1か月前の弘前の雪道の状況について。秋田の新聞の投書で、「(秋田市はひどいが、)弘前市の歩道の除雪が素晴らしい」と受け取れるものがあったので、その検証も含めて。
※雪の状況が分かるよう、画像を暗めにしているものがあります。
この当時は、秋田市も弘前市も、大量の積雪は一段落して、除雪作業もある程度落ち着いていた。
この時、秋田市は50センチ程度、弘前市は90センチ程度と、いずれも例年以上の積雪を観測。ちなみにこの後、弘前市では2月25日に観測史上最深の153センチを観測している(現在は90センチ台まで減った)。
まずは大きな道路。
左が「ジョッパル(旧ダイエー、まもなくヒロロに改名)」、突き当りが弘前駅
車道は路面が露出、歩道もロードヒーティングがあるので問題なし。間の雪山が、雪の多さを感じさせる。
この道にある、地中化された電線のトランス(?)ボックス。
秋田では「この箱の前に雪や自転車を放置しないで下さい。」と小さく書いてあるだけで、実際には雪に埋もれていた。
「東北電力」と書かれた紅白の棒
除雪作業で路肩を見失わないように、道路管理者が「スノーポール」と呼ぶ棒を立てるが、それと同じもの。ライフライン事業者名のポールは初めて見たけれど、ボックスを守るためなのだろう。
次に小路。今冬の秋田市なら「我慢してほしい(by市長)」とほとんど除雪されなかったであろう箇所。
大成小学校横
弘前大学本部と弘前銘醸の間
路面は出ていない所もあったが、どこもある程度は除雪は入ったようで、秋田市のような極端なわだち、凸凹、砂状といったひどい状態ではなかった。
もちろん、雪の量自体は多いから、寄せられた雪で道幅が狭くなっている。
では、投書では「弘前市は歩道も除雪が行き届いていた。」という、歩道の状況。
車道は広いが明確な歩道がない、松森町周辺の青森県道260号線(土手町に続く旧羽州街道)。
歩行者スレスレを車がかすめる
雪を踏み分けないと通れない
歩行者が雪山を上り下りしたり、車道へ回らなければならない箇所が何か所もあった。
空き店舗・空き地だったり、住人が高齢だったりして除雪がままならないという事情はあって、それは秋田でもどこでも同じことだから、仕方ないのだろうけれど。
土手町そばの市立病院前の歩道
新たな積雪直後の休日だったからかもしれないが、弘前市立病院前の歩道も、人が踏み分けたような細い幅しかなかった。
これで、「弘前市は歩道も除雪が行き届いていた。」と言えるだろうか。やっぱり過大な表現だと思った。中心部の歩道に限れば、弘前市も秋田市も大して違わないんじゃなかろうか。
別に責めるつもりはないけれど、投稿者は弘前市のどこの道路を歩いていたのだろう。
2月8日だったかの秋田朝日放送「トレタテ!」で、弘前市を「除雪の先進都市」として紹介していた。国の補助を受け(ICT利用活用モデル構築事業?)、ITを活用した除雪の情報収集や情報提供を行なっているのだそうだ。(わざわざ秋田から取材に行くほどでもないような気もするけど)
一方で、ネット上では「弘前市の除雪は下手」という話も見かける。業者による差が大きいようだ。
いずれにせよ、今年の秋田市よりはしっかりやっているとは思いました…
残りの雪の弘前の光景をいくつか。
急な坂なので通称「寒沢スキー場」と呼ばれる、弘前大学裏手の坂。
坂の部分はしっかり除雪されている
手前の看板は「SO」がしぶとく残っていた。※この後、5月には撤去されたことが、ストリートビューによって判明した。
寒沢スキー場の近くにあるのが、S字カーブが連続する通称「バカヤローカーブ」。
寒沢スキー場より交通量が多いし、狭い対面通行のカーブ。この雪でどうなっているか。
雪のバカヤローカーブ
他の道路と同じく、除雪はされているが、やはり道幅は狭くなっている。歩行者も車のすれ違いも、いつも以上に注意が必要。
「午砲台之跡」の表示も雪に埋もれる
バカヤローカーブを通るのが、ミニバス路線「城南線」。
慎重に走行(後ろは弘前大学第一体育館)
数分遅れて、バスターミナルから桜ヶ丘へ向かうミニバスがやって来た。車内はほぼ満席。
最後に、市立大成小学校前の品川町・御幸町の通り。
以前も書いたが、僕が初めて雪の弘前を歩いた時、歩行できる空間がないに等しく、とても歩きにくくて閉口したのがここだった。今は、
歩きやすい!
(秋田市立旭南小学校前の通りにどことなく雰囲気が似ている気がする)
除雪・排雪がしっかりされていて、歩くのに支障がなかった。
一部、高低差ができている場所はあったものの、特に小学校前では昔の印象が覆された。
流雪溝が使用できる時間だったようで、沿道の多くの家の皆さんが排雪をしていたが、小学校前には何人もの人が集まって作業していた。近隣の人か、児童の保護者だろうか。
流雪溝のフタが開いている
ここには、昔から流雪溝自体はあったはずだが、使われていなかったのか学校前の道に雪山ができていたはず。こういう活動が、弘前でも秋田でも雪国どこでも各地でできればいいのですが。
ここ数日の暖かさや雨で、弘前でもみるみる雪が消えていることだろう。今冬はほんとうに大変だったのが、夢だったかのごとく思えてしまう。
※雪の状況が分かるよう、画像を暗めにしているものがあります。
この当時は、秋田市も弘前市も、大量の積雪は一段落して、除雪作業もある程度落ち着いていた。
この時、秋田市は50センチ程度、弘前市は90センチ程度と、いずれも例年以上の積雪を観測。ちなみにこの後、弘前市では2月25日に観測史上最深の153センチを観測している(現在は90センチ台まで減った)。
まずは大きな道路。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/c4/bfa3ebdf3a707a066b4673260f7328e5.jpg)
車道は路面が露出、歩道もロードヒーティングがあるので問題なし。間の雪山が、雪の多さを感じさせる。
この道にある、地中化された電線のトランス(?)ボックス。
秋田では「この箱の前に雪や自転車を放置しないで下さい。」と小さく書いてあるだけで、実際には雪に埋もれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/08/18269e58b6a6b1d398f5c44b0abef7a4.jpg)
除雪作業で路肩を見失わないように、道路管理者が「スノーポール」と呼ぶ棒を立てるが、それと同じもの。ライフライン事業者名のポールは初めて見たけれど、ボックスを守るためなのだろう。
次に小路。今冬の秋田市なら「我慢してほしい(by市長)」とほとんど除雪されなかったであろう箇所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/83/9135f177c346b923997c54030f0f9b84.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/a5/48c95dbc96b8f8e4da98d429123ae06d.jpg)
路面は出ていない所もあったが、どこもある程度は除雪は入ったようで、秋田市のような極端なわだち、凸凹、砂状といったひどい状態ではなかった。
もちろん、雪の量自体は多いから、寄せられた雪で道幅が狭くなっている。
では、投書では「弘前市は歩道も除雪が行き届いていた。」という、歩道の状況。
車道は広いが明確な歩道がない、松森町周辺の青森県道260号線(土手町に続く旧羽州街道)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/ee/cfd04a5a264d715cf4a4216c7959e599.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/3d/2f5291f758172442ab571b96156f7421.jpg)
歩行者が雪山を上り下りしたり、車道へ回らなければならない箇所が何か所もあった。
空き店舗・空き地だったり、住人が高齢だったりして除雪がままならないという事情はあって、それは秋田でもどこでも同じことだから、仕方ないのだろうけれど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/1d/f697bf5382c014d1f8435a40d7f2e563.jpg)
新たな積雪直後の休日だったからかもしれないが、弘前市立病院前の歩道も、人が踏み分けたような細い幅しかなかった。
これで、「弘前市は歩道も除雪が行き届いていた。」と言えるだろうか。やっぱり過大な表現だと思った。中心部の歩道に限れば、弘前市も秋田市も大して違わないんじゃなかろうか。
別に責めるつもりはないけれど、投稿者は弘前市のどこの道路を歩いていたのだろう。
2月8日だったかの秋田朝日放送「トレタテ!」で、弘前市を「除雪の先進都市」として紹介していた。国の補助を受け(ICT利用活用モデル構築事業?)、ITを活用した除雪の情報収集や情報提供を行なっているのだそうだ。(わざわざ秋田から取材に行くほどでもないような気もするけど)
一方で、ネット上では「弘前市の除雪は下手」という話も見かける。業者による差が大きいようだ。
いずれにせよ、今年の秋田市よりはしっかりやっているとは思いました…
残りの雪の弘前の光景をいくつか。
急な坂なので通称「寒沢スキー場」と呼ばれる、弘前大学裏手の坂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/8d/ad3a0023c953f70b3b61871195e801eb.jpg)
手前の看板は「SO」がしぶとく残っていた。※この後、5月には撤去されたことが、ストリートビューによって判明した。
寒沢スキー場の近くにあるのが、S字カーブが連続する通称「バカヤローカーブ」。
寒沢スキー場より交通量が多いし、狭い対面通行のカーブ。この雪でどうなっているか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/e5/2b2b63d498584783d9181dbc771b2e90.jpg)
他の道路と同じく、除雪はされているが、やはり道幅は狭くなっている。歩行者も車のすれ違いも、いつも以上に注意が必要。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/26/5ceabdd6edbe9ddfd187ba74c2103002.jpg)
バカヤローカーブを通るのが、ミニバス路線「城南線」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/93/426b325951f4294117aa4b3ab7caef54.jpg)
数分遅れて、バスターミナルから桜ヶ丘へ向かうミニバスがやって来た。車内はほぼ満席。
最後に、市立大成小学校前の品川町・御幸町の通り。
以前も書いたが、僕が初めて雪の弘前を歩いた時、歩行できる空間がないに等しく、とても歩きにくくて閉口したのがここだった。今は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/4d/8c451960fd3ed95c5b8fc232e7bc1f27.jpg)
(秋田市立旭南小学校前の通りにどことなく雰囲気が似ている気がする)
除雪・排雪がしっかりされていて、歩くのに支障がなかった。
一部、高低差ができている場所はあったものの、特に小学校前では昔の印象が覆された。
流雪溝が使用できる時間だったようで、沿道の多くの家の皆さんが排雪をしていたが、小学校前には何人もの人が集まって作業していた。近隣の人か、児童の保護者だろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/eb/cd8b87184556499e0b2afa11f2215b29.jpg)
ここには、昔から流雪溝自体はあったはずだが、使われていなかったのか学校前の道に雪山ができていたはず。こういう活動が、弘前でも秋田でも雪国どこでも各地でできればいいのですが。
ここ数日の暖かさや雨で、弘前でもみるみる雪が消えていることだろう。今冬はほんとうに大変だったのが、夢だったかのごとく思えてしまう。