8月6日、大船駅が最寄の鎌倉芸術館へ。
鎌倉演劇鑑賞会例会
劇団俳優座『血のように真っ赤な夕陽』
(作/古川健、演出/川口啓史)は
神奈川に入り、三都市目。
鎌倉芸術館といえば竹林である。
いうまでもなく、鎌倉の竹林の代表は報国寺だが、
ホール中庭の景色も大変に乙だ。
5日は夜公演、茅ヶ崎から二駅の藤沢泊。
朝、一駅移動して、6日の昼公演の準備。
そんな疲れを癒す緑である。
昔は大きな船が入ったからという、まんまな由来、
粟を積んだ船が出入りしたことから「粟船」、
それが転じて、あるいは丘の形が船形など諸説ある
この地には2000年まで映画スタジオがあった。
跡地に建ったのが、芸術館……そしてショッピングモール。
いかに松竹大船撮影所が巨大だったかがわかる。
イトーヨーカドーなどが入った商業施設の
すぐ近くの交差点は今も「松竹前」だ。
先人たちが創造に汗した場所で、我々は演劇を。
満州の物語。戦争の悲惨は避けては通れない。
ヒロシマの日に。
中庭に限らず緑の多い劇場周辺は蝉時雨。
夏を強く感じながら。
76年前の夏にも想いを馳せながら。