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土手町循環バスに変化

2013-03-25 23:46:19 | 津軽のいろいろ
弘南バスのホームページに、3月19日付で「土手町循環100円バス一部運行ルート変更のお知らせ。」がアップされた。4月1日から一部で変更があるそうだ。
なお、運賃や時刻は変わらず。※ただし、夏ダイヤになるので、最終便は遅くなる。


まず、ルート変更の前に、バス停名称が1か所変わる。
「ジョッパル前」が「大町一丁目」に変更。
バス停は建物の向かい側にある(片方向運転なので片側にしかない)
かつてダイエー弘前店が入っていた商業ビル「ジョッパル」は、経営破綻し、7月に「ヒロロ」としてリニューアルオープンすることになっている。
現在は、足場がかけられて工事中とのこと。
2月撮影のジョッパル
建物が解体されてもしばらく「秋田ニューシティ前(現・大町通り)」だった某バス会社とは違い、早々に改称してしまおうということなのだろうが、どうせならあと3か月後のリニューアルまで待って「ヒロロ前」にすればよさそうなのに…

なお、ジョッパルの所在地は「駅前町」。「大町一丁目」というは道路の向かい側。バス停は大町一丁目側にある(土手町循環は片方向の運転なので片側にしかバス停がない)ので、これで正しい。


そして、ルート変更。始発・終着点であるバスターミナルや駅周辺が、複雑になる。
現在は、中央通り二丁目→駅通り→弘前バスターミナル→弘前駅前→ジョッパル前
現行ルート
これが、
中央通り二丁目→弘前バスターミナル前→弘前駅前(降車専用・6番のりば)→弘前バスターミナル→弘前駅前→大町一丁目
と変わる。
新ルート(一部は予測)
すなわち、「駅通り」停留所を廃止、道路上の「弘前バスターミナル“前”」停留所に新規に停車、弘前駅で降りる客を先に降ろし、戻ってバスターミナルの中へ入り、再度弘前駅に来て乗車客を乗せる。ということになるようだ。

バスターミナル付近→駅を2度走り、駅からバスターミナルへ向かって逆走するという、なんとも複雑なルートだ。
「駅通り」は一般路線バスは使わない土手町循環バス専用の停留所なので、これによって廃止となる。乗降する人はほとんどいないはずだから、あまり問題はなさそう。
「弘前バスターミナル前」は、富田大通り経由や金属団地・桜ヶ丘線など、弘前市内完結の路線を中心とする多くの一般路線バス(バスターミナル内に入らない上り路線)が使っているバス停。時刻表も掲示されていて、いちおう乗車も可能のようだが、次が終点なので、実質的は降車専用。

こういう経路に変えた理由は、バスターミナルや駅での降車客と乗車客を分離するためだと推測する。
土手町循環バスを利用して感じている問題点の1つが、「運行上の起終点と乗客の動向が一致していないこと」。
すなわち、車両と乗務員は「弘前バスターミナル」を起終点として運行しているため、そこで最大10分近くの時間調整もしくは車両交換がある。一方、乗客の多く(特に弘前公園帰りの観光客)はバスターミナルの次の弘前駅前まで乗る。
したがって、駅まで乗りたい客は、薄暗いバスターミナルで何分か待たされるか、言われるがままに後ろの車両に乗り換えた上で、すぐ次のバス停で降りることになる。(バスターミナルから駅までは近いので、実際はバスターミナルで降りて駅まで歩いたほうが早い場合がほとんど)
さらに、バスターミナルから新たに乗車する客も少なくないため、バスターミナルから駅までの1区間は混雑することもある。

この問題を解消するため、時間調整や車両交換なしに先に駅まで行って駅までの客を降ろし、改めてターミナル・駅と乗る客を拾っていくことにしたのではないだろうか。
乗車率が高く、人気の土手町循環100円バスならではの悩みとその解決法なのかもしれない。


でも、弘前から離れた秋田の地から素人が考えるに、新しい運行形態にも問題があるようにも感じる。次のような点。
・そもそも複雑。乗客には分かりづらい。運転士も間違ったり混乱しないだろうか。
・時刻の変更はないということなので、現行のバスターミナルでの待機時間分をこの行ったり来たりに充てるのだろうが、信号待ちや渋滞によって遅延あるいは運転士の乗務時間超過を引き起こさないだろうか。燃料だって消費する。
・そう多くはないがバスターミナルや駅を越えて乗り通す客(弘前公園方面から土手町など)は、行ったり来たりに付き合わされて大変そう。(上記の通り所要時間は変わらないのだろうけれど)
・バスターミナルやイトーヨーカドーに行きたい客は、「バスターミナル前」で降りればいいけれど、離れた所にある信号を渡らないとならない。結局「バスターミナル」まで乗ったとすれば、時間がかかることになる。
循環バスも停まることになる「弘前バスターミナル前」。ヨーカドーはちょっと離れている
・弘前駅前では、現在は駅舎寄りの専用停留所(1番と2番の間。ハリポタ風なら「1と1/2のりば」?)に停まっている。ここだと、通路の横断が不要で屋根もあって、濡れずに駅舎内に入れる。
しかし、新しい降車専用停留所は、6番のりば。一般路線バスの藤代営業所(城西大橋経由)や桜ヶ丘方面の乗り場。ここから駅舎へは通路を横断する必要があるし、わずかな距離だが途中に屋根がない。
青矢印が現在ののりば、赤矢印が新しい降車場所の6番のりば
しかも、6番のりばを使う一般路線バスも比較的本数が多いため、循環バスとバッティングして手間取ったり遅れたりしないだろうか。

バス運行も弘前の道路事情も知りつくした弘南バスさんが運行し、15年の運行実績がある土手町循環バスだから、ちゃんとやってくれると思いますが。


個人的には、こんな複雑にしなくても、単に起終点をバスターミナルから弘前駅前に変更すれば、それなりに解決しそうに思えるのだけど…(駅前にも車両の待機スペースは充分ある)
あと、前も取り上げたように、現在の自家用バスに毛の生えたような車両でなく、座席が少なく通路が広い路線バス仕様の車両を使えば、乗降がスムーズにできて遅延や車内混雑が緩和されると思う。場合によっては、中ドアを使って乗降を分離したっていいかもしれない。

※変更直前の現地の模様はこちら
※この年の夏に再び変化が。(リンク先末尾)
コメント
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