麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

お芝居を観たい人々の、潜在。

2012年12月25日 | 鑑賞

2012年12月25日、朝の風景。



そうして、ここからは昨日の話。

劇団昴の音楽朗読劇
『クリスマスキャロル』
(於/あうるすぽっとホワイエ、
原作/チャールズ・ディケンズ、
翻訳/松本永実子、脚本/菊池准、
演出/河田園子、音楽/上田亨)

開場まもない1時40分に会場に入るも
100ある席は、もうほぼ埋まっていて
次々と椅子は追加され、開演時には
およそ130となり、立ち見も出た。

入場無料。
クリスマスにふさわしい演目と
条件も重なり、ちびっこの姿も
随分と沢山あった。

集客に苦心する演劇界、いや
昨今は芝居の世界に限らないな、
きっと

会社で言うところの営業にあたる
制作が、いわばその最前線で
日夜戦っている訳だけれど、
企画によってはこのように
多くの集客が可能なのだと、
潜在的には、お芝居を観たい
って層が当たり前のこんこんちきだが
確実にいるのだと再確認させてくれる
公演であった。


あまり強調したくはないけど
無料ってのは大きかったと思う。
となれば、永遠の命題だが
チケット代に頭を悩ますのである。
      
ま、お金といえば『~キャロル』の
主人公はけちで有名なスクルージ。
彼を取り巻く多くの人や精霊が
登場する物語・・・と、
うまく話が繋がったところで本編へ。

まずは完成度の高い舞台でした。

長い歴史を積み上げた劇団の
財産演目の「風格」が薫るレパ。

たった七人の俳優が様々な役を担う、
その構成には微塵の綻びもない。
まず戯曲が素晴らしいのだが、
序幕の、木の椅子を積み上げた
舞台美術よろしく、その本の上に
河田園子の演出がすっくと立っている。
潔く、優しく、温かく。

劇場のホワイエのため演劇的照明もなく、
けれども生ピアノという贅沢に、
役者達の簡素な小道具使いで、
十二分に笑えて泣ける
『クリスマス・キャロル』であった。

足を運んだ者にとって、
最高のクリスマスプレゼントとなった。
    
本日もまもなく13時から公演あり。
きっと今日もいっぱいの人だろう。


今朝の東京の、とある運河。
水鳥の家族がすいすい泳ぐように
池袋の劇場に家族が集うことだろう。

※解り辛いのですが
写真下に泳いでます


コメント
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