埼玉県本庄市から利根川を渡れば、群馬県伊勢崎市だ。
伊勢崎駅は、新幹線が停まりそうなフォルム。
駅を出てすぐのインフォメーションには「もじゃろー」がお出迎え。
8月20日、この日から緊急事態宣言が発出された群馬県。
伊勢崎文化会館への入館時、検温は勿論だが、
住所氏名に加え、細かなチェック用紙に記入が必須。
いつにも増して注意しながら準備を進めた。
小ホールは、こぢんまりとした550名キャパ。
客席とのまとまりの高い演劇にはうってつけの大きさだ。
実際、一体感の強い2時間35分となった。
一方で。通常は舞台袖に、まず置いておく大道具や照明の
スペースがなく、廊下や大ホールの倉庫などに一旦逃げるなど
工夫が必要だったが、そこは劇団で培った経験値でクリア。
クリアといえば。
宣言下、会館使用延長はできません、との要請に対し、
21時58分で完全退館というミッションもクリアした。
と順番が逆になったけれど、いせさき演劇鑑賞会の例会は
益々厳しいCOVID-19禍、あたたかい一夜となった。
そして再び利根川を越えて、今日は深谷で千秋楽。
・・・そう、現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』の
渋沢栄一の地元での公演が、
2021年夏の『血のように真っ赤な夕陽』巡演、幕引きとなる。