低でも540円(324円コースは紙の購読が必要だから総額では高くなる)が必要。2017年度は無料会員でも見られたのだろうか?
2018年では、学校種・職名ごとの一覧のほか、検索窓に文字を入力して新任校、現任校、さらにフリーワード(氏名の一部や「秋田市 高橋」「教育庁 退職」が例示)で検索できる。


今回の教職員の異動でおっと思ったのは、県立秋田南高校の教頭に、中学校の先生(秋田市立豊岩中学校教頭)が起用されたこと。
魁の解説によれば、これは「中高連携の推進に向け」てだそうだ。
そういえば、少し前に「秋田南高校を中高一貫校にしてほしいと、同校の学校長が県教委に要望を出した」という記事があったのを思い出した。高校自らが名乗りを上げたものだが、県教委側も前向きなようではあった。
でも、まだまだ構想段階かと思っていたが、この異動を見ると、けっこう具体的な計画があって、動きつつあるのかもしれない。



ところで、教職員の人事異動に関して、今はないが、昔は不思議な記事が秋田魁新報にあった。5年くらい前まではあっただろうか。
それは「異動の予想」の記事。

県教委から異動が発表されるより前(日曜が多かった気もする)に、3面の総合面辺りで、主要な学校などの管理職が誰になるか、予想していたのだ。
例えばこんな感じ。
「県央部の高等学校長は、A高校、B高校、C高校が定年退職によって空く。うち、A高校長には、佐藤太郎D高校長の登用が濃厚だが、県北部の高校長や教育庁課長級からの起用も考えられ流動的。B高校長には、高橋次郎E高校長または佐々木花子F高校教頭の昇格か。」といった感じ。
定年退職でどこのポストが空くか分かるのはいいとして、その後任の予想ができてしまい、記事になるとは不思議。しかもそれはけっこう当たっていたように記憶している。
※秋田県外の地方紙においても、同じ内容の「県庁幹部の異動予想」といった記事を掲載している新聞社がある。

この予想記事について、とある秋田県の教職員がこんなことを言っていた。
「予想記事が出る時期の教育庁では、(公式発表より前に行う)内示の準備もしないといけない。その頃には下っ端も含めた異動名簿はとっくに固まっているはずであり、この期に及んで『校長に誰がなるか流動的』なんてわけがない。」

今はなき異動予想記事は、魁の記者が一生懸命予想したのか、魁が占い師でも雇ったのか、はたまた県教育庁と魁の間で…

【追記】この記事アップ時点では、教職員の異動発表は春分の日より後だった。おそらく春分の日前の修了式の日に内示が行われていた。しかし、2019年には3月20日・水曜日に発表され、早まった。
2021年は春分の日は20日・土曜、秋田市立小中学校修了式は22日・月曜で、3月23日・火曜日に異動発表。※2021年の異動発表方法などについて
コメント (7)
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