坂口安吾先輩は印哲で、私は中哲だった。
あ、えと大学の学科のことです
西洋の主たる生活文化にキリスト教が
深く関わるように、
東洋には仏教が広く広く連関する。
さて、印度哲学科では深く学び、
中国哲学文学科は浅くしか触れない
幾つかある学問の一つに【三密】がある。
仏教用語で、身密、口密、意密の総称。
わかり易く言えば、順に、身体、言葉、心を指し、
仏教の生命現象はこの三密からなるのだ。
いきなりどうした?
と言われそうだけれど、
昨日が御釈迦様の誕生日だったゆえ。
そして、言うまでもなく「2020年の三密」とは全く関係がない。
釈迦は何を思っているだろう。
Wikipediaによれば・・・
釈迦は「シャーキヤ」という出身部族名、
または領国であるシャーキヤ国から来た尊称。
さらに言えば、サンスクリットの
「シャーキヤ族の聖者」を意味する
シャーキヤムニ(釈迦牟尼)の略称とも。
この釈迦牟尼は、他に「釈迦牟尼仏」、
「釈迦牟尼世尊」等とも称され、
我が国においては、仏様、釈尊などとも呼ばれる。
釈迦は母マーヤーから生まれ出て七歩あゆみ、
右手を上に、左手を下に向けて
「天上天下唯我独尊」と発した。
……これはわりと有名か?
この頃の名をシッダールダ。
こちらはほぼ知られていないだろう。
16歳または19歳でヤショーダラーと結婚し、
息子ラーフラを誕生させて、29歳で出家。
というあたりも知っていたら凄い。
が、苦行の中で出会う少女は有名。
その名はスジャータ。
あの、コーヒーに注ぐミルクの商品名は彼女由来。
彼女が与えた「乳粥」により、シッダールダは心身ともに復活。
ついに解脱し「仏陀」となる。
・・・この調子だと「大河ブログ」になっちゃうから
一気に話をハショろう。
つづきがあれば又の機会に。
とはいえ、無理苦理まとめたいとは思う。
仏陀の晩年。
最後の伝道の前に安居を開く。
そしてラージャグリハに向かうのだが……。
僧侶たちが一定期間、集団で修行する
安居(あんご)が、坂口安吾のペンネームの由来、
と言われている。
以上、三密と闘う春の雑学。