雪国では、立春を過ぎると陽が長くなって、雪もあまり降り積もらなくなり、冬の終わりとほんのわずかな春の兆しが見えてくるもの。
しかし、今年は少々違う気がする。
先週から何度も寒波が襲い、各地で強風や大雪の被害が出た。
津軽地方は大雪で、弘前や平川市碇ヶ関では140センチほど積もって、碇ヶ関は観測史上最高積雪となった。
秋田市中央部は、雪が少々(5センチ前後)積もり、風が強い。風速10メートル程度の風が吹き、特に12日から13日の夜は強風が吹き続け、寝られなかった。交通機関の乱れ程度で、秋田では大きな被害は発生していないのは幸い。
秋田市中央部では今年は楽な冬だと思っているけれど、最後で少々厳しくなった。
秋田市内でも地域によっては積雪量が少なくなく、秋田市の除雪費が増額された。
2月14日付秋田魁新報 秋田市地域面「地方点描」によれば、雄物川をさかのぼった雄和大正寺では平年並みの積雪。
2月6日(?)時点の除雪稼働日数は、秋田市中央地区で3日(昨年同時期-18日)なのに対し、雄和地区41日(+4日)、東部地区37日(+7日)、河辺地区30日(±0日)とのこと。
14日の秋田駅東口。後方に太平山がうっすらと
先週からこの週末にかけて、秋田県内各地では、「かまくら」など小正月の行事が開催された。
となると、恒例の臨時列車。
今年は(今年も)、旧・リゾートしらかみ青池編成である「クルージングトレイン」を用いて、秋田と大館、横手・湯沢を結ぶ快速として運行された。
14・15日に秋田→大館で「大館アメッコ市号」、大館→秋田→湯沢、湯沢→秋田で「犬っこ・かまくらまつり号」という3つの行事をまとめた運用。16日は秋田-横手を往復する「かまくらまつり号」。
秋田駅中央改札口の発車標では、過去には快速「KAMAK」が運行されたが、昨年はありきたり(それが当たり前ですが)。
上り「犬っこ・かまくらまつり号」の表示は、
「快速犬っこ」
「まつり」
ですか…「かまくら」はどこへ?
秋田駅改札口の耐震工事(前回の記事)は、
改札付近だけ足場がびっしり
天窓のルーバー状の日除け(?)が外され、鉄骨が見えている。
ガラスがあるので素通しではない
※工事の続き(終了時)はこちら
「まつり」と言えば、NHK「みんなのうた」で放送された曲で、この季節になると思い出すものがある。
「雪祭り」という曲。
「♪木枯らしの届かない 雪の中 あなほって こどもの雪祭り」という歌い出しで、春を待つ雪国の子どもたちの行事を歌ったと思われる内容の歌詞が2番まで。
歌:後藤拓、東京放送児童合唱団、作詞・作曲:みなみらんぼう、編曲:石原眞治。テレビでは「とこいった」によるアニメーション映像。
初回放送は1984年12月・1985年1月だから、ちょうど30年前。その後も何度か再放送されている。
みなみらんぼうは、みんなのうたを多く手がけているが、「山口さんちのツトム君」など子どもの日常生活を描いた曲が多い。
その中でも、「雪祭り」は少々異色。内容やメロディは明るいけれど、曲は重厚な雰囲気もあり、ファンタスティックな感じもする。
伴奏には、和太鼓も使われていて、和太鼓とシンセサイザー(? 当時出始めのデジタルシンセサイザーだろうか)による間奏を評価する声もあるようだ。
北島三郎の「まつり」と、雰囲気がどことなく似ていなくもない気もする。
「まつり」は1984年11月21日リリースだそうなので、「雪祭り」のホントに直前。影響を受けるにしては時間がなさすぎる。偶然か、当時の流行りか。
アニメーションは、太い線の版画のようなキャラクターが素朴で、ウサギが飛び交う間奏部分などが幻想的。
2番の「♪郵便屋さんがやって来た 花の便りはまだですか」の部分で登場する郵便局員の横顔が印象的で、記憶にある人も多いようだ。
ちなみに「とこいった」は、クロネコヤマトのネコのアニメなども担当したアニメーター堀口忠彦の別名義。みんなのうたでは、両方の名義で活動しているが、使い分けのルールは不明。
NHKみんなのうたの公式サイトによれば、堀口忠彦名義で「こだぬきポンポ」など30、とこいった名義で「コンピューターおばあちゃん」など5、計35作品を担当している。
さて、僕は今まで、この歌は春間近の今頃の雪国の光景を歌ったのだと思っていた。
だけど、改めて考察すると、そうでないようにも感じられる。
・初回放送が12~1月。春を待つにはちょっと早い。(再放送は2・3月にされることが多かった気がする)
・歌い出しに出てくる「木枯らし」。
木枯らしは晩秋から初冬に吹くものだから、春間近とはそぐわない。
それ以前に、木枯らしは太平洋側の気象現象であり、雪国ではあまり意識しないものだけど。
でもやっぱり、
・「もち食って」「神だな」「火をかこみ 鍋かこみ」といったフレーズからすれば、横手のかまくらを始めとした小正月の行事を念頭に置いた作詞のような気もする。※横手とは違うスタイルの秋田市の「楢山かまくら」にもどこか通ずる。
・何よりもアニメーションでは、「雪の中 あなほって」の部分でかまくらそのものが描かれている。
・「花の便りはまだですか」と年明け前・寒中にそう思うのは早過ぎる。
だからやっぱり、春間近の雪国を歌ったものではないだろうか(と思いたい)。
この歌の最後は「♪風花(かざはな)にキラキラと 春がほらのぞいてる」。
なお、2番で「山おろし 逃げてゆく」と「山おろし」が出てくるのだが、大人になってもピンと来ない。これはデジタル大辞泉に「山から吹きおろす風。」とあるから、その意味だろうか。
余談。1961年から放送され、数々の曲を生み出した「みんなのうた」。
単なる感傷かもしれないけれど個人的には、「雪祭り」を始めとする1980年代中頃は名曲が多いと思う。→この記事にて
「雪祭り」1つ後、1985年2・3月には「ありがとう さようなら」、「ラジャ・マハラジャー」という名曲の中の名曲が、新曲として放送された。
しかし、今年は少々違う気がする。
先週から何度も寒波が襲い、各地で強風や大雪の被害が出た。
津軽地方は大雪で、弘前や平川市碇ヶ関では140センチほど積もって、碇ヶ関は観測史上最高積雪となった。
秋田市中央部は、雪が少々(5センチ前後)積もり、風が強い。風速10メートル程度の風が吹き、特に12日から13日の夜は強風が吹き続け、寝られなかった。交通機関の乱れ程度で、秋田では大きな被害は発生していないのは幸い。
秋田市中央部では今年は楽な冬だと思っているけれど、最後で少々厳しくなった。
秋田市内でも地域によっては積雪量が少なくなく、秋田市の除雪費が増額された。
2月14日付秋田魁新報 秋田市地域面「地方点描」によれば、雄物川をさかのぼった雄和大正寺では平年並みの積雪。
2月6日(?)時点の除雪稼働日数は、秋田市中央地区で3日(昨年同時期-18日)なのに対し、雄和地区41日(+4日)、東部地区37日(+7日)、河辺地区30日(±0日)とのこと。

写っているバスは、秋田市交通局から譲渡された、1992年度導入の三菱エアロミディ。市営バスの中型車としては最後のマニュアル車(同年の日産ディーゼル製からはオートマで導入)であり、初めて降車合図ボタンが大型化されたり、整理券にバーコードが印字(譲渡時に数字のみの整理券に交換)されたり、さらに同型車が7台もまとまって導入されるなど、印象的な車両の一群だった。
おそらく7台すべてが中央交通へ譲渡され、1年ほど前にはまだ5台くらい走っていたが、昨春頃に廃車が進んで現在はこの「366(旧274号車)」1台になってしまったようだ。中央交通の三菱製車両としても最古参のはず。(いすゞ製は、同年代が複数台在籍)
おそらく7台すべてが中央交通へ譲渡され、1年ほど前にはまだ5台くらい走っていたが、昨春頃に廃車が進んで現在はこの「366(旧274号車)」1台になってしまったようだ。中央交通の三菱製車両としても最古参のはず。(いすゞ製は、同年代が複数台在籍)
先週からこの週末にかけて、秋田県内各地では、「かまくら」など小正月の行事が開催された。
となると、恒例の臨時列車。
今年は(今年も)、旧・リゾートしらかみ青池編成である「クルージングトレイン」を用いて、秋田と大館、横手・湯沢を結ぶ快速として運行された。
14・15日に秋田→大館で「大館アメッコ市号」、大館→秋田→湯沢、湯沢→秋田で「犬っこ・かまくらまつり号」という3つの行事をまとめた運用。16日は秋田-横手を往復する「かまくらまつり号」。
秋田駅中央改札口の発車標では、過去には快速「KAMAK」が運行されたが、昨年はありきたり(それが当たり前ですが)。
上り「犬っこ・かまくらまつり号」の表示は、


ですか…「かまくら」はどこへ?
秋田駅改札口の耐震工事(前回の記事)は、

天窓のルーバー状の日除け(?)が外され、鉄骨が見えている。

※工事の続き(終了時)はこちら
「まつり」と言えば、NHK「みんなのうた」で放送された曲で、この季節になると思い出すものがある。
「雪祭り」という曲。
「♪木枯らしの届かない 雪の中 あなほって こどもの雪祭り」という歌い出しで、春を待つ雪国の子どもたちの行事を歌ったと思われる内容の歌詞が2番まで。
歌:後藤拓、東京放送児童合唱団、作詞・作曲:みなみらんぼう、編曲:石原眞治。テレビでは「とこいった」によるアニメーション映像。
初回放送は1984年12月・1985年1月だから、ちょうど30年前。その後も何度か再放送されている。
みなみらんぼうは、みんなのうたを多く手がけているが、「山口さんちのツトム君」など子どもの日常生活を描いた曲が多い。
その中でも、「雪祭り」は少々異色。内容やメロディは明るいけれど、曲は重厚な雰囲気もあり、ファンタスティックな感じもする。
伴奏には、和太鼓も使われていて、和太鼓とシンセサイザー(? 当時出始めのデジタルシンセサイザーだろうか)による間奏を評価する声もあるようだ。
北島三郎の「まつり」と、雰囲気がどことなく似ていなくもない気もする。
「まつり」は1984年11月21日リリースだそうなので、「雪祭り」のホントに直前。影響を受けるにしては時間がなさすぎる。偶然か、当時の流行りか。
アニメーションは、太い線の版画のようなキャラクターが素朴で、ウサギが飛び交う間奏部分などが幻想的。
2番の「♪郵便屋さんがやって来た 花の便りはまだですか」の部分で登場する郵便局員の横顔が印象的で、記憶にある人も多いようだ。
ちなみに「とこいった」は、クロネコヤマトのネコのアニメなども担当したアニメーター堀口忠彦の別名義。みんなのうたでは、両方の名義で活動しているが、使い分けのルールは不明。
NHKみんなのうたの公式サイトによれば、堀口忠彦名義で「こだぬきポンポ」など30、とこいった名義で「コンピューターおばあちゃん」など5、計35作品を担当している。
さて、僕は今まで、この歌は春間近の今頃の雪国の光景を歌ったのだと思っていた。
だけど、改めて考察すると、そうでないようにも感じられる。
・初回放送が12~1月。春を待つにはちょっと早い。(再放送は2・3月にされることが多かった気がする)
・歌い出しに出てくる「木枯らし」。
木枯らしは晩秋から初冬に吹くものだから、春間近とはそぐわない。
それ以前に、木枯らしは太平洋側の気象現象であり、雪国ではあまり意識しないものだけど。
でもやっぱり、
・「もち食って」「神だな」「火をかこみ 鍋かこみ」といったフレーズからすれば、横手のかまくらを始めとした小正月の行事を念頭に置いた作詞のような気もする。※横手とは違うスタイルの秋田市の「楢山かまくら」にもどこか通ずる。
・何よりもアニメーションでは、「雪の中 あなほって」の部分でかまくらそのものが描かれている。
・「花の便りはまだですか」と年明け前・寒中にそう思うのは早過ぎる。
だからやっぱり、春間近の雪国を歌ったものではないだろうか(と思いたい)。
この歌の最後は「♪風花(かざはな)にキラキラと 春がほらのぞいてる」。
なお、2番で「山おろし 逃げてゆく」と「山おろし」が出てくるのだが、大人になってもピンと来ない。これはデジタル大辞泉に「山から吹きおろす風。」とあるから、その意味だろうか。
余談。1961年から放送され、数々の曲を生み出した「みんなのうた」。
単なる感傷かもしれないけれど個人的には、「雪祭り」を始めとする1980年代中頃は名曲が多いと思う。→この記事にて
「雪祭り」1つ後、1985年2・3月には「ありがとう さようなら」、「ラジャ・マハラジャー」という名曲の中の名曲が、新曲として放送された。