広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

近鉄いろいろ

2015-02-18 23:59:08 | 旅行記
伊勢関係のちょっとした話題いろいろ。※旅行記の前回の記事

鳥羽駅前の海との間には、交通量の多い国道42号線が通っている。
その交差点の路面標示
車線別に、その先の方面を書いている。積雪地のせいか秋田では見かけない方式。(通学路とか横断歩道注意とか決まり文句の標示はある)
この文字は、書く時の技術的な面や走行する車からの視認性を考慮して、手書きや一般的な活字の文字とは違うようだ。
「伊勢・二見」
「勢」がすごい形、区切りの「・」は横長で次の「二」と一体化して見える。「見」は「貝」っぽい。


以下は、近畿日本鉄道(近鉄)のこと。
行き帰りに乗った近鉄特急は、運悪く(?)古い形式ばかりだった。
新しいのは見ただけ。

2010年にデビューした「ACE」こと22600系電車。
行きに乗りそこねた22000系(1992年登場。これも「ACE」)とよく似ているけれど、別形式。なじみが浅い鉄道会社の車両は奥が深い。
(再掲)22000系

話題の豪華列車で、2014年ブルーリボン賞(こまちがローレル賞)を受賞した、
50000系「しまかぜ」

何度か乗った普通列車
「1331」と表示があるけれど「1230系」だそうだ。1987年から製造され、4つドア、アルミ車体でインバーター制御。
鳥羽・志摩方面はワンマン運転が行われているので、2両編成。車内はロングシートでトイレなし。車両自体は、他の編成と連結して名古屋方面の本線や場合によっては大阪方面など広範囲で運用されるようだ。

ワンマン運転の方式は、JR東日本などの地方路線のワンマン車両と大きな違いはない。
車内の運賃表示器は、バスでも鉄道でもLED式からの更新用として普及している、レシップ製のグレーの枠に液晶ディスプレイを横に2枚つなげた製品。
ちょっと珍しかったのが、後部になるほうの運賃表示器の扱い。JR東日本では、前側の表示器だけが作動し、後部は消灯する。近鉄では、後部に「(正方形の枠の中に)近鉄」のロゴが1画面に1つずつ(つまり2つ並んで)表示されていた。
意味がないし、もったいない。
どうせ表示するなら、後部にも運賃を表示するとか、この表示器は賢い(Windowsが入っているらしい)から「次の○○駅は無人駅です。お降りのお客さまは前の車両へお進みください」とか表示すれば親切なのに(近鉄以外も含む全鉄道会社に対しての意見です)。

ワンマンでない車掌が乗る列車(JR東日本では前後とも消灯)ではどうなるんだろう?


駅の設備。
途中の伊勢中川駅だったかのホームに「のりば案内はテレビをご覧ください」という表示を見かけた。
JRでいう発車標に相当する、何時何分発どこ行きは何番線というのを、テレビ画面に表示しているという意味らしい。
近鉄では古くからやっている方式だそうで、当然昔はブラウン管ディスプレイに表示していたそうだ。

今であれば、JRはもちろん、街中の公共施設などでも、液晶ディスプレイ(というか液晶テレビ)にパソコンで作成した案内を表示するのは当たり前になった。これは専用の表示装置を導入するよりも安上がりで、パソコン操作ができれば素人でもデータ更新が容易にできるからだろう。
近鉄は時代を先取りしていたことになるが、昔はデータ作成・変更は素人(駅員)では難しかっただろうし、ブラウン管だと画面焼けを起こしそう。

鳥羽駅ホーム
ホームの特急乗車位置の案内は、
数字の部分は懐かしいパタパタ(ソラリー式)
ボディは近鉄特急の車体の色。


宇治山田駅ホーム
停まっている普通列車は「1537」。1422系の一族の1430系らしい(複雑!)。
上の写真で天井からぶら下がっている左側は、液晶画面を2つ並べた発車案内。昔はこれが「テレビ」だったのだろうか。
右側の時計に注目。

ホームの時計は、JRグループや一部私鉄では、枠が四角く、1から12まですべての数字が入り、やや横長のアナログで、黒地に蛍光色(緑とかオレンジ色)の文字盤、もしくは蛍光色地に黒い文字盤のものが多い。
セイコータイムシステム製の「セイコーファインクロック(駅用)」という製品のようだ。(まれに「SEIKO」ロゴがあるものもある【2017年12月13日補足】テレビで見た塩尻駅・駅舎外の屋根下のファインクロックには、JR東日本とSEIKO両方のロゴがあり、珍しいと感じた。セイコーの地元であるための配慮だろうか。)
JR東日本長岡駅新幹線改札内の発車標の間の小さめの時計。ご丁寧に「とけい」の説明付き
※その後、2016年5月でも「とけい」表示はそのまま。

近鉄では、別の時計が採用されていた。2種類見かけた。
 円形と四角い枠
数字は12・3・6・9だけ。円形の時計では、目盛り部分に色が付いていて、写真の紫のほかにピンク色もあったはず。
12の下に「HOSHIMITSU」
大阪の「株式会社星光」というメーカーの製品。
元々は駅用の時計メーカーとして創業し、後に各種表示器も扱うようになった、いわば“駅用案内装置の専門メーカー”。近鉄のパタパタや「テレビ」なんかも、同社製なのかもしれない。
湘南モノレール、京阪、南海などとも取引があるそうだ。

日本の鉄道会社と言っても、土地によって会社によって、いろいろ違うものだと感じた。
伊勢の帰りに名古屋にも寄ったので、そうした話題が続きます。※旅行記の次の記事
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする