しこたま呑んで帰ったアキラは、
ふらつきながら服を脱ぎ出した。
「寝るの?」と訊くわたしに、
ウコンを一気飲みしてから
「明日朝早い」と投げるように言う。
「蒲団、敷く?」わたしは問いつつ、
その手は押入を開けていた。
物語風な書き出しになりました。
実際フィクションなのだけれど、
僕がよく知っている夫婦の
とある日の実話が下敷きなのだ。
そして。
帰宅したのが女性で迎えたのが男性。
恐らく。
〈酔っ払って帰宅した男性を
甲斐甲斐しく世話をする女性〉
という絵を思い浮かべた方が
多いのじゃないかしらん。
アキラ、わたし、ウコン一気飲み
と、誘導するよう書いてはいる。
ただ。
根底にある「思い込み」の上に、
それはチョコンと乗っているだけ。
性差とはいったい何だろう、
と冒頭の風景を眺めながら、
或いはありふれた日常のヒトコマ、
さらには具体的に「それ」を
テーマにした討論を聞き、
思いを馳せたり馳せなかったりする。
作文は「馳せちゃった」結果
書き始めたのだが、すぐ消沈。
改善されてはいるが未だ「男社会」
であり続けるこの国において、
早く対等な時代になって欲しい。
そう願う一方で、一部にだが、
歪みも散見するので、それはそれで
しっかりとチェックしていきたい。
並行して、というか寧ろ喫緊に
LGBTのもろもろも解決しなければ、
なのだけど、慌てすぎると逆に
うまくいかない問題でもあり
・・・肩肘張らずに行きたいっす。
少々、大風呂敷を広げすぎたな。
題名の『右近と左近』は冒頭の
作文の「ウコン」と絡みつつ・・・
奈良時代の令外官(りょうげのかん)
に近衛府、中衛府等があって、
のちに中衛府は右近衛府に、
近衛府が左近衛府に改組された。
いわゆる役所であるから、
大将に始まり、将曹、番長など
階級が様々あって、例えば
新田義貞は「左近衛中将」。
・・・これじゃ日本史の授業だ。
つまり。
右近衛と左近衛は(律令制では
左が上位とはいえ)対等な立場で
同じ仕事をしたわけである。
まぁ、そーゆー願いを込めて
使ってみたわけであります。
ふらつきながら服を脱ぎ出した。
「寝るの?」と訊くわたしに、
ウコンを一気飲みしてから
「明日朝早い」と投げるように言う。
「蒲団、敷く?」わたしは問いつつ、
その手は押入を開けていた。
物語風な書き出しになりました。
実際フィクションなのだけれど、
僕がよく知っている夫婦の
とある日の実話が下敷きなのだ。
そして。
帰宅したのが女性で迎えたのが男性。
恐らく。
〈酔っ払って帰宅した男性を
甲斐甲斐しく世話をする女性〉
という絵を思い浮かべた方が
多いのじゃないかしらん。
アキラ、わたし、ウコン一気飲み
と、誘導するよう書いてはいる。
ただ。
根底にある「思い込み」の上に、
それはチョコンと乗っているだけ。
性差とはいったい何だろう、
と冒頭の風景を眺めながら、
或いはありふれた日常のヒトコマ、
さらには具体的に「それ」を
テーマにした討論を聞き、
思いを馳せたり馳せなかったりする。
作文は「馳せちゃった」結果
書き始めたのだが、すぐ消沈。
改善されてはいるが未だ「男社会」
であり続けるこの国において、
早く対等な時代になって欲しい。
そう願う一方で、一部にだが、
歪みも散見するので、それはそれで
しっかりとチェックしていきたい。
並行して、というか寧ろ喫緊に
LGBTのもろもろも解決しなければ、
なのだけど、慌てすぎると逆に
うまくいかない問題でもあり
・・・肩肘張らずに行きたいっす。
少々、大風呂敷を広げすぎたな。
題名の『右近と左近』は冒頭の
作文の「ウコン」と絡みつつ・・・
奈良時代の令外官(りょうげのかん)
に近衛府、中衛府等があって、
のちに中衛府は右近衛府に、
近衛府が左近衛府に改組された。
いわゆる役所であるから、
大将に始まり、将曹、番長など
階級が様々あって、例えば
新田義貞は「左近衛中将」。
・・・これじゃ日本史の授業だ。
つまり。
右近衛と左近衛は(律令制では
左が上位とはいえ)対等な立場で
同じ仕事をしたわけである。
まぁ、そーゆー願いを込めて
使ってみたわけであります。