広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

かなやの鮭飯

2013-09-24 22:42:23 | 各地お土産・食べ物
北海道旅行記(前回の記事)、今回は駅弁。
函館と札幌の途中にある長万部駅の駅弁「かにめし」は、1950年から続くもので、北海道の駅弁の中でも、あるいは全国にいくつもあるかにめしの駅弁の中でも、いずれも代表的なもの。
駅弁としては、長万部駅から遠くない森駅の「いかめし」が全国的には有名だけど、現地での入手のしやすさ(後述)や食事としての実用性からすれば、かにめしのほうが上ではないだろうか。(長万部駅には、別業者による「もりそば」もある)

長万部のかにめしの製造元は、「かにめし本舗かなや」。駅弁屋のほかにドライブインもやっていて、膳形式のかにめしを中学校の修学旅行で食べたことがある。
駅弁は、長万部に停車する特急「北斗」「スーパー北斗」の車内で予約購入することができて、便利。(事前に予約センターへ電話するか、当日の車内で長万部到着1時間前までに客室乗務員に予約。長万部で積み込んで、できたての温かいものを席まで届けてくれる)

今回の旅行でも食べたいと思っていたが、出火事故に伴う一部列車の運休で車内は混んでいるから、隣に人が来そうでゆっくり食べられなさそう。どうしようかと思っていると、意外な入手方法があった。
札幌市の大通公園沿いにある百貨店「丸井今井札幌本店」の大通館地下1階に、かなやの店舗があるのだった! そこで買うことにした。

荷物もあるし暑いので、札幌(地下鉄駅は「さっぽろ」)駅から1駅だけど地下鉄で移動。南北線と東豊線が並行しているが、気分で東豊線を利用。
東豊線大通駅で下車して、案内に導かれるままに丸井今井の中へ入ると、奇跡的なことにすぐにかなやの店があった! (よく分からないけど、南北線だと別のフロアにつながっている?)
デパ地下にあるお惣菜屋さんの1つといったたたずまいの店。

実は今回、かにめしも食べたかったけれど、長万部の本店と札幌の丸井今井でしか購入できない(車内では基本的に買えない)という、別の弁当も気になっていた。
店のショーケースには、各種弁当のサンプルが並んでいたものの、実物は、駅弁でおなじみのかにめしがあるだけ。

店の人に尋ねてみると、どこかへ電話をかけてくれて「10分ほどお待ちいただければ、お作りいたします」とのこと。別の場所で調理して持ってくる形式らしい。(タイミングによっては、もっと待たされたり購入できない場合もあり得るでしょう)

ということで頼んで、10分後にホカホカのものを購入。丸井今井のテナントなので、Edyや各種商品券が利用可能。
鮭めし弁当 840円
ホームページでは「鮭めし弁当」、掛け紙では「長万部名物 鮭飯」で「あきあじめし」とかなが振られている。
かにめしの掛け紙は青系統なのに対し、こちらは鮮やかな黄色。
あきあじめし
そう、これはかにめしの蟹を鮭に置き換えたバージョンなのです。

ご飯の上に、刻んだタケノコとともに、ほぐして炒った蟹or鮭が敷き詰めてあるのは、両者まったく同じ。錦糸玉子とグリーンピースが散らばり、漬物や缶詰のミカンなども共通。折(容器)も同じはず。

鮭飯ならではなのは、衣がついた鮭の切り身が載っていること。ホームページによれば「一度揚げてから甘辛のタレに漬け込んだ濃厚な味わいの鮭をトッピング」。
あと、かにめしではご飯の上にシイタケと梅干しが載るのに対し、鮭飯では紅しょうがが載っていた。

さすが、あのかにめしと同じ製造元が同じ製法で作っただけあって、おいしかった。タケノコの食感がいいアクセント。
切り身の鮭の味も好み(骨がまったくなくて食べやすかった)。これが楽しめる分、得な気分?!

かにめしとの価格差210円。秋田の大館駅の花善の「鶏めし」850円と並んで、コストパフォーマンスも味も抜群の駅弁ではないでしょうか。


でも、かにめしも食べたかったような…
そんな方には、同じ折に蟹と鮭、さらにホタテ2つまで載っけた「蝦夷めし弁当(1365円)」というのもあり、札幌店では予約なしで購入できるらしいです。


最後に、かにめしや鮭飯の名脇役。
折の隅っこに入っている海苔の佃煮みたいなヤツ。(上の写真では右下)
ワカメ、こなご(イカナゴ)、ヒジキ、蜂蜜、唐辛子などが原料で、海苔は使っていないそうだ。この佃煮だけを「おしゃまんべ物語」として商品化されていて、札幌店でも購入できた。
840円の瓶詰めもあったけど重いので、150g420円のパックを購入。
おしゃまんべ物語
お土産にしたら、好評でした。

駅弁屋がテナントとしてデパ地下に入るなんて、他には崎陽軒が東京駅の大丸に入っているくらいしか思い浮かばないけれど、こういう買い方も悪くない。

※旅行記の次の記事はこちら
コメント (2)
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