広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

工藤パン2013.8

2013-09-08 23:01:50 | ランチパック等パン類
8月下旬に購入した、工藤パンの商品から。(あまり新商品は見かけなかった)
イギリストースト チョコクリーム 357kcal
2012年1月からしばらく同名の商品が出ていたが、それとはパッケージの色使いが一部異なり、カロリーもやや高く(2012年版は349kcal)なっている。
食感は、ただのチョコクリームといった感じ。2012年版と違わないはず。
パンとのバランスが絶妙なのは、さすがイギリストースト。
※この年12月には別のチョコクリームが発売された(リンク先中ほど)

イギリストースト カフェオレクリーム 418kcal 8月発売
イギリストーストの派生商品では、包装のイギリス国旗の色がおかしくなっているが、これは珍しく正しい色。(パッケージにイギリス国旗を使うことについては、ちゃんと駐日英国大使館の了解を得ているのだとか)
ピーナツバターじゃありません
こちらは、クリームの中にグラニューのつぶつぶが見え、いかにもイギリストースト。
味もよかった。
別に「コーヒー味」のイギリストーストがあり(苦くて苦手だった)、それよりまろやかな味なのでカフェオレと称して差し支えない。


チョコターン 410kcal
パッケージに「なつかしの味」とあり、昔の写真や「ユ藤パン」の旧ロゴが併記されている。
たけやなどでもやっている、「復刻版」のようだ。
表面半分にチョコ
パンとドーナツの中間みたいな生地で、チョコがかかっていない側も、中にチョコが少々練り込んである。
ドーナツよりあっさりして、これはこれで食べやすい。

なお、工藤パンにはこれと似た「チョコレイ」という製品もある(? あった?)らしい。


工藤パンでは、今年5月はホームページの更新がなく、新商品の状況が分からなかった。今月9月も、今のところ同じ状態になっている。
【10月1日追記】結局、9月中の更新はなかった。5月と同様、10月1日に10月の新製品アップと同時に、何事もなかったかのように9月新製品のページが更新された。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

定山渓温泉

2013-09-05 23:55:31 | 旅行記
ヌプリ号の旅を終えて札幌に到着。ここからほぼ丸2日間の北海道滞在。順不同で記事にします。
僕が旅行する時の宿泊先は、(カプセルホテルとかネットカフェは別として)できるだけ安く、公共交通機関でのアクセスが良い場所が第一条件。だから、駅前や市街地のビジネスホテルになることが多い。
でも、今はネットの宿泊サイトで念入りに検索すれば、こんな宿もあったのかと発見できることがある。たまにはそんな場所にも泊まってみる。

今回、札幌市内の宿を探したが、トップシーズンは過ぎたとはいえ夏休み中。(だから強気な価格設定にしてあることもあるだろう)安いところは見つけられなかった。ただのビジネスホテル素泊まりで7000円とか。
そんな時に見つけたのが、「定山渓(じょうざんけい)温泉」。札幌市南西部にあり「札幌の奥座敷」と呼ばれる温泉地。

20数年前の中学校の修学旅行では、留寿都村のルスツリゾートに宿泊した。そこから札幌市へ向かう途中、バスガイドさんが「ここが定山渓温泉(の入口)です」と案内してくれたのは記憶に残っていた。
その時は、けっこうな山奥で、札幌市街地まではわりと距離がある地点だと思っていたが、所在地は札幌市南区。(秋保や作並も仙台市内なのと同じことか)

今回は、朝食付きで7000円台のプランを予約(貯めに貯めたポイントを使ったので、支払額はもっと安い)。宿の無料送迎は時間的に合わないため、往復の足代がかかってしまい、トータルでは市街地よりは高くつきそうで本末転倒のような気もしたけれど、のんびりできそうなので決めた。


定山渓温泉への公共交通機関は、路線バスのみだが、こういう温泉地にしては本数が多い。
「じょうてつバス」が、札幌駅・すすきの方面から毎時ほぼ2本(70分強、750円)と市営地下鉄真駒内駅から毎時1~2本(40分強、600円)を運行している(他社による空港や都市間バスの一部も乗り入れ)。
どちらも、車両は一般路線バス仕様だという。
札幌駅からだと1時間以上かかり、秋田駅前から五城目までと同じ。さすがにツラい。また、札幌市街地で渋滞に巻き込まれることもあるらしい。
札幌から市営地下鉄南北線で終点の真駒内まで移動(約20分)して、バスに乗り継げば、バスの乗車時間は少なくて済む(それでも40分だから、秋田駅から追分三叉路くらい)ので、そのルートで行くことにした。
運賃は高くなるが、地下鉄とバスの乗継割引制度があって、後に乗るほうの運賃が80円引きされ、計800円で済むらしい。


いざ、定山渓へ。
今春から、札幌市営地下鉄でも、乗り継ぐバスでも、Suicaで乗車できるようになった。ICカードでは、普通にタッチするだけで自動的に乗継割引が適用されるのも便利。

札幌市営地下鉄は相変わらず急加速。冷房がない(送風機はある)けれど、開け放たれた窓からトンネルの空気が入ってきて、快適。荷棚がないのは、ちょっと不便。
南北線は全駅にホームドアが設置され、今春からワンマン運転になっていた。昔は、車掌と運転士の間で「チン」とベルで合図していたものだった。
シェルターに覆われた地上へ出て、真駒内着。
ホームドアは邪魔だけど安全になった。地上だから当然だけど地下鉄の駅にしては明るい
真駒内駅のホームの窓の外は、
うっそうとした林?! 網戸があるのが家庭的。虫がたくさんいるんでしょう
駅前は、アパートやマンションが多くて店は少なく、あっさりした感じ。でも地下鉄のターミナルだけに人は多く、分散した乗り場にはバスが多く発着していた。
真駒内駅。後ろがホームから見えた林
中学校の修学旅行では、自由行動の出発地点がこの真駒内駅だった。(集合地点は中心部のテレビ塔)
真駒内出発にした理由について、「真駒内の近くにある『札幌芸術の森』に、多くの生徒に訪れてほしいから」だと話していた先生がいたけれど、それ以外に札幌市街地での渋滞を避けたい意図もあったのかもしれない。

ところで、上の写真中央に写っている、札幌オリンピックのマーク付き時計塔を見て、はっとした。
この時計塔付近でのスナップ写真が、中学校の卒業アルバムで修学旅行の1シーンとして掲載されていたのだが、どこでいつ撮影されたのか疑問だった。それが解決したのだ。バスを降りて自由行動に向かおうとするシーンだったことになる。

定山渓行きのバス乗り場は、横断歩道を渡らず、駅舎からすぐ。
事前の調べでは、すぐにバスがあることになっているが、なんとそこには、30人ほどの行列ができていた!
果たして乗り切れるか不安になっていると、大型バス・日野ブルーリボンシティ(日野純正の最後の車で、秋田にはない)がやって来た。(人の多さにおののいたので写真はありません)
当然席は埋まって、通路にも多くの人が立ったけれど、意外にも余裕があった。ぎゅうぎゅうではないので、これなら耐えられる。
道が広い北海道の大型バスは、本州のより少し長い仕様のものがあるそうで、この車がそうなのかは分からないけれど、大型バスの収容力を実感。

車内を見渡せば、温泉に行くような人はほとんどいない。用事を終えて帰宅するような人ばかり。
バスはすぐに片側2車線の国道230号線へ出て、ひた走る。郊外型店舗が並び、その裏に住宅街が続き、バス停ごとに車内が空く。
途中で国道を外れて集落に入ってまた復帰したりしつつ、真駒内駅から30分近く走って、車内の立ち客が解消。車窓はいくぶん郊外っぽくなったが、まだ家が多い。

さらに進んで、片側1車線になった(拡幅工事らしきものが行われていた)と思っていると、いつの間にか国道を外れて、「定山渓温泉へようこそ。これより温泉街に入ります」と放送が流れた(白糸の滝)。
幹線道路から、突然、温泉地にワープしたような感じ。短くはなかったけれど、あっけない移動だった。中学校の修学旅行の頃より、開発が進んだのだろう。
【7日追記】昔は、地下鉄を真駒内から定山渓方面まで(温泉までということでなく、途中の住宅地まで)延伸する構想があったらしい。具体的になっていないのは、おそらく、地形、沿線人口、財政面がネックになっているのだろう。ただ、バスの利用状況を見ると、さすが大都市札幌だと感心するとともに、地下鉄(あるいは何らかの鉄道)がもっと先へ続いていたら…と想像してしまった。

定山渓行きのバスは、温泉街の中をぐるりと周って終点の車庫へ入るようだが、泊まる宿の最寄りバス停はその名も「定山渓湯の町」。
温泉街は谷状になった川沿いで、カーブした坂(秋田のバス路線で例えれば、手形山団地線の秋田高校の坂よりは短く、新屋西線の栗田神社前の坂よりは長いけど、似ている)を下って入る。
冬はたいへんそうな坂ですな
ほぼ定刻で到着。降りたのは2人だけだった。夕方なのに、札幌市街地へ向かうバス停には5人ほどが待っていた。温泉街で勤務して帰宅する人とかだろうか。
「定山渓湯の町」(上り側停留所)
バス停にあるマークは、東急のロゴ。(ローマ字は「JOTETSU CORPORATION」)
この「じょうてつ」は、元は定山渓鉄道といって、札幌と定山渓を結ぶ鉄道を運行していたが廃止(線路跡の一部は地下鉄南北線に転用)。鉄道時代から東急傘下にあった。バス事業を廃止した札幌市交通局(札幌市営バス)の路線の一部が移管されていて、乗ってきた真駒内-定山渓の路線もその1つのようだ。

バスは大型バスばかりで、4メーカーが揃っているようだが、日野と三菱が多い印象。特に日野(いすゞと同設計を含む)が圧倒的に多い気がした。東急や小田急の中古車もあるとのこと。
日産ディーゼルのバスはこの1台しか見なかった
さすが都会のバスだけに新しい車が多かったが、ノンステップよりワンステップをよく見かけたのは、積雪地だからか。運賃箱はICカードに磁気カード、自動計数機能付きと重装備。
昼間もヘッドライトを点灯し、すれ違う時の挙手はしていなかった。
 
豊平川沿いが温泉街で、26の宿泊施設がある。収容人数が多い宿が多く、修学旅行や団体旅行に使われるそうだ。
近くには、ライオンズマンションがあったりする町もあるのだが、温泉街からは見えない。

河童の伝説があり、イメージキャラクターとしてカッパがあちこちにいる。
 
少し歩けば、自然の風景が広がる。
林の中の遊歩道は一部通行止めになっていたし、けっこう険しかったので、すぐに戻ってきたが、その気になればいい運動ができる。
ミンミンゼミが鳴いていた。(旅行中、ほとんどセミの声を聞かなかったけれど、定山渓は大合唱だった)

宿泊した宿は、団体客向けの古い部屋を、空いたシーズンに安く個人向けに売っている感じ。川沿いだけど眺めは悪い。でも、8畳の部屋を独り占めできるし、広い温泉に何度ものんびり入れるのが何より。
温泉はなかなか。塩化物泉に分類されていて、無色透明で湯の花が漂う、優しいお湯。
川から冷たい風が吹いてきて、気持ち良かった。(その真上の部屋では風を感じなかったのが不思議。谷の底を川風が流れてるから?)
団体客とかち合ったりするとうるさくなりそうだけど、そうでなければ個人的には悪くないと思う。


帰りも、真駒内までバス。今度はいすゞエルガとの共通車種「日野レインボー2【2014年11月30日訂正・レインボーは中型。これは大型なので】ブルーリボン2」のワンステップ。
温泉街からは5人ほど乗って、白糸の滝を過ぎると「このたびは定山渓温泉においでいただき、まことにありがとうございました」と放送。
以後は、来た時の逆でバス停ごとに人が乗ってくる。
真駒内まで行かずに途中で降りる人もちらほら。定期券や高齢者向けバスカードの利用者が多く、ICカードを使う人は少なかった。
札幌のバスでは、降りるバス停に近づくと、到着前の走行中に席を立って前方に歩いて来る人が、よく見受けられた。秋田とか土地によっては運転士に怒られそうな状況だし、実際問題として車内事故の可能性があり、日本バス協会の呼びかけにも反している(車内にもシールは貼ってあった)。客が多く、長い車体なので、スムーズに降車するための地域性だろうか。

そんな調子で立ち客が増えるかと思っていたら、途中から直前に別の真駒内行きのバスが合流。2台で客を分けあって、さほど混雑せずに、真駒内駅に到着した。
後ろにいるのがもう1台のバス
ただ泊まっただけだったけど、満足できた定山渓温泉だった。札幌の宿泊地の1つとして候補に入れておいて、また泊まってみたい。


最後に、ここに限らず、温泉宿の部屋におけるタオルの扱いについて、僕はいつも迷うというか困る。
一般に、宿泊客1人に対して、フェイスタオルとバスタオルが1枚ずつ割り当てられる。(温泉宿はフェイスタオルは持ち帰って良い所が多いが、今回の宿は持ち帰れなかった)
部屋には、タオル掛けが1部屋に1台置かれている。
これ
このタオル掛けは、フェイスタオルを掛けるものだろう。まず困るのは、多人数で泊まると、誰のタオルがどれか分からなくなること。【2016年2月29日追記】この点については、タオルを掛ける棒を色分けしている宿があった。この記事最後参照。
もう1つ困るのは、バスタオルってどこに掛ければいいんだろう。
今回は1人だったので、このタオル掛けに掛けてみたけれど、なんかしっくり来ない。
バスタオルはある程度乾いていたほうが気持ちいいし、湿ったタオルを例えばクローゼットのハンガーに吊るしておくのも、良くなさそうで気が引ける。

そういえば、ビジネスホテルのユニットバスでも、フェイスタオルのタオル掛けはあるけれど、バスタオルを掛ける場所がない所が多い(新品はたたんで洗面台の上の棚に置いてある)。結局、バスタブの縁に掛けてしまっている。
宿泊業界の皆さん、バスタオルのちゃんとした置き場所を設けてもらえないでしょうか。

※北海道旅行記の続きはこちら
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

121の帯と行き先

2013-09-04 23:19:44 | 秋田のいろいろ
本題の前に、小田急バスから秋田に4台が移籍している、いすゞ製大型ノンステップバス「エルガ」に、やっと乗ることができた。
臨海営業所の「989」に新屋線で。
この車は土日の13~14時台の大森山往復、曜日を問わず16時前後に秋田駅を出る新屋線、新屋西線、川尻割山線に充当されることが多い気がする。(16時台はエアロスターの929も見かける)

エルガには、秋田県外で何度か乗っている。たしかに中型ノンステップバスよりは広く感じるけれど、思ったほど広大でもない。
座席配置が都市型仕様(前方の席が少ない)なのは、広さを感じさせるが、タイヤスペースが出っ張っているなど無駄な空間が多くて、そうでもないような。

その座席配置を詳しく記すと、前輪の上の高い場所は、運転席側には座席自体がない(今の標準仕様ノンステップバスでは、ここにも席がある)。ドア側には座席があるがチェーンで封鎖されている。中央交通では、転落事故を恐れてか、ノンステップバスのタイヤ上の座席を使えなくしている。
前輪のタイヤスペースの後ろは、運転席側は、前向きの折りたたみ式の1人掛けが4席で、2台分の車椅子スペースか。ドア側は、窓を背にする優先席4人分。
したがって、段差がなくフラットな車両前半分には、8人しか着席できないことになる。

段差がある後ろは、すべて2人掛け。
シートは優先席が赤茶色、他はエメラルドグリーン。

車載機器。
運賃表示器は最近中央交通が導入している、レシップ製の液晶式。整理券発券機は、おそらく小田原機器製の使い古し(他車の使い回しか)。運賃箱は、幅が狭くてコンパクトな小田原機器製の新品(自動両替式運賃箱RX-NZS型か)。
運賃箱は自動計数機能などがない、いちばん安いタイプだと思われるが、中央交通ではほとんど見かけない最新型。中型のエルガミオの中古では、旧型の運賃箱を設置しているが、エルガは設置スペースが妙に狭いので、薄い新型を置かざるを得なかったのかもしれない。

小田急から来たエルガミオ(一部を除く)と同様、中ドアの開閉時には「ドアが開きます/閉まります」としゃべる。
運賃箱付近から前ドアにかけて、とてもワイドで、感覚としては中ドアと同じくらい。大きな荷物を持っていても降りやすい。

先日札幌に行った時、わりと新しいワンステップのエルガ(厳密には同設計の日野ブルーリボン2)に乗った。やはりノンステップよりワンステップのほうが、座席数が多くデッドスペースが少なく、車内空間を有効に使えていると思った。
段差1つでも少ないほうが助かる人もいるし、補助金などの関係もあるわけだが、必ずしもノンステップ一辺倒にこだわるべきでもないのではないだろうか。
【2016年5月29日追記】後部の段上の席は、足もとに微妙な出っ張りがある席が多く、座席間隔はややきゅうくつに感じた。はっきり言って、居住性はあまりよくない。



さて、ここから本題。一般塗装への塗り替えが進む、「三平バス」。
「139」という車両は、今までの一般塗装よりも、正面の緑色の帯が太くなっていた。
(再掲)正面と側面で同じ太さ

その後、いちばん最近に塗装された「121」では、
以前と同じ細い帯に戻った
139が唯一の珍塗装となるのだろうか。

ところで、この121、
三平バス当時の姿
正面の行き先表示に注目。
文字が下に寄っている
LEDの表示内容が、全体的に下にズレていて、系統番号を囲う枠の下辺や文字の下部が見えなくなっている。「三丁目」が「二丁目」みたいに見えてしまう(線の長さが違うから見間違えはしないけど)。
塗装変更後も、直っていない。※2014年8月29日現在も、そのまま。

LED装置そのものを物理的に車体の下寄りに設置してしまったわけではなく、LEDが集合した“画面”の中において、文字のデータが下寄りに表示されているという、ソフトウェア的な問題のように思えるから、設定をいじれば直るのではないだろうか。
テレビ受像機では、「垂直位置調整」みたいな項目が、メニューの奥深くにありますが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・ガーデンの変化

2013-09-03 23:45:37 | 秋田のいろいろ
以前の報道の通り、秋田駅前のイトーヨーカドー跡の食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店」の経営者が、9月1日でシェルガーデンから西武に変わった。
これに先立ち、8月30日と31日に休業して、店内の改装を行った。

リニューアルオープン後に行ってみたら、以前と変わった点はあるけれど、全体的には以前とあまり変わらない。
少し変わったこととしては、一部売り場が配置換えされ、魚売り場が大きくなった(対面売り場ができた)。通路は若干広くなったように感じ、陳列棚を新しくしたものもあるようだ。パン(菓子パン・惣菜パン)コーナーは場所が奥へ大きく移動し、やや窮屈になってしまった。
セブンプレミアムの乳製品やジュース類は、従来と同じコーナーと、新設されたセブンプレミアムを集めた冷蔵コーナーにダブって置かれていて、これは無駄じゃないだろうか。

レジではクラブオンポイントが付くようになったが、それ以外は従来通り。nanacoは引き続き、Panasonicの汎用リーダーを使って決済し、レシートとは別に明細が出て、ポイントは税込み100円ごとに翌月10日にまとめて付与される。
掲示によれば、サービスカウンターでnanacoのチャージができるようになった。(従来はガーデンでは一切チャージできなかった)もしかしたら、nanacoのポイントでのチャージ(電子マネーとして使えるようにする)もできるかもしれない。


今のところセール中ということもあって、いつもよりお客が多い。西武秋田店からも応援の人員が来て、整理整頓やnanaco新規作成の勧誘をしているようだ。
以上、店内は総じて以前と大して変わりがないことになる。


一方、ホームページの変化。「ザ・ガーデン 秋田店」などで検索して、検索結果最上位のページを開くと、
シェルガーデンのホームページ「秋田店 ザ・ガーデン 自由が丘 西武のご案内」
「『 秋田店 ザ・ガーデン 自由が丘 西武 』 の店舗情報については、下記よりご案内させていただきます。よろしくお願い申しあげます。」
とあり、西武秋田店のホームページへのリンクが出ている状態。

シェルガーデンの「店舗情報」では、以前は
首都圏の路線図右下に飛び地で秋田店があった

それが現在は、
秋田店が消えた

シェルガーデン側では、もう秋田店には一切関与しないと言っているようなものだ。
実は、改装に伴う休業の告知もシェルガーデンのページではまったくされず(以前の営業中の状態で止まっていた)、告知は西武秋田店のページにしか掲載されなかった。
経営企業が変わったとはいえ、引き続き「ザ・ガーデン」の名称を使うのだし、セブン&アイの仲間ではあるのだから、もっと上手に引き継ぎができたようにも思う。
この調子では、秋田店だけが、ザ・ガーデンブランドの他店と一線を画して「ガラパゴス化」することになってしまわないだろうか。

【9月13日画像追加】シェルガーデン経営時の秋田店のホームページは、こんなもの↓だった。


【9月24日追記】折込チラシについて
シェルガーデン経営当時は、折込チラシが折り込まれる前日には、レジで配り、ホームページにアップされていた。当日にはチラシ閲覧サイト「Shufoo!」でも見られた。
西武移管後は、レジでの配布は継続されたが、自社ホームページとShufoo! への掲載は廃止された模様。
チラシの体裁・内容としては、裏面の下のほうに西武の催事の告知が出るようになった程度で、大きな差はなし。

【9月25日追記】カレンダークーポンについて
ザ・ガーデン各店舗では、毎月25日に買い物した人に「カレンダークーポン」を配布している。片面が翌月のカレンダーで、裏面は切り取って翌々月に使える10%引きクーポン券(1枚に付き商品1点割引。有効期間は1週間ごとに区切られ、各週5枚)。割引券は、各店舗共通で使えた。
9月25日に秋田店で配られたものは、従来通り、首都圏店舗と秋田店が並んで掲載される全店共通のもの。事前に印刷していたのかもしれないが、今後もこの形で継続するだろうか。【2019年10月10日追記】その後も首都圏と共通で継続。

【2019年10月10日追記】2021年2月いっぱいで、ザ・ガーデン自由が丘・西武秋田店が閉店することになった。【11日補足・報道では「2月いっぱい」「2月末までに」の言い回しが見られ、2月末以前に閉店の可能性もある】※2020年でなく2021年なので、1年以上前の発表。
セブン&アイホールディングス、そごう・西武全体のリストラの一環で、西武の地方店舗で店そのものが廃止されるところもある中、秋田店は営業面積の縮小として、ガーデンのみを廃止。2010年末の開店から10年ちょっと、西武への移管から7年半での撤退。

感想としては、西武秋田店自体が閉店する可能性もあるかと思っていたが、西武本体は存続するのが良かったというかある意味意外というか。ガーデン撤退は、少し驚いたけれど、やはりなという思いも。
「西武」を名乗りながら、別棟の地下に存在したので、一体感がなかったこと【11日補足・賃料もかかる】。首都圏で展開するザ・ガーデンが、飛び地で秋田に進出し、しかも(グループ内ながら首都圏のガーデンとは別会社の)西武による運営だったため、ザ・ガーデンとしてのブランドがあいまいになってしまったこともありそう。
さらにガーデンが入るフォンテの1階にセブン-イレブンができて、セブングループ内で競合してしまったのも、一因かも。

それはともかく、ガーデンがなくなれば、ヨーカドー撤退時同様、秋田駅前にスーパーがなくなり、買い物難民が生じてしまう。現時点では後継店舗は決まっていないと思うが、スムーズに次(もしくは別の建物でも)が決まってほしい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルサン/ヒロロ/文京小

2013-09-02 22:42:10 | 津軽のいろいろ
3月末の続きなど弘前の話題。
●マルサン
弘前駅からすぐ、イトーヨーカドーの少し先に、ボウリング場やスーパー「マルサン」が入っていた空きビルがあった。その前にあった土手町循環100円バスの停留所「駅通り」は、3月で廃止されていた。
(再掲)3月撮影。右がその建物(矢印はバス停の位置)

8月下旬には、
解体中
このことも見越して、バス停が廃止されたのだろう。
 

看板は囲いがされず、まだ残っていた

※続きはこちら

●区画整理
そのマルサン跡周辺では区画整理(弘前駅前北地区土地区画整理事業)が行われている。
宿泊した弘前プリンスホテル8階の部屋から、ちょうどこの一帯が見渡せた。区画整理エリアの東端から西(弘前公園・岩木山)方向を見る形になる。
岩木山の頭は見えないが、雄大なすそ野が見渡せた
上の写真で左奥がマルサン。中央の少し右にある黒い帯は、東西方向の新しい道路がちょっとだけ完成したもの。カーブしながら手前へ延びてプリンスホテル前へつながりそうな気配。(ホテル向かいのプリンスさくら亭とその右の創価学会弘前文化会館の間に出てきそう)
弘南バスの和徳車庫は残るようだ。
右に和徳車庫のバスが写っている
新しい道は弘前公園のほうにまっすぐつながりそうにも見えるが、そこから先は区画整理の対象ではなさそうだ。

西端の現地にも行ってみた。
奥の高い建物がプリンスホテル

8月30日の陸奥新報サイトによれば、「今年度末には対象地区内を東西、南北に走る幹線道路が完成予定。」で、「幹線道路の幅を広くして両脇に雪を寄せられるようにし、新たに設置する駅前北公園は融雪システムを備えた雪置き場としても利用できるスマートパークとしての整備を検討するなど」しているそうだ。

※2017年正月の状況はこの記事後半。


●ヒロロオープン
一時ダイエー弘前店が入っていた、弘前駅前の商業ビル、旧「ジョッパル」が改装され、7月27日に「ヒロロ」としてリニューアルオープンした。
これがヒロロ
落ち着いた色調の外観となり、内部も共通する雰囲気になっていた。
元が1990年代築の比較的新しい商業ビルなので、ダイエー当時からゆとりのある設計ではあったが、それにプラスして上品にリニューアルされていて、いい感じ。(昔は天井の配管がむき出しであるなど、無機質で安っぽい感じだった)
4階にフードコート(ヒロロキッチン)があるのは昔と同じだし、2階に下りたものの家電売場の雰囲気などは通ずるものがあって、久々に内部に入って、ダイエー当時の思い出がよみがえった。
地階のスーパーなどまだ改装途中の部分(9月20日オープン)もあり、日曜日で公共施設部分が閉まってはいたが、にぎわっていた。開業1か月で60万人が訪れたという。
出入口周辺はレンガ風に(南側交差点そば)
地階にはコーヒー豆や輸入食品の「ジュピター」や地元産農産物の店があった。
リニューアル前は、南西側壁面のガラスに岩木山がデザインされていたが、リニューアルではそれがなくなって、ただのガラス張りになった模様。下から見たところ、椅子らしきものが置いてあって、外を眺められそうに見えた。しかし、そこは弘前市の施設「ヒロロスクエア」(市民文化交流館ホールなど?)であり、この日は閉まっていて入れなかった。

「ヒロロ」のロゴは、左下向き矢印と正方形を組み合わせている。
ドアのガラスは「ロロロロヒロロロロロロ」

※続きはこの記事後半

●土手町循環バス停留所
ヒロロオープンに伴って、土手町循環100円バスは経路が一部変更され、2つのバス停が新設され、
中央通り二丁目→並木通りバスターミナル前(新設)→ヒロロ前(新設)→弘前駅前(降車専用・6番のりば)→弘前バスターミナル→弘前駅前→大町一丁目→大町二丁目
となった。

まず、ヒロロ前。
バス停名は手書きなんだろうか、独特の書体
なぜか、おなじみの100円玉のキャラクターがいない、一般路線バス仕様のポールが置かれた。
 南側出入口のすぐそば、ポストの所に設置された
ヒロロの前だけに、降りる人は多いようだ。乗る人は向かい側の大町一丁目(旧ジョッパル前)かな。(大町一丁目のポールは未確認)

並木通りバスターミナル前。
「り」が特に独特
弘前公園方面から来てバスターミナル内に入るバスが左折する交差点の直前、イトーヨーカドーの建て増し部分(西側)の自転車置き場付近、ケヤキの木のかたわらに設置された。
 
イトーヨーカドーの出入口にはちょっと遠い(雨や積雪時は困る)し、交差点の直前だし、いまいち中途半端な位置のような。

乗車と降車が分離された弘前駅前では、6番乗り場が降車専用になった。
新たにポールが立った
屋根のない中途半端な所に、見たことがないタイプのポールが立っていた。
「弘南バス」と書いてなく、デザインも変わっている(赤と白の色は一般タイプを意識したか)
※乗車した模様はこの記事後半
※降車専用のポールは、2015年春までに別のものに替わった。この記事末尾。


●文京小改築
冬に紹介した、弘前市立文京小学校の校舎建て替え。現在のグラウンド部分で建設が進んでいた。
南寄りは3階まで完成している?
南面は足場が取れていて、
外壁が姿を現していた!
他の弘前市立学校とは違い、コンクリート打ちっぱなし風の外壁のようだ。小学校にしては、ちょっと重たい雰囲気がしそう。
1フロアに付き[4室+トイレ(?)+1室]という配置らしい。普通教室になるのかもしれないが、ベランダ(バルコニー)はない。窓の下には赤茶色のレンガ風の帯があり、そこからFFストーブの給排気筒が出ている。(当然ながら集合煙突はない)
いちおう南向きだけど、すぐ隣に建物があるので、日当たりや通風はどんなもんだろうか。

※その後はこの記事中ほど
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヌプリで山線を行く

2013-09-01 23:23:38 | 旅行記
前回の記事最後で、ホームから車内を覗きこんでいたのは、この方。
まんべくん!
蟹、ホタテ、アヤメを組み合わせた、長万部町のイメージキャラクター。
そういえばこういうのもいたなと思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここ何年か、ご当地ゆるキャラが乱立している。
最初は秋田県の「スギッチ」や彦根の「ひこにゃん」のような、単にかわいいだけだったのが、やがて奇抜な言動をするものが現れて人気を呼ぶようになった。そんなキワモノゆるキャラとして、今は「ふなっしー」が全盛だけど、走りがまんべくんだったのではなないだろうか。
まんべくんは2003年に登場。やがてツイッターを使い始め(札幌の企業に委託していた?)、毒舌で話題を集めるも、2011年にその発言内容が物議を醸して、その後は町と委託会社でごたごたしたらしく、どうしていたかと思っていたが、ご本人は元気に出迎えてくれた。

ヌプリが長万部に到着する前、車内放送でヌプリスタッフが「ホームでまんべくんが皆様をお迎えしております」と放送した。たしかに、事前の情報でもそんなことが書いてあった。
ところが、列車が駅に到着しても、ホームには誰もいなかった。

それから数分経って、やっと、まんべくんがホームにやって来た。
“重役出勤”みたいで、さすがまんべくん。しかも、普通こういう場合って、役場の人とか誰かが付き添って来るものだが、まんべくん1人で現れた。1人で跨線橋を上って下りたのか。
前回の写真の通り車内を覗いたり、カメラに急接近したり、ゆるキャラらしからぬ奇抜な行動は健在。


長万部では降りた人はほとんどなく、新たに乗り込んだ人のほうが多い(10人もいないけど)。
札幌から来た「ワッカ」号が到着し、10時21分、入れ違いにヌプリが発車。まんべくんが1人で見送ってくれた。(この後、まんべくんはワッカの出迎えに回ったのだろう)

ヌプリは、いよいよ“山線”区間へ入り、観光列車らしくなる。
小樽までは140.2キロ。停車駅は、黒松内、ニセコ、倶知安、余市。かつてここを走った、急行「ニセコ」や特急「北海」とおおむね同じようだ。
黒松内以外は聞いたことのある地名だが、こんな場所にあったのか。

北海道の車窓といえば、広々とした、あるいは荒涼なものを連想するけれど、山線は山線というだけにそうではなく、線路沿いすぐまで木々が生い茂る区間が多いように感じた。でも、本州とはどこか違い、やはりこれも北海道の風景の1つなんだろう。
所々、木々の間に広いトウモロコシ畑が広がる。
穂が出ていた
国土交通省の「清流ランキング」上位の常連である、「尻別川」と寄り添うように進んでいく。
たぶん尻別川
1分停車の黒松内(10時43分)を出ると、「みなさん、こんにちは」と年配の男性による車内放送が流れた。
上りワッカと下りヌプリの黒松内-倶知安間で行われる、「羊蹄まちしるべ研究塾」による地域紹介のガイド。
ガイドの内容は地名の由来、アイヌや方言などの文化、動植物など多岐にわたり、とてもためになった。走行中はしゃべっていない時間のほうが短いくらい熱心に話してくれたが、決して耳障りでなく、飽きなかった。
この日ガイドしてくれた男性は、話し方もメリハリがあって聞きやすかった(ご本人は「年寄りなので声がしわがれていますが」などと謙遜されていたが)。ひょっとしたら、元学校の先生だった方とかじゃないだろうか。
本来ならJR側でガイドをするべき(バスガイドとかJR東日本のリゾートしらかみを考えれば)なのかもしれないし、地元の好意に甘えているようにも思えるが、これはこれでユニーク。今回のヌプリの旅で、いちばん印象的なものだったと言っていい。

ガイドで知ったことをいくつか。
・長万部以前から、沿線の所々で小さな赤い実を付けた低木があったが、それは「エゾニワトコ」。
・北海道弁(アイヌ語でなく)として、「あずましい」「がおる」「ばくる」「じょっぴんかける」を紹介。→あずましいは、津軽弁でもおなじみ。じょっぴんかけるは施錠すること。
・キタキツネは近年、青森でも見つかっている。青函トンネルを通って渡った(監視カメラで目撃されている)。→青函トンネル開通時、新聞で専門家がそういう可能性を指摘していたのを読んだ記憶があって、子どもながら信じられなかったが、現実になったとは!
・狩猟民族であるアイヌの人々は、野生動物を神聖視した。ただし、エゾリスだけは忌み嫌い、姿を見ると猟を中止して帰るなどしていた。→この後、エゾリスを目撃してしまった!(別記事にて)


動物といえば、先頭の自由席・1号車に、「ヌプリシート」なるものが設置されていた。
 

 
春・キタキツネの草原、夏・エゾヒグマの山、秋・エゾリスの散歩道、冬・クマゲラの森
記念撮影用に、北海道の四季と動物のぬいぐるみなどで装飾された座席。譲り合って撮影する場所で、ずっと座っていてはいけない。4種類あり、本来は4両に1つずつ設置する(指定席の場合は発売しない席となる)のだろうが、車両変更に伴って1か所にまとめたようだ。また、本来は壁面にも装飾(イラスト)があるらしいが、それは省略されていた。
ヌプリでは、1つ前の座席も「撮影用スペース」として、座れないことになっていたので、1号車では12名分の席が減っていた(着席できなくなっていた)ことになる。それでも充分に空席があったけれど。


左車窓にニセコ連山が見えてきて、11時29分ニセコ着。9分停車。
右がニセコ連山
国鉄時代は、カタカナの駅名といえばニセコと滋賀県のマキノしかなく、ニセコのほうが先にできたので元祖・カタカナ駅と言える。
隣は「昆布」駅
この列車の本来の目的地であり、専用観光バスが接続する駅だけに、降りた人も乗って来た人もいるが、僕のように乗り通す人もいる。全体の客数は、函館発車時よりはやや増えたが、空席のほうがずっと多い。
のどかなホーム
山あいの町の駅といったたたずまいのホームでは、停車時間を使って「ニセコ駅前温泉綺羅乃湯」による特産物の販売。ニセコミルク工房の飲むヨーグルト(車内販売があれば、ここのアイスクリームも食べられたのに)や地酒やお菓子が並ぶ。
長万部からはサラリーマン風の一団も乗っていたが、その方々も含めてほぼ全員がホームに出て来たので、それなりに売れていた。
濃厚なのむヨーグルト(150円)。ホルスタインと「ブラウンスイス」という品種の牛乳らしい
ここでも、
ゆるキャラが登場
ニセコ町マスコットのアカゲラ(クマゲラではない)の「ニッキー」。こちらは正統派ゆるキャラか。



羊蹄山が右側に見えるのだが、上は雲がかかっていて山すそしか見えない。
それでも、富士山のような大きな山であることをうかがわせる。

11時53分、倶知安に1分停車。
途中、銀山駅で5分運転停車して、普通列車と交換。


12時39分、余市着。8分停車。久々に大きな町という感じ。ニッカウヰスキーの創業地であり、ソーラン節の発祥地(有力な説ということらしい)やリンゴなど農業もニシンなどの漁業も盛んな土地でもあるという。

ここでも、ホームで「余市町観光物産センター・エルラプラザ」による販売。
地元産のリンゴを使ったアップルパイが名物(山本観光果樹園で製造し、エルラプラザで焼いた)だそうで、その焼きたてを1個300円で売っていた。
車両変更によって車内販売が中止となった「ヌプリ」の下りでは、函館を出て以来初めての食べ物を入手できる場所となる。(ニセコのは、酒粕どら焼きと酒まんじゅうとか、基本的にお土産用お菓子なので)
アップルパイ
シナモンが入っていない、サクサクタイプ。リンゴも大きいのが入っていて、おいしかった。

でもエルラプラザ自体が駅の中にあって、そこでリンゴやワインのアイスクリーム(ジェラート)を売っているらしい。8分停まるんだったら、改札を出て買えば良かった…

ホームでは、役場か観光協会か何かの人が何人も出て町のPRが熱心に行われ、宅地の分譲まで宣伝していた。
「どうぞ」と何かを手渡された。ポケットティッシュ? いや、赤くて丸いものが入っているからあめ玉?
ミニトマト「アイコ」でした
申し訳ないけれど、僕はトマト(ミニトマト含む。煮たのは大丈夫)がかなり嫌い。
でも、もらってしまったからにはいただきました。旅行中の野菜不足解消にもなるし。
たしかに甘くて、昔のトマトよりは食べやすい。でも、やっぱりトマト独特の味と食感はする。(トマトが苦手な人って、食感がダメという人が多い。だから、いくら甘くなったとしても、好きにはなれないと思う)

そして、またまた、
ゆるキャラ!
リンゴの顔でニシンを腰にさした「ソーラン武士」。これはテレビで見たことがある。
運行初日だけ出迎えとリーフレットにあったが、それ以外の日でも来てくれたらしい。


余市を出ると、わずか21分で終点(北海道式の言い方では「終着」)・小樽。
左車窓に日本海が見え隠れするようになった。(アップルパイを食べるのに集中していたため、写真はありません)
3時間前には右側に太平洋を見ていたのを思えば、長いようで早い旅だった。1つの列車で太平洋と日本海が見られるのって、他にはあまりないのではないだろうか。

国鉄型気動車に標準搭載されているオルゴール「アルプスの牧場」が中途半端に鳴って、252.5キロ、5時間の旅が終わった。
※国鉄では、客車は「ハイケンスのセレナーデ」、電車は「鉄道唱歌」と放送で使うオルゴールの曲が決まっていた。客車と電車では曲の終わりでオルゴールが自動で止まるが、気動車のは止まらない構造なのでフルコーラス流れないことが多い。ちなみにJR北海道の新しい特急車両では、種類にかかわらず3曲とも電子チャイムで搭載(アルプスの牧場もフルコーラス演奏される)されており、終着駅の放送などで聞くことができる。
車両変更で車内販売がなくなったのは残念(アイスクリームが食べたかった! それに昼食の駅弁も)だけど、沿線のガイドやホームでの出迎えなど、楽しんで乗車できた。観光路線として今後の発展に期待したい。
【4日追記】今期は函館-小樽の「ヌプリ」と長万部-札幌の「ワッカ」で運転区間を分けて刻んで運転したが、昨年度は「ヌプリ」単独で札幌-函館間を通しで運転されていた。利用状況や所要時間、そもそも通しでなくニセコへの観光客輸送が目的という列車の性格を考えれば妥当なんだろうけれど、特にヌプリが長万部止まりでは、その先(大沼や函館)へつながりづらい。函館方面へは通しての運転があっても悪くないのではないだろうか。

【2014年6月12日追記】翌年2014年夏の状況。
当初から毎日「ニセコエクスプレス」車両での運転。(キハ183系は8月から運転再開予定なので、車両に余裕はできているはずだが)
函館-札幌で1往復(札幌発7時57分、函館発13時55分)と、減便・区間延長となった。札幌発が「ヌプリ」、函館発が「ワッカ」と上下で愛称が異なる。



この後、道内で3つの(臨時でない定期の)特急列車の指定席に乗ったが、いずれも隣の席にも人がいた。車内販売が買いにくいし、弁当も食べにくい。
今回の旅行で、のんびりと列車の旅を楽しめた数少ない列車でもあった。



小樽から先も函館本線は札幌方面へ続くが、電化されて列車本数が増える。すぐ接続の快速電車で、札幌へ向かった。
小樽を出ると、石狩湾(日本海)すれすれを走る。
すぐ外が海
海の家らしきものがあり海水浴をしている人たちがいた場所もあった。

小樽から40分ほどで着いた大都市札幌は、先ほどまでののんびりした旅とは別世界の喧騒に包まれていた。
次の記事はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする