19日は二十四節気の「雨水(うすい)」。
降るものが雪から雨になり、積もっていた雪が融け始める頃という意味。
今年の秋田市中央部はとっくに雪が消え、降ったとしても積もらずに終わる状態。春までには何度かわずかに積もることはあるだろうが、気分はもう冬の終わりである。
降ってくるのが雨なのか雪なのかということは、雪国の住民にとって大きな関心事だと思う。外出時の装備などの実際問題としても、気持ち的な点でも。
雨か雪かは地上の気温よりも上空の気温で決まるようで、特に初冬や晩冬の頃は微妙なデータと判断が必要になるので、素人には分からない。
最近の天気予報は進化したもので、3時間とかもっと細かい時間ごとに、どんな天気になるかがかなり正確に詳細に分かる(1996年から始まった「時系列予報」)。もちろん、雨や雪か、そしてそれがどれくらい降るかも分かる。
ところで、天気予報に「降水確率」という項目がある。
その予報区域内・時間内に1ミリ以上の降水がある確率を10%刻みで示すので、確率10%でも土砂降りになる可能性もあれば、100%でも場所によっては降らない可能性もあることになる。
降水確率は1980年に発表が始まったそうで、初期には0%と10%の間に「5%未満」という予報値が存在した(僕はそれで「未満」という言葉を覚えた)。
「何パーセントなら、傘を持って出かけるか」が話題になったりするけれど、そう言えば最近は時系列予報などの影に隠れて、降水確率を意識する機会が減ってしまった感じもする。(時系列予報には降水確率はない)
NHK仙台放送局の東北6県向け降水確率画面
ちょっと分かりづらいが、パーセンテージの文字色が違うのにお気づきだろうか?
仙台と東京、大阪、福岡だけが水色で、他は白い文字。

これは、降るものが雨か雪かを(ある程度)区別しているのだ。
この違いについては、昔は口頭での説明がちゃんとあったはずだが、最近はほとんど言わなくなった。
実は「降水確率」には、雨か雪かを区別するための段階が4つ存在し、パーセンテージとともに発表されている。※週間予報については区別されない
雨の確率 ・ 雨または雪の確率 ・ 雪または雨の確率 ・ 雪の確率(「または」が入る中2つは、先にくるほうがより降りやすいということ)
一般には降水確率=「雨の確率」と認識する人が多いかもしれない(特に雪が降らない地域では)。だけど、実際にはイコールではないのだ。
仙台放送局の画面では、水色が「雨」と「雨または雪」、白が「雪または雨」と「雪」を示すので、見た目では2段階になってしまっている。
ところが、上と同じ日(時間にして1分後)のNHK秋田放送局の降水確率画面では、
全部水色
秋田放送局では、雨か雪かの区別の情報はなく、単に「降水確率」でひとくくりにしてしまっている。口頭で区別が示されることも、まずない。
秋田放送局の天気予報はあまり親切じゃない点が多いから、降水確率もその1つなのかもしれないが、NHK以外の他の媒体でも同様。(ちなみに秋田局のデータ放送では、降水確率そのものが公開されていない)
発表元である気象庁のホームページでさえ、
雨か雪かが分からない!
気象庁がマスコミ向けに流す予報文には、識別情報が入っているそうだ。どういう訳か一般人には(少なくともホームページにおいて)教えてくれないようだ。用語解説などでも触れていない。
現在では、仙台放送局のような雨/雪の区別がある降水確率のほうが珍しいようだ。
昔は、秋田放送局のローカル天気でも雨か雪かは区別していたはず。子どもの頃は雪が降るのが待ち遠しくて、冬の初めに「雨または雪」になると期待したものだし、3月に「雪または雨」「雨または雪」になると寂しさと春への期待が混じった気持ちがしたものである。(単なる予報値に対して、複雑な感情を抱いていたものだ)
現在の気象庁公式サイトを始めとする多くの媒体の降水確率の発表方法を見ると、雨/雪の区別は今や重要でない情報なのだろうか。
気象庁がせっかく発表しているのに、自らが積極的に公表しないというのは、ヘンというかもったいない。せめて公式サイトでは一般向けに公表し、使うかどうかを利用者に選択させてほしいと思うのだけど。あるいは、需要がないのならば、潔く廃止するとか。
降るものが雪から雨になり、積もっていた雪が融け始める頃という意味。
今年の秋田市中央部はとっくに雪が消え、降ったとしても積もらずに終わる状態。春までには何度かわずかに積もることはあるだろうが、気分はもう冬の終わりである。
降ってくるのが雨なのか雪なのかということは、雪国の住民にとって大きな関心事だと思う。外出時の装備などの実際問題としても、気持ち的な点でも。
雨か雪かは地上の気温よりも上空の気温で決まるようで、特に初冬や晩冬の頃は微妙なデータと判断が必要になるので、素人には分からない。
最近の天気予報は進化したもので、3時間とかもっと細かい時間ごとに、どんな天気になるかがかなり正確に詳細に分かる(1996年から始まった「時系列予報」)。もちろん、雨や雪か、そしてそれがどれくらい降るかも分かる。
ところで、天気予報に「降水確率」という項目がある。
その予報区域内・時間内に1ミリ以上の降水がある確率を10%刻みで示すので、確率10%でも土砂降りになる可能性もあれば、100%でも場所によっては降らない可能性もあることになる。
降水確率は1980年に発表が始まったそうで、初期には0%と10%の間に「5%未満」という予報値が存在した(僕はそれで「未満」という言葉を覚えた)。
「何パーセントなら、傘を持って出かけるか」が話題になったりするけれど、そう言えば最近は時系列予報などの影に隠れて、降水確率を意識する機会が減ってしまった感じもする。(時系列予報には降水確率はない)

ちょっと分かりづらいが、パーセンテージの文字色が違うのにお気づきだろうか?
仙台と東京、大阪、福岡だけが水色で、他は白い文字。

これは、降るものが雨か雪かを(ある程度)区別しているのだ。
この違いについては、昔は口頭での説明がちゃんとあったはずだが、最近はほとんど言わなくなった。
実は「降水確率」には、雨か雪かを区別するための段階が4つ存在し、パーセンテージとともに発表されている。※週間予報については区別されない
雨の確率 ・ 雨または雪の確率 ・ 雪または雨の確率 ・ 雪の確率(「または」が入る中2つは、先にくるほうがより降りやすいということ)
一般には降水確率=「雨の確率」と認識する人が多いかもしれない(特に雪が降らない地域では)。だけど、実際にはイコールではないのだ。
仙台放送局の画面では、水色が「雨」と「雨または雪」、白が「雪または雨」と「雪」を示すので、見た目では2段階になってしまっている。
ところが、上と同じ日(時間にして1分後)のNHK秋田放送局の降水確率画面では、

秋田放送局では、雨か雪かの区別の情報はなく、単に「降水確率」でひとくくりにしてしまっている。口頭で区別が示されることも、まずない。
秋田放送局の天気予報はあまり親切じゃない点が多いから、降水確率もその1つなのかもしれないが、NHK以外の他の媒体でも同様。(ちなみに秋田局のデータ放送では、降水確率そのものが公開されていない)
発表元である気象庁のホームページでさえ、

気象庁がマスコミ向けに流す予報文には、識別情報が入っているそうだ。どういう訳か一般人には(少なくともホームページにおいて)教えてくれないようだ。用語解説などでも触れていない。
現在では、仙台放送局のような雨/雪の区別がある降水確率のほうが珍しいようだ。
昔は、秋田放送局のローカル天気でも雨か雪かは区別していたはず。子どもの頃は雪が降るのが待ち遠しくて、冬の初めに「雨または雪」になると期待したものだし、3月に「雪または雨」「雨または雪」になると寂しさと春への期待が混じった気持ちがしたものである。(単なる予報値に対して、複雑な感情を抱いていたものだ)
現在の気象庁公式サイトを始めとする多くの媒体の降水確率の発表方法を見ると、雨/雪の区別は今や重要でない情報なのだろうか。
気象庁がせっかく発表しているのに、自らが積極的に公表しないというのは、ヘンというかもったいない。せめて公式サイトでは一般向けに公表し、使うかどうかを利用者に選択させてほしいと思うのだけど。あるいは、需要がないのならば、潔く廃止するとか。