2月18日の記事では、まだ相当の積雪が残っていた秋田市内。
2月27日までは、最高気温が0度前後で60センチほどの積雪だったが、それ以降は5度以上になる日や雨の日があって、28日は53センチ、3月1日に49センチ、5日に47センチ、6日に42センチ、7日35センチ、8日29センチ、9日は18センチと、急激に減った。気温は3月7日には12.8度まで上がった。
それでも、時々雪が降って、ちょっぴり積もるし、今日は昼間の気温が1度前後で風が冷たかった。
【23時20分追記】最近は荒れ模様になることもあり、3月2日には秋田新幹線が雪によって(?)脱線するようなこともあった。でも、秋田市内では風が強いくらいで、さほどでもなかった。
道路は、大通りは早期に雪が消え、小路もざふざふやザブザブ(水たまり)を経て、場所によっては除雪車がやっと来て、今は路面が出ている所が多い。
車が立ち往生した所もあったものの、路面も思ったより早く雪が消えた印象。雪が残る箇所では、今日は寒さでツルツルになっていた。
千秋公園・穴門の堀。左は秋田県民会館。全面凍結しているが、厚い氷ではなさそう
エリアなかいち「にぎわい広場」
前回最後に紹介した、エリアなかいちの新しい県立美術館前の広場に作られていた、雪のすべり台や犬っこ。その後も、融けかけて残っていたようだが、ここ数日で解体され、雪捨場へ運んでいるようだ。
わざわざおカネをかけて捨てに行かなくても、こんなに広いんだから、ここに散らばしておけば自然に融けるんじゃない? 運ぶトラックが妙にかわいらしいサイズだったのも、効率が悪そうだし…【11日追記】ここで3月11日に震災復興イベントが行われたので、その準備で場所を開ける必要があったようだ。
雪は残っているところには残っている。
一面雪
桜の咲く様子を紹介したことがあった、楢山南中町の「楢山街区公園」。
大雪に対応して、秋田市内の街区公園が近隣の雪捨場として開放されたが、ここを含めどこもそれほど多くは捨てられていない模様(車での搬入が禁止されているから)。だから、ほとんどがここに降り積もった雪のようだ。
「楢山街区 」
2月25日の大町公園橋
融雪装置が故障してそれっきりの大町公園橋では、高欄(欄干)と同じくらいまで雪が積もり(以前の記事)、中央部のわずかな幅が通路として道がついていた。今は、
かなり減った
竿燈大通りは、車道も歩道も雪がほぼ消えているが、一部区間だけ融雪装置の具合が悪いのと、日当たりが悪いのが災いして、路肩や歩道の隅に雪山が残っている。
黒く汚れて、ザラメ状の雪山。これも春が近い証
けやき通りは、車道は出ているかと思いきや…
3車線のうち、歩道側1車線が半分ほど雪でふさがっている
道路のキャパシティが大きく、これで通行に支障はないのだろうが、除雪は極力やらないことが今冬の秋田市の方針だったのだと、改めて感じる光景。
前回も紹介した、雪で高低差ができて歩きにくい、裁判所横の歩道は、
相変わらず歩きにくそう
雪の総量は減っているが、まだ多いし、ざくざく。
実は、特に歩きにくい部分は、配置上は裁判所の敷地内に回れば避けられる。敷地内は雪がなくて歩きやすいし、通るなとは書いてないので、通らせてもらった。
向こうが秋田市役所。芝生の雪が消えているのに、歩道はこんなに雪が残る
南側は日陰ではないのに、なんでここだけこんなに雪が残るのだろう。
これも以前紹介した、壊れかけの民家。この大雪で倒壊しないかと、近くを通るたびに気になっていた。
無事(?)なようで、変わらず
目立って崩壊が進んだようにも見えない。
屋根や一部の壁がないため、雪が積もる部分が少なくて大雪でも影響が少ないとか、隣のビルが風雪から“守って”くれるからだろうか。
でも、この状態だと、積雪より風のほうが怖いかもしれない。夏も気が抜けない。
※この建物はその後、2014年に解体された。この記事中ほど。
さて、路肩の雪は、気温や日光、雨で表面から融けるだけでなく、地面の熱によって地際側からも融ける。積もった雪の密度が違ったりして、中のほうからも融ける。
したがって、見かけは大きな雪山でも、中はスカスカで、ドサっと崩れたり、歩いていて踏み抜いてしまったりすることがある。(上の裁判所横の歩道なども、この点もあって通りたくない)
最近まで知らなかったのだけど、「雪根開き」や「根開き」という言葉がある。
雪が積もった場所において、木の根元から同心円状に雪が融けていくさまを指す。庭や公園でも普通に見られる光景なので、雪国に住む人なら理解できるかと思う。
「木自身が発する熱で融ける」とされることもあるが、正確には「直射日光を受けて暖められた幹からの放熱と幹に当たった日光の反射光によって周囲の雪が融けてできたもの」という仕組みだそう。(北海道庁環境生活部 自然環境課ホームページよりhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/sizenhome/100p/sizen.htm)
竿燈大通りの照明・信号柱も雪根開き?
電柱など柱の周囲でも、雪が丸く消えているのを見かける。上の理屈だったら、木でない無機物で雪根開きが起こっても、おかしくない。
上の写真の向こう側(車道側)では、上部に雪が残ってつながっていて、地際は融けて穴が開いている。
どっちの雪根開きが早いか?
※関連記事はこの記事後半
路肩の雪山にも穴が開いていた
雪の融けかたっておもしろい。
雪の穴の向こうに見えるのは、春の景色?
2月27日までは、最高気温が0度前後で60センチほどの積雪だったが、それ以降は5度以上になる日や雨の日があって、28日は53センチ、3月1日に49センチ、5日に47センチ、6日に42センチ、7日35センチ、8日29センチ、9日は18センチと、急激に減った。気温は3月7日には12.8度まで上がった。
それでも、時々雪が降って、ちょっぴり積もるし、今日は昼間の気温が1度前後で風が冷たかった。
【23時20分追記】最近は荒れ模様になることもあり、3月2日には秋田新幹線が雪によって(?)脱線するようなこともあった。でも、秋田市内では風が強いくらいで、さほどでもなかった。
道路は、大通りは早期に雪が消え、小路もざふざふやザブザブ(水たまり)を経て、場所によっては除雪車がやっと来て、今は路面が出ている所が多い。
車が立ち往生した所もあったものの、路面も思ったより早く雪が消えた印象。雪が残る箇所では、今日は寒さでツルツルになっていた。
千秋公園・穴門の堀。左は秋田県民会館。全面凍結しているが、厚い氷ではなさそう
エリアなかいち「にぎわい広場」
前回最後に紹介した、エリアなかいちの新しい県立美術館前の広場に作られていた、雪のすべり台や犬っこ。その後も、融けかけて残っていたようだが、ここ数日で解体され、雪捨場へ運んでいるようだ。
わざわざおカネをかけて捨てに行かなくても、こんなに広いんだから、ここに散らばしておけば自然に融けるんじゃない? 運ぶトラックが妙にかわいらしいサイズだったのも、効率が悪そうだし…【11日追記】ここで3月11日に震災復興イベントが行われたので、その準備で場所を開ける必要があったようだ。
雪は残っているところには残っている。
一面雪
桜の咲く様子を紹介したことがあった、楢山南中町の「楢山街区公園」。
大雪に対応して、秋田市内の街区公園が近隣の雪捨場として開放されたが、ここを含めどこもそれほど多くは捨てられていない模様(車での搬入が禁止されているから)。だから、ほとんどがここに降り積もった雪のようだ。
「楢山街区 」
2月25日の大町公園橋
融雪装置が故障してそれっきりの大町公園橋では、高欄(欄干)と同じくらいまで雪が積もり(以前の記事)、中央部のわずかな幅が通路として道がついていた。今は、
かなり減った
竿燈大通りは、車道も歩道も雪がほぼ消えているが、一部区間だけ融雪装置の具合が悪いのと、日当たりが悪いのが災いして、路肩や歩道の隅に雪山が残っている。
黒く汚れて、ザラメ状の雪山。これも春が近い証
けやき通りは、車道は出ているかと思いきや…
3車線のうち、歩道側1車線が半分ほど雪でふさがっている
道路のキャパシティが大きく、これで通行に支障はないのだろうが、除雪は極力やらないことが今冬の秋田市の方針だったのだと、改めて感じる光景。
前回も紹介した、雪で高低差ができて歩きにくい、裁判所横の歩道は、
相変わらず歩きにくそう
雪の総量は減っているが、まだ多いし、ざくざく。
実は、特に歩きにくい部分は、配置上は裁判所の敷地内に回れば避けられる。敷地内は雪がなくて歩きやすいし、通るなとは書いてないので、通らせてもらった。
向こうが秋田市役所。芝生の雪が消えているのに、歩道はこんなに雪が残る
南側は日陰ではないのに、なんでここだけこんなに雪が残るのだろう。
これも以前紹介した、壊れかけの民家。この大雪で倒壊しないかと、近くを通るたびに気になっていた。
無事(?)なようで、変わらず
目立って崩壊が進んだようにも見えない。
屋根や一部の壁がないため、雪が積もる部分が少なくて大雪でも影響が少ないとか、隣のビルが風雪から“守って”くれるからだろうか。
でも、この状態だと、積雪より風のほうが怖いかもしれない。夏も気が抜けない。
※この建物はその後、2014年に解体された。この記事中ほど。
さて、路肩の雪は、気温や日光、雨で表面から融けるだけでなく、地面の熱によって地際側からも融ける。積もった雪の密度が違ったりして、中のほうからも融ける。
したがって、見かけは大きな雪山でも、中はスカスカで、ドサっと崩れたり、歩いていて踏み抜いてしまったりすることがある。(上の裁判所横の歩道なども、この点もあって通りたくない)
最近まで知らなかったのだけど、「雪根開き」や「根開き」という言葉がある。
雪が積もった場所において、木の根元から同心円状に雪が融けていくさまを指す。庭や公園でも普通に見られる光景なので、雪国に住む人なら理解できるかと思う。
「木自身が発する熱で融ける」とされることもあるが、正確には「直射日光を受けて暖められた幹からの放熱と幹に当たった日光の反射光によって周囲の雪が融けてできたもの」という仕組みだそう。(北海道庁環境生活部 自然環境課ホームページよりhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/sizenhome/100p/sizen.htm)
竿燈大通りの照明・信号柱も雪根開き?
電柱など柱の周囲でも、雪が丸く消えているのを見かける。上の理屈だったら、木でない無機物で雪根開きが起こっても、おかしくない。
上の写真の向こう側(車道側)では、上部に雪が残ってつながっていて、地際は融けて穴が開いている。
どっちの雪根開きが早いか?
※関連記事はこの記事後半
路肩の雪山にも穴が開いていた
雪の融けかたっておもしろい。
雪の穴の向こうに見えるのは、春の景色?