麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ユニ〈前編〉

2023年07月16日 | スポーツ

平松「コージさんが広島ファンなのは、

みんな知ってることですよ、でも。

いや、だからこそ、これはね

(パンフレットの写真を指差して)、

もー完全にカープじゃないですかぁ」

コージ「いやいや、平松さんさぁ、

確かにそう言われるのは解るよ。

でも、このデザインは〈熱く闘う〉って

チーム指針イコールの赤! そこよ」

田代「とすれば(パンフの別頁を開き)、

これとか(更にめくって)こっちか、

(同じ頁の他を指して)こっちでも

全然いいじゃないですか?」

コージ「あっ、鯨党はやっぱ平松に乗るか」

岡田「まぁまぁコージさん熱くならないで。

今時ベイスターズを〈鯨〉って誰も言わないよ」

コージ「こら岡田。この話に入ってくんのは

10年早いわ。鯨も虎もシマシマがいいんだろ」

 

 

そんな架空の会話が浮かんだのは、

とある夕刻、女子野球の練習を終え、

ユニフォーム姿で帰る小学生たちと

行き違ったからである。

 

上が赤、下が白、ボタン周りのライン等々、

全てがカープのビジターユニに酷似していた。

 

ある家族は自転車で、別の家族は車で、

ワゴンに複数で乗り合わせる組もあった。

・・・そんな風景と遭遇して、

ふと、ユニフォーム決定会議を

勝手に妄想したのだった。

 

  

 

例えば、高校の全国大会常連校には

伝統のユニフォームがあり、

つまりは深い歴史と、そこに憧れが生じる。

 

中学時代、バレー部の二個上の主将が

神奈川の名門・藤沢商業(現藤沢翔陵)へ。

夏休みの練習にOBとして参加した際、

クタクタになった練習用ユニをくれた。

あの紺色の、左胸に「藤商」の白文字。

その時の感動たるや……。

 

そうそう、我が柿生中学バレー部のユニは。

僕の入った頃は上が白、下が青の銀パン。

袖と脇に青の二本ライン。襟と袖口も青。

下は脇に白ラインだった。

なかなか格好良かったが、弱小だった。

 

我々の入学とともに顧問もかわった。

彼は白は弱そうに見える、威圧感のある黒だ!

という信念を持っていた。

部員は「悪者みたい」と受け入れなかったが、

秋、3年生が引退し新チームになるや、

夢を実行したのだった。

 

(つづく)

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