俳優座演劇研究所の今年の一年生の
中間発表を、やはり「身辺雑記」で
アップしたので(10/4付弊ブログ)
二三年の発表会も同じカテゴリーで
紹介します。
劇団俳優座演劇研究所 30・31期生
中間発表会
『SAME TIME NEXT YEAR』
作/バーナード・スレイド
訳/青井陽治、堤孝夫
指導・演出/堀越大史
時/2020年10月7日~9日
於/俳優座5階稽古場
あけて今日は千秋楽である。
本来なら先に終幕した32期生と
劇団員は四月に対面しているのだ。
が、今年はCOVID-19禍により
交流ならず、授業開始も遅れたので
まだ顔と名前の一致に至らない。
一方、上級生は劇団公演のサポートや
彼ら自身の発表会も見ているから
知らない者はない。
さて、それとは別に。
筆者個人の、この作品への思いが
少々あるので以下殴り書きする。
私の本格的な演劇体験は、浪人時代で。
新聞のチケットプレゼントに当選した
遊◎機械/全自動シアターである。
看板女優の高泉淳子が扮する
山田のぼるにノックアウトされ、
彼女の次の舞台を見つけて早々に
チケットをゲットした。
本多劇場での加藤健一事務所公演
『セイムタイム・ネクストイヤー』
ところが待てど暮らせど、
くるくるパーマに黒縁眼鏡、
ランドセルを背負った少年は
いっこうに出てこない。
蛇足ながら。
のちに「ポンキッキーズ」にも
出演する山田のぼるの特徴が
髪型や眼鏡やランドセルである。
……演劇通にはネタバレしているが、
高泉淳子と高畑淳子を間違えたのだ。
でも、よりによって一文字違いの役者が
マイナーな演劇界に、しかも同時期にいる
……なんて十代のハナタレは想像しないよ。
と。
開き直るしかない
と同時に、完全に結果論だが。
いわゆる当時の芝居のトレンドの
「小劇場演劇」において大注目された
「遊◎機械~」かつ、高泉淳子と、
所属の青年座を超え日本を代表する
今や大女優となった高畑淳子を
たまたま観た二作品で出会ったのは、
無名時代の長嶋と王の試合に
(例えば、とある秋の週末の土日に
千葉と東京で)偶然出くわすのと
同じインパクトだと思うのである。
『セイムタイム・ネクストイヤー』
には、そんな思い入れがある。
次回から再び『火の殉難』を
書いていくけれど、機会あらば
『セイムタイム~』続編を綴りたい。
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