広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

豊橋と新富士の駅弁

2015-02-09 23:42:10 | 各地お土産・食べ物
順序が入れ替わりますが、伊勢旅行の帰りの駅弁から。
帰りは東京まで「こだま」号を利用した。
東海道新幹線沿線は、その土地ならではの駅弁を作る老舗業者が多いが、東京駅の駅弁屋に輸送されることはない(北海道とか九州のは売られることがあるのに。JR東日本とJR東海の不仲のせいか?)ようだし、現地に行く機会も少ない。
こだまは、のぞみやひかりに追い抜かれるため、途中の各駅で5分前後停車することが多い。東海道新幹線では、ホーム上に駅弁売店がある駅が多い(グリーン車付近なので自由席からは遠い)ので、そうした駅弁を購入する絶好の機会。
なお、東海道新幹線の駅弁専門の売店では、電子マネー決済には対応していないところがまだ多いようだ。(というか、多くの売店で対応しているJR東日本エリアのほうが珍しいのだろう)

まずは愛知県の豊橋駅。
※実は今回は名古屋から豊橋まで在来線で移動し、豊橋から新幹線に乗ったので、これはホーム上ではなく新幹線改札内の待合室の売店で購入。ホーム上よりは品揃えが豊富かもしれない。
魅惑の飯田線 秘境駅オリジナル弁当 壺屋弁当部 1030円
2010年に期間限定で売られていて、おいしかった(この記事後半)駅弁が、その後常時販売されているようだ。
4年前と掛け紙は同じで、価格も消費税率分アップしただけ。お品書き、つまようじ付きで紙ナプキンになる箸袋付き。
竹製の立派な箸
ただし、
中身は以前と違っていた

(再掲)以前の中身
仕切りが多くなって、おかずが小分けされた感じ。
豊橋特産のうずらの個数が減ってしまったし、ポークの南蛮漬け、ぶりの焼き物、ちりめん山椒や天ぷらなどはなくなった。

新たに入った味噌カツはご当地ならでは(けど秘境駅との関係は?)。エビチリは場違いな気もするが、壺屋では中華風幕の内弁当もラインナップされているので、それからの流用か。
他には、山菜おこわ、ミニ稲荷、太巻きに代わって細い海苔巻き、椎茸肉詰フライ、しそ団子串など。

右下の区画には、ワカサギ甘露煮。その下には、さすが稲荷寿司の製造元だけに刻んだ油揚げが敷かれていたのが珍しく、甘くておいしい。
柿は餅菓子。餅がおいしい。中はつぶあんでヘタは本物。

以前に比べると少々個性が薄れて寂しくなった気もする(期間限定でなく通年販売ならば、コストと材料の安定供給など条件が厳しくなるので仕方ない)が、悪くない。


もう1つは、静岡県の新富士駅。
新富士駅は新幹線単独の駅で駅弁業者は富陽軒。在来線の富士駅でも売っているが全商品ではない。そんな事情で、東海地方の中では、比較的入手しづらい駅弁業者ではないだろうか。
以前、富士宮やきそばの駅弁を食べたことがあった。

駿河名産つまみ喰い 天晴れ!! 富士山弁当 富陽軒 1030円
掛け紙ではなく、箱の蓋が掛け紙の代わり。
箱の絵は「レトロな映画看板風」
存在は聞いていた。2008年発売開始で原則として新富士駅のみでの販売。
お品書き、お手拭き、つまようじ付き。

サクラエビの煎り煮で彩られた赤富士山型のごはんとおかずがびっしり。
豚の西京味噌焼き(写真ではカボチャの下)がメインのおかずだそうで、3枚入っていた。
黒はんぺんのフライ、手作りこんにゃく、厚い玉子焼きなど素朴なおかずでおいしかった。右上は茎山葵醤油漬け。


肉ばかり魚介ばかりといった駅弁よりも、こういう土地土地の食材がいろいろ詰め合わさった弁当こそ、駅弁の魅力だと思う。
コメント
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