麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

幻影正々堂々の邯鄲

2017年03月20日 | 制作公演関連
邯鄲は地名である。
中国の河北省南部に位置し、
始皇帝の出身地としても知られる。

ただ多くの人は「邯鄲」イコール
「邯鄲の夢」ないし「邯鄲の枕」の
イメージで日常使っている、
と思うのだけれど、どうでしょう。

「何なに?」という方のために書けば。

一人の青年が楚を目指す旅の途中、
邯鄲の地で道士から枕を借りて眠る。
長い夢で、栄華を尽くす一生を送るが
覚めた時、粟飯も炊き上がらない
短い時間だったという『枕中記』から
生まれた故事で冒頭の言葉達の他
「一炊の夢」も同義語として有名。

この「そもそも」の話から
能の『邯鄲』は成立している。
それを更に三島がアレンジしたのが
『近代能楽集』の一曲であり、
J-Theaterが来月公演する舞台でも
山田栄子らの出演でお届けする作品。



主要キャストは・・・
『枕中記』の書生・盧生に当たる
主人公・次郎に米川塁と恩田匠。

その乳母だった菊に山田が、
美女は戸田梨恵と酒井冴希。
以下文末の配役となる。

最近ダンスが多用されている拓生演出。
「邯鄲」においても盛り込まれる。
無論〈Jの三島〉の特色とも言える
能管・やすだまことの生演奏は必須。

上演日は以下の4ステージ。
11日15時半◇
12日16時◆と19時半◇
13日19時半◆

◇次郎=米川、美女=酒井
◆次郎=恩田、美女=戸田

配役(前述以外)
踊り子=赤松みなみ、三浦小季、山口笑加
紳士=坂口寿一、伊谷厚彦
秘書=中井亮
老国手=田辺誠二
医師=篠崎旗江、椎江将志

なお、能管以外のスタッフは・・・
舞台監督=小林岳郎、照明=APS、
音響=小森広翔、作曲家=高橋たかふみ、
振付=三浦小季、歌唱指導=坂口寿一、
衣裳=竹内陽子、制作=高橋俊也

12(水)夜の回終演後、アフタートーク。
ゲストは川口典成。
小劇場B1(下北沢)にて。
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